アランの家族
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「仮面ライダーゴースト」の記事における「アランの家族」の解説
アラン 仮面ライダーの変身者を参照。 アドニス アランたちの父であり眼魔世界の大帝。白の制服を纏った壮年の男性。アランから「全てを兼ね備えた完璧な存在」と尊敬されている。 15の石版が祀られている祈りの間で呪文を詠唱しており、アデルによって幽閉されてなおその習慣は続けている。 かつては「完璧なる世界には、心も個人も不要」という理想を掲げていたが、マコトのことで悩むアランに「迷ったときは自分の心に従え」という言葉をかけた。 祈りをする曰く神聖な場所に足を運んだアデルに対しては叱責するも、アランには自らその場所に呼び出すなど、兄弟への扱いの違いが見られる。 祈りの最中、不満を爆発させたアデルの反逆に遭い、眼魔眼魂を破壊される。その後、生身の肉体で蘇るも結界に閉じ込められ、自身を探していたアリアにアデルのことを頼んだ。眼魔世界に侵入したタケルが結界を破壊したことでアランと再会できたが、眼魔スペリオルの攻撃からアランを庇って致命傷を負ってしまう。最後はアランに「愛している」と伝え、アデルの攻撃によって完全に消滅した。 かつて、力の根源に選ばれたアドニスが妻のアリシアと長男のアルゴス、さらに多くの同胞を病によって失ったことで誰も死なない完璧な世界を作り上げようとした結果失敗した世界が今の眼魔世界であることがイーディスによって語られた。 アデルに殺害される前、アデルが理想に対してあまりにも純粋であり、力の根源の使い方を誤ることを恐れ、彼を祈りの間へ近づけさせないようにしていたことがアリアによって語られた。 『仮面ライダーゴースト超全集』では、元々は弥生時代の地球人であったとされているが、『小説 仮面ライダーゴースト』に掲載された全史ではより厳密な紀元前3世紀とされている[要ページ番号]。祈りの間で詠唱している呪文は15人の偉人の名前を元に作られている。 アデル アランの兄でアリアの弟。黒の制服を纏った男性。手からエネルギー波を発することができ、後述のアドニスとアランの眼魔眼魂を破壊している。眼魔世界の玉座に座り、アランの動向を監視している。父のアドニスからはアランとの対応の違いなど、厳格に扱われている節がある。 幼いころに母のアリシアが亡くなった時、アリシアの棺の周りで悲しみに暮れる自分たちに何も言わずにその場を立ち去った父のアドニスを見て「父は、家族である私たちを見捨てた」と思い込み、家族に対して否定的な考えを持つようになった。 そして心を説き自らを蔑ろにするアドニスに「父は、自らの想いを必死で実現しようと努力していた私を裏切った」と誤解して不満を抱き、「完璧な世界を守るため」という名目のもと、アドニスの眼魔眼魂を破壊して肉体を幽閉する。その罪をアランに着せた上に自ら次代の大帝となると宣言する。その後、ガンマイザーという戦力を手に入れたことで生身のアドニスを用済みとして殺害した。 タケルがムゲン魂となったことで、独断行動を行うようになったガンマイザーに対して苛立ちを募らせるようになる。第37話にて、ゴーストムゲン魂によってガンマイザーが次々と消滅させられる状況に焦り、ガンマイザーたちに促されるまま、彼らと一体化することを決意する。 ガンマイザーとの一体化でさらなる力を得たことにより、「自分こそが完璧な存在である」という傲慢な考えに拍車がかかり、自らの暴走を止めようとする姉のアリアやイーディスを「不完全な存在」と決めつけ排除しようとする。 ガンマイザーから力の根源に辿り着くための鍵がタケルであると聞き、人間界に侵入する。タケルに一騎討ちを挑み、4体のガンマイザーを武器として使用し激戦を繰り広げるも敗れ、タケルが差し伸べた手を振り払い何かを悟って眼魔世界に戻る。そして「完全な世界を作っても無駄」「私自身が世界になる」という意味深な言葉を呟くと自らの眼魂を砕き消滅した。その後は生身の肉体で目覚め、イゴールに長官への昇進を言い渡すとともにデミアプロジェクトを進めるよう命じた。そして、アドニスやアルゴスと同じ白い軍服を纏い、融合した根源の力でこれまでにタケルたちに倒されたガンマイザーを復活させ、Cマコトを統一強化させた。三人の仮面ライダーによって破壊されたデミア本サーバーに成り代わり、デミアの端末を装着した世界中の人々の精神と繋がる。その直後のタケルとの交戦中、(一瞬ではあるが)互いの過去が垣間見える現象が起こり、「タケルに精神を干渉された」として不快感を露にし、一時退却する。そして、情報操作によるデミア推進を行うと共に、ガンマイザーたちにタケルと彼の仲間の排除を命じる。さらに、根源の力と融合したことでカプセルに肉体を保存していた眼魔世界の民を消滅させたり、眼魔の民と同様の端末であるイゴールやジャイロに対する精神支配を行うなど、同胞をも省みない暴挙に乗り出す。その後、ビルズの会見を妨害し、その際に「お前たち全てが私となるのだ」と言い放ち、ビルズを含むデミア使用者を自身の顔に変貌させた。 最終決戦でタケルが見たアデルの記憶やアリアの回想に幼少の姿が登場した。その際、10年前に龍を殺していたことが判明する。 パーフェクト・ガンマイザーに変身し眼魔世界に侵入したタケルたちと交戦し、ディープスペクターとネクロムを変身解除に追い込む。しかし、タケルとの二度目の精神干渉とアリアの説得により、父のアドニスへの誤解が解け自らの過ちを償うために融合していたガンマイザーたちを解放する。その直後、自我を得ていたガンマイザーたちに強制的に融合させられパーフェクト・ガンマイザーとなるも、タケルに「私をガンマイザーから解放してくれ」と頼む。最期はゴーストムゲン魂のカナシミブレイクを受け倒されるとタケルとアリアに感謝の言葉を述べ、アランに「いつかは新しい家族を作れ。お前は間違えるな」と言い残し完全に消滅した。龍を殺害した人物を他のキャラクターとする案もあったが、アデルがラスボスに位置づけられたため安易にタケルとつながることができない障害として設定された。 世界の人々がアデルの顔になるのは、大勢の場合は合成でアデルの顔をエキストラの顔にはめ込み、漁港など少数の場合は実際に真山が衣装を着て撮影している。 アリア 大帝一家の長女で、アランとアデルの姉。眼魔世界にやって来たばかりのマコトとカノンをアランに引き合わせた。 深海兄妹のことを今でも気にかけており、「マコトたちとまた一緒に過ごしたい」と願っている一方で、マコトたちと人間世界で暮らすことについては、「自分には眼魔世界で果たさなければならない責任がある」として拒否している。 アデルがアドニスを襲って罪をアランに着せたことをいち早く察し、マコトにそのことを伝えた。 その後、アドニスを発見するも、アデルが張っていた結界に阻まれ救出は叶わなかった。 眼魔スペリオルたちに追われるタケルとアランの手助けをする際に、タケルから、父のアドニスがアデルに殺されたことを知りショックを受けながらも、タケルたちが追っ手から逃げるための時間稼ぎを引き受ける。 アデルの暴走を止めようと眼魂を使って仮面ライダーダークネクロムP(ピンク)に変身して戦いを挑むが2体のガンマイザーによって倒され、眼魔眼魂を破壊されてしまった。生身の身体で目覚めたところを自らの偉業を見届けさせるためにアデルの命で眼魔コマンドにより拘束された。 第45話のタケルが見たアデルの記憶やアリアの回想に幼少の姿が登場した。 最終決戦ではアデルに精神支配を受け「私は世界の一部」と言った後、ひざまずいたまま動かなくなったが、タケルのアデルへの二度目の精神干渉によってアデルの精神支配から解放され、タケルが精神世界への干渉をしたアデルに父のアドニスが家族であるアランたちを愛していたことを伝えた。その後、一人だけ眼魔世界へと戻り、復活した眼魔世界の住民たちを見届けた。 アリシア アドニスの妻でアランたちの母。故人。アリアと瓜二つの顔をしている。眼魔世界に移住した際に赤い空間の影響で命を落とす。 第45話や第47話・第48話のタケルが見たアデルの記憶やアリアの回想に登場した。
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