[新編]叛逆の物語
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[新編]叛逆の物語序盤では、転校してきてから魔法少女の鹿目まどか・美樹さやか・巴マミ・佐倉杏子と共に、見滝原で夜ごとに出現する怪物・ナイトメアと戦っている。だがそんな状況に、ほむらはどこか違和感を持つ。 やがてほむらは、この現状が魔女化寸前の自分自身が作った結界の中にあり、概念と化したまどかを観測しようとするキュゥべえに利用されていることに気づく。ほむらはキュゥべえの企みを破綻させるため、自ら円環の理に導かれず魔女と化すことを選ぼうとするが、他の魔法少女たちの活躍によってキュゥべえの企みは砕かれ、ほむらの前にも円環の理の力を取り戻したまどかが現れる。しかしほむらは、浄化される前に円環の理から人間としてのまどかを強引に引き抜き、世界をさらに改変する。円環の理から外れた存在となったほむらは悪魔を自称し、彼女のソウルジェムは穢れの浄化を全く必要としない「ダークオーブ」へと変化し、悪魔ほむらへと変貌を遂げる。 世界の改変後、ほむらはアメリカからの帰国子女として転校してきたまどかと学校にて再会するものの、自身の問いに「欲望より秩序の方が大事。」と返したまどかに対し、ほむらは「自分はまどかに敵対するかもしれない」、と告げる。ほむらの世界改変の副作用で、「円環の理」から外れ再び人間(魔法少女)としての生活に戻ったさやかに対しては、自らの「悪魔の力」でさやかの「円環の理」に関する記憶の改変を進めている。
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[新編]叛逆の物語
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[新編]叛逆の物語では、暁美ほむらによって捏造された世界にて、まどか達と一緒に見滝原市に夜な夜な出現する敵・ナイトメアを退治する魔法少女グループ、「ピュエラ・マギ・ホーリー・クインテット」のリーダーとして活躍する。「お菓子の魔女」の姿をしている親友のベベと同居しており、ベベの感知能力でナイトメアの発生を探知し、メンバーに知らせていた。 世界の違和感に気がついたほむらが、ベベこそが結界を作り上げた魔女だと疑い、連れ去ったことから、マミはべべを守るためにほむらと闘うことになる。激闘の末にほむらを捕縛するが、ほむらの指摘により、自らの記憶に違和感を覚えた所で、さやかが出現しほむらを救出する。思わぬ事態の連続に戸惑う彼女の前に、ベベが百江なぎさとして正体を現し、状況を説明。全てを知ったマミは、ほむらを救出しインキュベーターの企みを阻止すべく、まどか達と共に行動する。 ほむらとの闘いにおいては、時間停止中に自分に向けて発射された弾丸の弾道を予測して全弾回避しつつほむらの狙撃を図り、さらにその一方でほむらの裏をかいて分身とすり変わり、捕縛に至るという、ベテラン魔法少女にふさわしい圧倒的な戦闘能力を惜しみなく発揮する。 ほむらによる作中世界の再改変後は、改変前と変わらない日常を送っており、普通の少女となったなぎさと知り合いになっている。
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[新編] 叛逆の物語
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「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ」の記事における「[新編] 叛逆の物語」の解説
見滝原中学校に通う、鹿目まどか、美樹さやか、巴マミ、佐倉杏子たちが、人の悪夢が具現化した怪物「ナイトメア」と毎夜戦う中、同じ魔法少女である三つ編み・眼鏡姿の少女、暁美ほむらが転校してきた所から物語は始まる。転校からひと月ほど経ったある日、五人の魔法少女とマミの友達であるベベ、魔法の使者であるキュゥべえと一緒に「ナイトメア」退治に立ち向かう中で、ほむらは違和感を覚え始める。そのことを杏子に打ち明け、調査を行ううちに、二人は見滝原から出ることができないばかりか、自分たちの記憶が巧妙に改竄されていることに気づく。そしてほむらは、ナイトメアとの戦いの舞台であるこの見滝原が「魔女」によって構築された結界の内部である、と確信する。 この世界にはすでに存在しないはずであった魔女についての記憶を取り戻したほむらは、かつてほむらが繰り返した時間の中で、マミを食い殺した魔女そのものだったベベを怪しいと睨む。ベベを捕らえ尋問するが、それがマミの怒りを買い衝突に至る。戦いの末にほむらはマミに捕縛されるが、突如現れたさやかに救い出される。そして、ことの裏側を知るそぶりを見せるさやかは、ほむらに、魔法少女の中にこの状況を望み、結界を作り出した魔女がいることを示唆した。「それは、裁かれなくてはいけないほど罪深いものなのか」との言動にほむらは疑念を抱くが、さやかは、ほむらの記憶より遥かに手練な動作で姿を晦ませてしまう。一方、マミもまた記憶に違和感を抱き始めていた。そこへ、ベベは自らが百江なぎさという者であることをマミに明かし、話を聞いてほしいと告げていた。 さやかを見失ったほむらは、夜の街をさまよう中でまどかに出会う。見滝原を見渡せる丘にて語り合う二人。そこでほむらは、このまどかは本物のまどかであると再認識し、ほむらや皆と永遠に別れる勇気は自分には無いと言うまどかの話を聞き、それがまどかの本心だと解釈して涙する。 やがてほむらは、この偽りの見滝原は自身の願いによってソウルジェムの中に創られた世界であるという結論に達する。現実世界ではほむらは魔女化に至る寸前の状態にあり、そこには、効率的な感情エネルギーの収集方法の確立を目論むインキュベーターの思惑が関与していた。 ほむらから「魔女が存在する世界における感情の相転移エネルギー」の話を聞かされていたインキュベーターは、魔女と「円環の理」の存在を検証するために、ほむらのソウルジェムを外部の干渉から遮断するフィールド内に隔離し、その経過を観察していた。この遮断フィールドは外側からの干渉は遮断するが、内側からは干渉できるよう仕掛けられており、内部のほむら(ほむらのソウルジェムの中にいる魔女としてのほむら)が望んだ、まどかをはじめとする一部の者たちだけはフィールドを通過して結界の中に招き入れられ、記憶を書き換えられ、偽りの見滝原で活動していたのであった。ほむらに「円環の理」を遮断フィールドの内側に招き入れさせ、自分たちが観測可能な状況でソウルジェムを浄化させる、これがインキュベーターの描いた実験のシナリオである。その最終目的は、「円環の理」の観測、そして干渉、制御であった。しかし、実験は停滞する。その原因は、魔女の結界内における記憶の捏造が、ほむら自身とまどかにまで影響していたことにあると、インキュベーターは認識していた。 まどかに「円環の理」としての記憶を取り戻させれば、インキュベーターは望むものを手に入れ、ほむら自身も救済を受けられる。全貌を明かした上でキュゥべえは、まどかに救済を求めるようほむらに促した。しかし、そのまどかの願いを踏み躙る思惑に激昂したほむらは、まどかには手を出させまいと、「円環の理」に導かれるのではなく、自ら魔女となり仲間に倒される道を選ぶ。魔女となった自分を巴マミや佐倉杏子が葬ってくれれば、インキュベーターの企みは破綻する。だがそれは、ほむら自身は救済を受けられないまま、絶望に沈むことをも意味していた。 絶望の力はやがて巨大な断頭台を出現させるに至り、魔女の姿へと変貌したほむらは自ら破滅への道を進み始めた。その時、鹿目まどか・美樹さやか・百江なぎさ・巴マミ・佐倉杏子が、ほむらを救うべく動きだす。その中心的な役割を果たしたのが、さやかとなぎさであった。二人は「円環の理」に導かれた魔女であり、インキュベーターは、鹿目まどかこそが「円環の理」であると認識していたが、さやかとなぎさもまた「円環の理」であった。二人は、まどかの「円環の理」としての記憶と力を秘かに預かり、また、他の魔女から借り受けた使い魔を引き連れ、結界内に入り込んでいたのである。五人と使い魔たちの活躍により、魔女の結界と遮断フィールドは破壊され、インキュベーターの企みは失敗に終わる。 まどかの記憶と「円環の理」の力も元に戻り、ほむらは「円環の理」に導かれるはずであった。「円環の理」そのものとなったまどかが、ほむらを導こうとソウルジェムに手をさし伸ばしたその時、ほむらは妖しげな笑みを浮かべてまどかの腕を掴み、まどかの人間としての記録を引き抜いてしまう。それはまどかを、つまりは「円環の理」という概念の一部を引き裂く行為であり、ほむらのソウルジェムは呪いを越えたおぞましい光へと染まり、ダークオーブへと変貌していた。そして世界は再び、ほむらの手で作り替えられる。インキュベーターすら事態の理解に苦しむ状況に、自らのソウルジェムを濁らせたのは呪いでさえなく、「希望」よりも熱く「絶望」よりも深い感情、すなわち「愛」であること、神にも等しい聖なるものを貶めて蝕んでしまった自分をもはや『悪魔』である、とほむらは語る。人類の感情は制御しきれないと危険視したキュゥべえは、地球への干渉を止めようとするものの、彼らにはまだ世界に蔓延る呪いを浄化する存在として働いてもらう必要がある、とほむらに協力を強要される。 『悪魔』となったほむらにより再構築された世界では、マミや杏子は元の形(杏子は見滝原中学校に通っている)で生活し、またさやかとなぎさは再び人間としてこの世で生きていくこととなった。さやかは「円環の理」としての記憶を残していたため、ほむらの行為を「魔法少女たちの希望であった『円環の理』を踏み躙った」と厳しく糾弾する。しかしほむらは、「まどかの人間としての記録を奪っただけ」、「『魔なる者(悪魔)』の自分が『神』の理に抗うのは当然」と応じた。怒りが収まらないさやかだったが、「円環の理」としての記憶が次第に失われゆく中では、ほむらが悪魔であることだけは忘れない、と告げるに留まった。 やがて、見滝原中学で在学生として過ごすほむらのクラスに、アメリカからの帰国子女としてまどかが転入して来る。ほむらがまどかに校内を案内しているとき、何か大切なことを忘れている気がする、と訝るまどかは、自分が「円環の理」として存在するべきであることを思い出しかけるが、ほむらにより止められた。そしてほむらは、いずれ敵対することになるのかもしれないがそれでも構わない、と言いつつ、かつての世界で受け取った赤いリボンを返し、「やっぱり、あなたの方が似合うわね」と涙を浮かべる。 半分欠けた月が満ちる夜、ほむらは裂かれた丘の公園で崖の上の椅子に座っていた。近くから物音がしたのを聞くと、ほむらは笑みを浮かべながらダークオーブを出現させ、雪の降り始めた月夜の下でバレエのようにひとり踊り、そして、高台より身を投げる。その足下では、毛並みを荒らしたキュゥべえがうずくまり、身体を震わせていた。キュゥべえの滲んだ瞳をアップに「叛逆の物語」は幕を閉じる。
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