ローカルタレント 全国のローカルタレント一覧

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ローカルタレント

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/14 14:36 UTC 版)

全国のローカルタレント一覧

北海道

北海道は1つの地方で1つの県相当の法律が適用されているため、札幌が地方全体を独占する形になっており、マスコミ札幌市に集中し、ローカルタレントも札幌都市圏に集住している。広い北海道地方に対して効率の良い広告戦略が打てるため、ある程度制作費があるローカル番組やローカルCMも多く、札幌での芸能活動後に道外に進出する者を生んだが、1990年代までは、田中義剛みのや雅彦のようにラジオパーソナリティでの道外進出が目立った。

一方、1990年代後半からは、質の高いローカルテレビ番組が番販の形で道外でも放送されており、『水曜どうでしょう』の大泉洋のように北海道以外でも知名度がある者も現れている。結果、道外での仕事をする者も増え、森崎博之安田顕戸次重幸大泉洋音尾琢真のように東京の全国ネット番組やドラマ出演、自身の所属する劇団TEAM NACSの全国公演やテレビ番組のDVDの全国発売で広く名を知られるようになった者、鈴井貴之のようにFMの東北6県ブロックネット番組のメインパーソナリティを務めた者、さらにはアニメの主題歌を歌う者や武道館でコンサートを開催した者までいる。

なお、地元で人気のローカルタレントが増加したことに加え、北海道経済の慢性的な不況により番組制作費が低下していることもあり、全国区のタレントが北海道ローカルのレギュラー番組を受け持つことは極めて稀であり、現在、レギュラー番組を持っているタレントもTEAM NACSのメンバー・タカアンドトシやまだひさし里田まいなど地元出身のタレントが多く9代目林家正蔵山本梓など、北海道のローカルCMに全国区のタレントが出演する機会が多いのとは対照的。また、全国区のタレントがMCとして出演する機会が多い中京広域圏広島県福岡県のローカル番組とも対照的である。

また、偽ルパンとして人気を博している立花課長(元浜中町、現池田町商工会所属)といった団体職員のタレントが存在しているのも特徴である。

CREATIVE OFFICE CUE所属

吉本興業札幌支社所属

ランタイム所属

オフィスセブン所属

アップフロントエージェンシー札幌支社所属

トリプルワン所属

その他


東北地方

東北地方では、東京都以北で最大の売上高の企業である東北電力が、その営業エリアである「東北6県と新潟県」に放送する同社一社提供ブロックネット番組がかつていくつかあり、7県に向けた番組がある在新潟局も仙台に営業所を設けていた。しかし、2011年(平成23年)3月11日東北地方太平洋沖地震東日本大震災)が発生すると、7県向け番組は全て打ち切りになった。その後、「月刊 元気一番"生"テレビ」が不定期で一部復活した。7県向けでは、局アナと東京のタレントを起用する例が多かったが、一部には仙台のローカルタレントも出演していた。

ローカルタレントの活動範囲は基本的に県単位になっているが、九州地方と同様、県境を超えて複数県でレギュラー番組を持つ例もしばしば見られる。また、東北電力一社提供以外では東北6県(系列局が無い場合には5県)の枠組みでブロックネット番組が数々放送されており、この場合はローカルタレントの出演がしばしば見られる。とは言え、テレビ東京系列の放送局がない地方であるため、ローカル番組を制作するよりはテレビ東京制作や大阪・名古屋・札幌等のローカル局制作の番組を放送しており、ローカルタレントの活動の場は少ない。大衆芸能の文化が根付いていない地方であるため、芸能人と呼べるようなローカルタレントも少ない。また、局アナの地元率も低く、例えば2009年時点での宮城県内民放4局の局アナ56人の内、宮城県出身者は8人、うち仙台市出身5人で地元率は14%である。このような他地方出身者の局アナが辞めると東京に転出してしまうのが通例ではあるが、伴侶を得て定着し、局アナからローカルタレント化する例もあるが稀である。

最大の都市圏である仙台のローカルタレントには、県外出身者が少なからず存在する。また、仙台のローカルタレントが東北新幹線沿いの隣県でもレギュラー番組をもつ例が見られる。仙台にプロスポーツチームが相次いで創設され、スポーツ・文化イベントが仙台に集約してきているため、宮城県隣県に住んでいたローカルタレントが、イベントMC・レポーター・雑誌モデルなど副業の出来る仙台に移住する傾向がある。また、2004年に新規参入した東北楽天ゴールデンイーグルスが仙台を本拠地としてからは、所属選手と共に仙台に移住してきた芸能人の妻が、東北ブロックネット番組や宮城県ローカル番組に出演するようになった。ただし、絶対的にパイが少ないので、仙台から隣県に雑誌モデルやイベントMCなどの副業の派遣なども常時行われており、さらに、東京での副業に活路を見出す者もいる。2007年のM-1グランプリで優勝したお笑いコンビサンドウィッチマンは元々は仙台ローカルのお笑いタレントであった。 仙台SOSMOCプランニングお笑い集団ティーライズに所属するタレントの出演が多い(仙台の主な芸能関係事務所参照)。

以下の一覧は、既に出演をしなくなった者も含む。括弧内は地盤とする県などである。

東京などで活動後UJIターンしたタレント

UJターンタレント

スポーツ選手の妻(Iターン

以上は東北地方で芸能活動をしていた者であるが、夫の移籍や引退等に伴って転居し、現在は東北地方の番組に出演しなくなった者も含む。他地方で芸能活動の経験がありながら、東北地方でローカルタレントとしての活動をしなかった者は列記しなかった。例えば、澤穂希ベガルタ仙台の職員の妻)、潮田玲子増嶋竜也の妻)、MALIA.佐藤優平の妻)、丸居沙矢香中島裕希の妻)等は、ローカル番組でインタビュー出演はあれ、演者側にならなかった。

仙台経済圏で活動するタレント

仙台の事務所に所属する者には、仙台在住者と東京在住者(主に夫の仕事の関係上)がいる。また、東京の事務所に所属し、仙台に居を構える者もいる。

活動地域が県単位のタレント

秋田県

山形県

福島県


関東地方

関東広域圏内の独立局では、全国ネット番組に活躍の場がないタレント予備軍・アイドル予備軍がローカル番組に出演する事が多く、他の地方の地域密着型ローカルタレントとはやや異なる面がある。ただし、一部には他の地方同様に、自らの出身都県にある独立局とラジオ局限定で出演する地域密着型ローカルタレントとして活動する者もいる。
なお、茨城県は全国で唯一県域民放テレビ局がなく、ラジオ局や、いばキラTVインターネットテレビ)に限定して出演するローカルタレントがいる。

活動地域が県単位のタレント

茨城県

栃木県

群馬県

埼玉県

千葉県

神奈川県


中部地方

名古屋は、東京と大阪の間に位置して両都市圏ともに近く、かつ、中京地区の好景気によって番組制作費も上昇しているため、全国区のタレントを呼びやすい状況にある。そのため、在名放送局(主にCBCテレビ中京テレビ)は、準キー局として多くの全国番販枠があることから三大都市圏の1つとして全国に情報発信しているが、これらの番組においては全国区のタレント起用が多く、他地域の視聴者は、(たとえロケ地が中京広域圏内であっても)名古屋の番組だと気付かずに視聴している(加藤晴彦おさるなどは名古屋へのUターン、Jターンである)。また、全国ネット番組は一部を除いて東京制作である。このためローカルタレントの活躍の場はラジオまたは中京圏ローカルの番組に限られているが、この場合も東京や大阪のタレントを起用することが多い。MCは全国区のタレントでローカルタレントの出番はリポーターや端役のみということも少なくない。中京圏が閉鎖的な経済圏を有することもあってか、近隣の地域に積極的に出向いて活動するタレントも少ない。故に他地域で知名度の高い者は少ない。最近では名古屋のローカル番組で実績を積んだ後、全国区に進出するタレントも多い(例:青木さやかスピードワゴン間宮優希さくら)。

中京広域圏外にあたる静岡県は県域独自の放送圏を持っている(ただし、同県西部では中京広域圏、東部では関東広域圏のテレビ・ラジオの視聴・聴取が可能ではある)。各民放テレビ局が平日夕方や週末に自社制作の情報ワイド番組を放送していることなどから一定のタレント需要があるが、東京から近いこともあり全国区タレントの出張が目立つ。静岡県のみで活動するタレントとしては、局アナ時代に知名度を持った静岡の民放局出身者が目立つ。久保ひとみ高橋正純は局アナ出身ではなく、ラジオパーソナリティからテレビに進出しており、特に久保は地元CMに多数出演しているほか、全国区の番組にもたびたび出演している。

甲信越はテレビでは関東広域圏の影響が強く、山梨県ではケーブルテレビの再送信で東京キー局の番組を視聴している家庭が多い。モータリゼーションが発達しているため、ラジオの訴求力が強い。新潟県・長野県では、ある程度の人口を擁する地域圏が県内に多数分立しているため、地域情報は寡占情報媒体の県域テレビ放送よりも、小回りの利くFMcFMの方が適しており、長野県ではCATVが地域情報メディアとしても普及している。以上のような理由から、地元の地上波テレビ放送のローカル番組で活躍するローカルタレントの需要が少ない。

北陸においては1990年代までは民放テレビの情報ワイド番組の出演者は局のアナウンサーに限られており、ローカルタレントの活動場所は民放ラジオなど僅かであった。そのため、北陸地方出身のタレントがUターンして活動するパターン( 伊藤敏博(富山)、高原兄(富山)ら)か他に本業がある者ら(乙田修三 (石川)、月竜香(石川)、青山保(石川)ら)に限られていた。しかし、2010年前後、特に2015年の北陸新幹線延伸以降は複数局が二時間程度の情報ワイド番組を競って制作するようになり、多くの局では自社の人手不足もあり、ローカルタレントの需要が増した。一方でタレントの数が足りていないため、同じタレントが競合する同時間帯の情報ワイド番組やAMラジオの番組を曜日を替えながら掛け持ち出演しているケースも見られる。 他には両県出身タレント・作家などの文化人、専門家であるとか、木田優夫武田勝のような地元のスポーツチーム関係者がテレビ・ラジオの情報ワイド番組にレギュラーとして出演することがある。木田や武田の場合は北海道日本ハムファイターズから石川の独立リーグチームに派遣されている、ということもあり、石川の民放局と北海道の民放局の共同制作番組が設けられるなど、地域を超えた交流が行われる機会が生まれている。

中京広域圏で活動するタレント

活動範囲が県単位のタレント

新潟県
長野県
富山県
石川県
福井県
富山・石川両県
北陸3県
静岡県
東海3県

近畿地方

大阪のローカルタレントには、関西経済圏の経済力や吉本興業松竹芸能などが長年育んできた芸能文化を背景に、東京のタレントよりも成功を収めている者や、東京発の全国ネット番組への出演頻度が高い者も多く、ローカルタレントの範疇に入れないことも多い。中京広域圏や中国地方のローカル番組に出演する者も多く、ブロックネットが中国地方・四国地方や、北陸地方の一部に及び、また、番販形式で関東のキー局やJAIST加盟局を含めた全国の殆どの民放に番組供給がされているため、ローカルタレントであっても知名度が全国区である者もいる。なお、関西共通語近畿方言)を「標準語」として使用している関西ローカル番組が多いため、他地域で放送される場合、視聴者が大阪の番組であることを認識しているのが特徴的。

吉本興業所属

松竹芸能所属

米朝事務所所属

アナウンサー・ラジオパーソナリティ・ディスクジョッキー

歌手・俳優

その他

ほか多数。

活動範囲が県単位のタレント


中国地方・四国地方

一般的に中国・四国はひと括りにされることが多いが、テレビは岡山県香川県鳥取県島根県がそれぞれ1つの県域放送単位となっていたり、香川県東部や徳島県沿岸部で近畿広域圏山口県内に至っては東部は広島県の放送局、西部は福岡県の放送が視聴できるなどエリアの線引きがあいまいになることが多い。岡山県・香川県はテレビ東京系列のテレビせとうちがあり、5大都市圏以外で唯一民放テレビ5波体制となっている。

また、ブロックネットにおいては関西地域に含まれることが多く、ローカル番組ごとにネットエリアが異なり、地方全体に求心力が及ぶ都市(プライメイトシティ)が存在しないために情報が分散して、地方の枠組みがそのまま文化圏・経済圏になっていない。このような地方特性のため、ローカルタレントは県単位ではなく、放送単位ごとに知名度がある。
ただし、京阪神圏と福岡経済圏に挟まれて影響を受け易い状況になっているため、ローカルタレント化するよりも東京・大阪・福岡などに進出する傾向が見られる(例:おだしずえ友近御秒奈々岡本啓)。

一方で東京・大阪などで活動後にUターンしてローカルタレントとしての活動が中心となる例(緒方かな子・おだしずえ・さいねい龍二城みちるなど)や、スポーツ選手との結婚でIターン後、在京の芸能事務所に所属した上で、出張する形での全国的活動を相当数継続しつつ、県域番組やブロックネット番組などでローカルタレントとしても活動する例(桝田絵理奈など)もある。

七大都市圏の1つである広島においては、地方内他県からの流入が少なく、ローカルタレントのほとんどが広島県出身者で占められており、仙台のローカルタレントの状況と対照的である。

東瀬戸経済圏で活動するタレント

特記のないものは岡山・香川両県のみで活動。

広島経済圏で活動するタレント

吉本興業広島事務所所属のタレント

山陰地域で活動するタレント

活動範囲が県単位のタレント


九州・沖縄地方

この地域においては、福岡市の放送局を中心としたブロックネット(特に九州朝日放送を中心とするANN九州ブロック)が盛んであるため、それらの番組に出演するタレントは九州全域で知名度がある場合が大半である。 情報集散地となっている福岡都市圏には、地元出身やJターン型のローカルタレントの他に、東京から移り住んで活動するタレントも数多く、吉本興業福岡支社ワタナベエンターテインメント九州事業本部も存在し、アーティストも含めて集住傾向がみられる [1]
従来、この地域での活動後に全国区になるのはミュージシャンが多かったが、ローカルタレントの分野でも全国区へ進出する者が出始めている(例:山崎銀之丞博多華丸・大吉スザンヌ橋本環奈など)。

熊本県がホームエリアのローカルタレントには、有名なばってん荒川以来古くから並行して福岡でも積極的に芸能活動し、毎週レギュラー出演して知名度や人気で在福タレントに肉薄している者もいる。

沖縄県は古くから独自の芸能文化が育まれ、その後沖縄アクターズスクールなど独自のタレント養成ルートが開発されたことから地域内でローカルタレントを多く活用する例が見られる。

なお、鹿児島県の事情は非常に独特で、その殆どが特定の放送局と専属契約したローカルタレントであり(⇒MBCタレントKTSタレント)、ごく一部の例外を除き他局や県外への乗り入れ出演(⇒これはローカルCMも含む)をしない。また中央や関西を含め他県のタレントがローカル番組にレギュラー出演することも稀有なことである。

ブロックネット番組出演タレント(出演経験者含む)

県境を越えて活動するタレント

吉本興業福岡支社所属

ワタナベエンターテインメント九州事業本部所属

東京・大阪で活動後UJIターンしたタレント

福岡へ

佐賀へ

熊本へ

大分へ

宮崎へ

活動範囲が県単位のタレント

福岡県

佐賀県

長崎県

大分県

熊本県

宮崎県

鹿児島県

沖縄県


  1. ^ 大泉洋プレゼンツ 地タレ?大集合ふるさと大好き宣言!』でタイトルに用いられている。


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