脂質とは? わかりやすく解説

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し‐しつ【脂質】

読み方:ししつ

生体の構成成分一つ脂肪・ろうなどの単純脂質燐脂質(りんししつ)・糖脂質などの複合脂質、およびステロイド・カロテノイドなどと性質構造似た物質総称溶けにくく、有機溶媒には溶けやすい。リピド


脂質

英訳・(英)同義/類義語:lipid, Fat

脂肪酸エステル総称グリセロールエステル結合したグリセロ脂質や、スフィンゴシン結合したスフィンゴ脂質など。体内におけるエネルギー貯蔵物質として使われるほか、細胞膜構成成分となる。

脂質

糖質と同様エネルギー源となる栄養素です。

脂質

【仮名】ししつ
原文lipid

脂肪のこと。

脂質

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/14 16:55 UTC 版)

脂質ししつ、: lipidは、生物から単離される無極性溶媒に可溶(に不溶)な物質を総称したものである[1][2]。これは特定の化学的、構造的性質ではなく、溶解度による定義であるため、脂質に分類される化合物は多岐にわたる。無極性溶媒は通常炭化水素で、これに可溶な脂肪酸ワックス(蝋)、ステロール、一部のビタミンアシルグリセロールリン脂質などが一般に脂質として分類される。ただし、この定義に当てはまらない例外も多く存在する。国際純正・応用化学連合(IUPAC)でも「ゆるやかに定義された単語」(loosely defined term)としており、厳密な定義はない。生化学的定義では「長鎖脂肪酸あるいは炭化水素鎖を持つ生物体内に存在あるいは生物由来の分子」とされる。脂質は、ときに脂肪と同じ意味で用いられることがあるが、厳密には脂肪は脂質のサブグループであるトリグリセリドを指す。




「脂質」の続きの解説一覧

脂質

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/17 05:26 UTC 版)

ハツタケ」の記事における「脂質」の解説

子実体には、中性脂質リン脂質とがほぼ等比率で含まれている。 脂肪酸として、パルミチン酸ステアリン酸オレイン酸リノール酸・α-リノレン酸検出されるが、特にステアリン酸脂肪酸総量の約60パーセント)が多くリノール酸(同25パーセント)がこれに次ぐ。なお、ラクタリン酸(6-オキソオクタデカノン酸 = 6-ケトステアリン酸)は、トビチャチチタケ・ツチカブリ・ヒメチチタケなどから見出され特殊な脂肪酸である が、ハツタケからは見出されていないステロール類としては、エルゴステロール過酸化エルゴステロール(エルゴステロールパーオキサイド:5-α-8-α-エピドキシ-(24E,24R)-エルゴスタ-6,22-ジエン-3β-オール)およびその誘導体(5-α-8-α-エピドキシ(24S)-エルゴスタ-6-エン-3β-オールのほか、セレビステロール((22E, 24R)-エルゴスタ-7,12-ジエン-3β,5α,6β-トリオール)の4種見出されている。このうち過酸化エルゴステロールとその誘導体は、ヒガシダイヤガラガラヘビCrotalus adamenteus Beauvois)の毒液含まれるホスホリパーゼA2に対して選択的阻害物質として働く一方セイヨウミツバチApis mellifera L.)毒に由来するホスホリパーゼには作用しないまた、ヒト免疫不全ウイルスに対して多少とも抑制作用を示すという報告 もある。

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脂質

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 21:52 UTC 版)

栄養学」の記事における「脂質」の解説

詳細は「脂肪」を参照 1グラムにつき9キロカロリーエネルギーがある。脂質は、主に、飽和脂肪酸不飽和脂肪酸分けられる。さらに、不飽和脂肪酸は、一価不飽和脂肪酸多価不飽和脂肪酸分けられる一価不飽和脂肪酸はω-9(オメガ 9)脂肪酸である。多価不飽和脂肪はさらにω-6脂肪酸ω-3脂肪酸分けられる。つまり、下記のように大別される飽和脂肪酸 一価不飽和脂肪酸ω-9脂肪酸 オレイン酸など 多価不飽和脂肪酸ω-6脂肪酸 リノール酸など 多価不飽和脂肪酸ω-3脂肪酸 DHAEPA、α-リノレン酸など リノール酸とα-リノレン酸必須脂肪酸である。 初期には、優れたエネルギー源だが必要不可欠ではないと考えられていたが、1930年代から1960年代にかけての研究は、1980年前後には必須脂肪酸特定つながっていった。 飽和脂肪酸畜産動物脂肪多く1980年頃から重要な死因通じ生活習慣病関わるとの合意増え1990年頃にはそれが科学的にはっきりしてきたため動物性脂肪控えるようにという食生活指導増え食生活指針作成されてきた。欧米ではω-3脂肪酸不足がちであることから積極的にとったほうがいいと認識され日本では日本人の食事摂取基準2005年版」から推奨目標量が追加された。 ω-3脂肪酸亜麻仁豊富に含まれ大豆菜種油にも比較的ほかの食品より多く含まれる。脂質は、食品としては肉、、豆、ナッツ種子多く含まれ、これらは同時にタンパク質多く含む食品である。 ISSFAL(International Society for the Study of Fatty Acids and Lipids)が国際的に脂質の摂取基準摂取バランス公表している。2004年、ISSFALの不飽和脂肪酸1日あたり摂取量勧告では、リノール酸適正な摂取量は全カロリー対す2%、α-リノレン酸健康的な摂取量は0.7%とされ、冠動脈健康に保つためにEPADHA合計で最低500mgすすめている。同じよう報告日本にもあり、必要量リノール酸は2.4%、α-リノレン酸0.51.0%であり、DHAEPA必要量決められない0.5%をすすめISSFALの報告より少し多い。必要とされる必須脂肪このようにカロリーの3~4%程度非常に少ない不飽和脂肪酸変形したトランス脂肪酸心臓疾患リスク上げることが分かり2003年のWHO/FAOの報告で、トランス脂肪酸心臓疾患リスク増加させるとされ、摂取量は全カロリー1%未満推奨している。 2003年世界保健機関による生活習慣病予防に関する報告書では1日コレステロール摂取目標を300mg未満としている。この動向変化しており、2015年のアメリカ食生活指針では撤廃された。脂質を参照

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脂質

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/17 08:50 UTC 版)

呼吸商」の記事における「脂質」の解説

脂質は種類によって違うが約0.7程度である。ある種有機酸呼吸商1.0より大きい。脂質が全てパルミチン酸だった場合、2C51H98O6+145O2→102CO2+ 98H2O、RQ=102/145=0.703となり、脂質全体平均すると、0.707となる。

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脂質

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/16 15:30 UTC 版)

生体膜」の記事における「脂質」の解説

生体膜は、疎水性尾部親水性頭部を持つ脂質で構成されている。疎水性尾部炭化水素尾部であり、その長さ飽和度細胞の特徴把握する上で重要である。 動物細胞においてはコレステロールが、植物細胞においてはシトステロールかなりの割合存在する[要出典]。リン脂質種類としては、グリセロール骨格有するグリセロリン脂質スフィンゴシン骨格有するスフィンゴリン脂質に大分される。グリセロール脂質の中では、ホスファチジルコリンホスファチジルエタノールアミンホスファチジルセリンなどが主である。スフィンゴリン脂質の中では、スフィンゴミエリンが主である。 脂質ラフトは、脂質種とタンパク質が膜内のドメイン凝集することで生じる。これらは、シグナル伝達などの特定のプロセス関与する成分を、局所的な領域組織化するのに役立つ。 赤血球は、独特の脂質組成持っている赤血球二重層は、コレステロールリン脂質重量比で同じ割合構成されている。赤血球膜は、血液凝固重要な役割果たしている。赤血球二重層にはホスファチジルセリンがある。これは通常、膜の細胞質側にある。しかし、血液凝固の際は使用するために外膜反転される。

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脂質

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/06 03:56 UTC 版)

「乳」の記事における「脂質」の解説

詳細は「乳脂肪」を参照 乳脂肪は膜で包まれ脂肪球の形で分泌されるそれぞれの脂肪球はほとんどがトリアシルグリセロールであり、これをリン脂質タンパク質などを成分とする複合膜が覆う。これらは乳化された状態にあり、各球が引っ付き合わないよう保ちつつ、ミルク液体部分含まれる各種酵素と反応する事を防ぐ。97-98%がトリアシルグリセロールであるが、ジアシルグリセロールモノアシルグリセロール遊離コレステロールやコレステロールエステル、遊離脂肪酸リン脂質それぞれ少量ながら含まれている。タンパク質炭水化物とは異なりミルク含まれる脂肪構成は、発生起源授乳方法によって異なり、とくに動物種族によっても差異大きい。 構造の特徴として、脂肪球の大きさにはばらつきがあり、小さいもので直径0.2μm大きいものでは15-20μm達するものもある。この直径差異は、動物の種だけでなく特定の個体分泌し時によっても生じ可能性がある。均質化をしていない牛乳脂肪球の平均直径2-4μmであり、均質化を施すとこれが0.4μm前後まで小さくなる親油性のビタミンであるA・D・E・Kは、必須脂肪酸であるリノール酸などに親和した形で乳脂肪部分中に含まれる

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脂質

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/17 05:24 UTC 版)

生体物質」の記事における「脂質」の解説

詳細は「脂質」を参照 脂質(Lipids)は細胞膜主要な構成要素であるほか、エネルギー貯蔵などに使用される。脂質は、核酸や糖と異なり化学構造生合成経路共通性でまとめられ分類ではない。疎水性もしくは両親媒性性質をもつ生体物質はすべて脂質に含まれ、現在8つカテゴリー分けられている。基盤となる炭素骨格グリセロールやスフィンゴイド)にアシル鎖かイソプレノイド鎖が結合したものが多い。グリセロールアシル鎖またはイソプレノイド鎖が結合したものはグリセロ脂質、それにさらにリン酸基や糖が結合したものはグリセロ糖脂質グリセロリン脂質呼ばれる一方、スフィンゴイドにアシル鎖、リン酸基、糖などが結合したものはスフィンゴ脂質である(イソプレノイド鎖が結合したものは知られていない)。アシル単体場合脂肪アシルイソプレノイド単体ではプレノール脂質と呼ばれるイソプレノイド鎖が環化してステロイド骨格生じたものは、特にステロール脂質と呼ばれるステロール脂質は、シグナル伝達関与するステロイドホルモンも含む。

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脂質

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 05:24 UTC 版)

立体配座」の記事における「脂質」の解説

脂質については低分子のものが多くコンフォメーション容易に決定できるしかしながら膜脂質全体の構造となると流動性親水基多様さもあいまって、多分子系の実験ならざるを得ないまた、膜の流動性発揮するためには疎水基コンフォメーションが重要であると考えられている(脂質二重層参照)。

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脂質

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 14:18 UTC 版)

食肉」の記事における「脂質」の解説

食肉中の脂質の多く中性脂質であるが、それらのほとんどは「筋間脂肪組織」および「筋肉脂肪組織」(いわゆる霜降り)に分布する霜降り存在により、脂肪含有量バリエーション大きく牛肉ロース胸最長筋)では40%を超えるもの、豚肉ロースでも近年10%超えるようなものも出てきている。また、リン脂質含まれるが、これらは細胞膜などの膜に局在している。

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脂質

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 08:25 UTC 版)

O-結合型グリコシル化」の記事における「脂質」の解説

ガラクトースグルコースセラミドヒドロキシル基にも付加され、これはタンパク質行われるものとは異なO-グリコシル化形式である。その結果形成されるスフィンゴ糖脂質英語版)は、膜で受容体局在重要な役割を果たす。これれの脂質の不適切分解はスフィンゴリピドーシス(英語版)と呼ばれる疾患群引き起こす。これらの疾患神経変性発達障害特徴づけられることが多い。 セラミドにはガラクトースグルコース双方付加されるため、スフィンゴ糖脂質には2つグループ存在する。ガラクトスフィンゴ脂質は一般的に非常に単純な構造を持つが、グルコスフィンゴ脂質は修飾を受けることが多くかなり複雑なものとなる。ガラクトスフィンゴ脂質とグルコスフィンゴ脂質の生合成異な過程である。グルコース小胞体細胞質側でセラミド付加されゴルジ体内腔更なる修飾が行われる。一方ガラクトース小胞体内腔側でセラミド付加されゴルジ体硫酸基付加が行われることが多い。

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