その他のキトラルザス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 11:35 UTC 版)
「新幹線変形ロボ シンカリオン」の記事における「その他のキトラルザス」の解説
ドクター・イザ / 八代 イサブロウ(やつしろ いさぶろう) 声 - うえだゆうじ エージェント達を陰で束ねる首領的な存在。姿は白髪の老人であり、背中には緑の結晶体のようなものが生えている。 その正体は、新幹線超進化研究所の創設者でもある初代所長・八代イサブロウであることが判明する。キリンと多くの情報を共有し共存を提唱するも地球人類の身勝手さに辟易していた彼に交渉のテーブルにつくことは可能でも決裂するだけだと一蹴されたが、和解と共存のための対話を目指し、一見兵器とも思えるシンカリオンを研究開発し人類とキトラルザスの双方に与え、適合率100%を越えたE5およびE5MrⅡとブラックシンカリオンの運転士同士が精神世界に導かれ、対話が可能となる機体と2つの種族、第2期のもう一つの先住民族テオティを含めて3つの種族の未来を運転士たちに託すこととなった。 地上にいた頃は紛れもなく地上の人類の一員だったが、E2系シンカリオン試験車を使った「第1回超進化速度到達実験」に運転士として臨むも突如起きた爆発事故により地底世界に試験車両と共に投げ出され瀕死の重傷を負い、キトラルザスに救われドクター・イザとなった。試験車両は改造してブラックシンカリオンに生まれ変わり、セイリュウに与えた。事故死したと思われて8年後、キトラルザスのイザとして生きていたことが超進化研究所が知ることとなったため、ハヤトたちとの対話の後に地底世界の崩壊で死んだとされるも謎に包まれている。 カイレンとの決戦直前にハヤトたちと面会した際には、人類とキトラルザスの双方にシンカリオンを与え、どのような未来を創造するのか人類とキトラルザスの行く末を見守りたいと願っていたが、カイレンは自らが審判者として地球のリセットを考えており、そのため、カイレンを制止する手段としてハヤトに新たなシンカリオン「E5はやぶさ MkII」を託す。その機体の存在が、出水に新たな謎を与えた。 石化の侵食で衰弱が進んでおり、地底世界の崩壊に際してはスザクに出水を地上に送らせ自ら望んでその場に残り、建物の下敷きとなって死亡した。死んだと思われて生きていた過去があるため、助かりようもない2度目の死も疑問視されている。その直前、左後方にいるキリンに目をやっていた。彼の存在を暗に示す意味で出水に「もう一人いる! 気を緩めるな!」と警告の言葉を遺した。 第2期にはキリンやトコナミの回想で登場し、2人とともにシンカリオンの研究開発をしていたことが判明する。ホクトの時と同様に「好きなものはあるかね?」と面接で問い、在来線をこよなく愛し持論を展開したトコナミを気に入り、シンカリオンの研究にともに携わり、後にキリンを引き合わせた。キリンに「傍観者気取りか? ヒトとしてどの立場を選ぶ!?」問われたが、選ぶのはシンカリオンに搭乗する子供たちだとキリンに答えた。 キリン 声 - 浪川大輔 カイレンたちより古い時代に、地上への移住を目的に人間界に潜入したエージェント。長年にわたって人間界に馴染んでおり、人間に近い容姿をしている。かなりの高身長だが、セイリュウを除き、同族の者たちの中で一番背が低い。金髪碧眼で金色のまつ毛と白い肌の青年の姿を持つが、本来は紅の瞳の金髪紅眼。首から下は浸食が進んでおり、常にスーツを着用し手袋をしている。 十数年前に同胞に「地上への移住」を提唱して先遣として地上に上がり任気だった頃の八代イサブロウと出会い、多くの情報を共有し、カイレンを説得すべく情報を送り続けていた。しかし、本編の10年前にカイレンたちの侵攻「ファーストエネミー」以降、後述する人類との戦いまで音信不通となっていた。その間、超進化研究所に所属してシンカリオンの開発に寄与していた。八代の介添えで開発の段階でトコナミ(ザガン)と邂逅しており、彼を本名で呼び親しい間柄の同僚だった。しかし、自分は人間は支配しなければ自分たち異種族を受け入れないと考え、そんな気持ちを理解しつつ人類・キトラルザス・テオティの共存を信じるトコナミとは思想的に相容れない関係にあった。 武力によって支配しなければ人類は異種族を受け入れないと考えを持ち「シンカリオンで世界を導く」という思想に至っており、利害の一致したクラシキ重工の倉敷イズモとは協力関係にあった。イズモの息子・ヤクモから科学産業省や上田アズサの持つ得意な能力の情報を得て、自らの野望のために役立つと考えアズサに接触する。アズサやシンカリオン運転士たちに拒絶されると敵意を露わにし、ブラックシンカリオンオーガに乗り込み日本政府に交渉を要求する。最後はシンカリオン全機による一斉攻撃を受け、E5 MkII オーバークロス ブラックシンカリオン紅の攻撃により敗れ、 超進化研究所総合指令部によって保護された。 第2期において監視付きで裁判の傍聴を趣味として時折外出していた。未だに「人類を力で支配する」という考えは変わっておらず、トコナミから無理やり情報を引き出したアストレアにより巨大怪物体化させられシンカリオンZと戦ったが、E5ヤマノテに敗れた。戦いの中で本人が映像越しに聞いているとも知らずに「ザガンの設計思想は間違っていた」と嘲笑するが、そのザガンという人物がアブトの父親だと知ったこともあり異種族との共存を模索するシンたちの「理解しようとすれば線路はいつか交わる」という彼らの思いに触れてトコナミと八代の言葉を思い出し、これ以降は傍観者として戦いの行く末を見守ることをシンたちに告げる。
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