収集方法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/26 20:43 UTC 版)
切手の収集方法にはさまざまなものがあるが、主なものとして下記があげられる。 ゼネラルゼネラルとは、文字通りテーマを選ばず全般的に集めるものである(英語の'general'のこと)。発行数が多くなった今日、完全に集めることはもちろん不可能であり、それを目的としたものではない。 国別国別コレクションは、文字通り、日本だけとか英国だけとか特定の国の切手のみを収集するコレクションである。従来はこの国別のコレクターが多かったが、最近では次に述べるテーマティクコレクションが多数を占めている。現存する国家や地域だけでなく、すでにない国家、地域(デッド・カントリーと称する)から発行された切手は歴史の貴重な証人ともなる。 テーマティクテーマティクとは特定の分野に関係する図案をもとにした切手について収集するものであり、そのためのカタログなども発行されている。ただし、それらの収集家を相手として、使用される可能性のほとんどない切手が発行されていることも考慮せねばならないであろう。切手収集ブームのころはアラブ土侯国とよばれた一群の国家と切手商が手を組み、土侯国切手と呼ばれる切手が大量に発行された。産業基盤の小さい小国においては現在においても収集家を対象としたさまざまな図柄の切手をシリーズで発行している。これらの切手は発行された土地での使用を目的とせず郵便事情をほとんど無視しており、収集家のためだけに発行されているといってもよい。 リコンストラクションリコンストラクションコレクションとは、一枚一枚の切手の特徴を元に、その切手がシートのどの位置にあったのかを探り、元のシートを再現する最も高度な専門的知識を要するコレクションである。現在のようにデジタル技術を駆使して1枚の原画をシートに複製して刷版を製造する時代においては、このコレクションは非常に困難を伴うが、ペニー・ブラックなどに代表されるチェックレターの入った切手ではこのコレクションを行う収集家も多い。また、日本や英領のネヴィスで最初に発行された切手においては、シートの全ての切手を手彫りで作成した刷版を使用していたため、同じ切手にも一枚一枚に様々な特徴があり、このコレクションを行う収集家に人気が高い。プレーティングとも言う。 その他の収集方法他の収集方法として、年代別・切手発行目的別(航空郵便とか付加金付きなどのカテゴリ別・初日カバーなどのコレクション等がある。特に自分の生年に発行された切手、自分の生年月日の消印が押印された切手を収集するコレクターも多い。
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