刷版
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/26 03:08 UTC 版)
刷版(さっぱん)とは、印刷物の製造工程の中での製版工程で完成した製版フィルムの画像を印刷機に掛けて印刷作業に供されるべく、一枚の金属板に転写してインキの付着する部分としない部分を区別して製造する工程を指す用語である。そうして作られた板のことも刷版とよぶ。
DTPが広まってコンピューター・トゥ・プレートが現れるまでは、製版フィルムをPS(Presensitized)版という、写真用印画紙をアルミ板状にした資材品を用いて、真空焼き枠で紫外線照射によって密着焼きをして現像定着させた後で消像剤を使って不要な画像を消し去り、必要とされる残りの画像や白地部分に画像面保護処理を施した後に完成品である刷版は作業スケジュールに沿って次工程に引き渡される、といったオフライン作業が行われる。通常、一色且つ一面(片面)印刷につき1枚の刷版が、両面印刷の際には表面の分と裏面の分の刷版が必要である。
また、製本段階の折り工程作業や綴じ工程作業や用紙寸法に合わせて作成された折り丁(面付プラン)等に沿って製版フィルムを面付けするべく、本作業の前に必要とされる準備や考慮しなければならない事前作業は多少なりとも存在する。
「刷版」の例文・使い方・用例・文例
- 印刷用の刷版を作成するために写真を使用する様々な方法の、それらに関する、またはそれらにかかわるさま
- グラビアのプロセスに使われる印刷版
- 彫刻された印刷版から印刷する版画家
- 亜鉛凸版という印刷版
- 活版からとった紙型に鉛の合金を流し込んで作った印刷版
- 凹版印刷版
- 活字を組み合わせてつくった印刷版で印刷すること
- 金属平版という印刷版
- 彫刻凹版という印刷版
- 彫刻石版という印刷版
- 印刷版の様式
- 印刷版の表面
- 酸の腐食作用で作った腐食銅版を原版とする印刷版式
- 電気鋳造によって作られた印刷版
- 感光材料に印字して印刷版を作ること
- 活字版という印刷版
- 写真製版で造った印刷版
- 亜鉛という鉱物でできた印刷版
- 活字を組んで作った印刷版
刷版と同じ種類の言葉
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