赤血球とは? わかりやすく解説

せっ‐けっきゅう〔セキケツキウ〕【赤血球】

読み方:せっけっきゅう

血液主成分をなす単細胞脊椎動物ではヘモグロビンを含むために赤く哺乳類では中央部くぼんだ円盤形で無ヒトでは1立方ミリメートル血液中に男性で約500個、女性で約450個あるとされる骨髄つくられ脾臓肝臓壊され平均寿命は約120日。酸素および二酸化炭素を運ぶ働きをする。RBCred blood cell)。


赤血球

英訳・(英)同義/類義語:erythrocyte, RBC

動物血液構成する血球で、ヘモグロビン含み末端組織でのガス交換を行う。
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赤血球(RBC) ( erythrocyte )

血液大きく細胞成分としての赤血球・白血球血小板と、液体成分血漿から構成されています。正常な赤血球の寿命120日。血液成分主要な部分占め円盤状の細胞ですが、他の細胞のように持たないのが特徴です。おもな成分は約3334含まれるヘモグロビンHb)で、その働き体内での酸素炭酸ガス運搬を行うことです。また、体内への酸素搬送以外に、pH調節などにも関与してます。

赤血球

Red blood cell

【概要】 血液細胞一種。1μLあたり約400500個ある。赤血球は細胞内に赤い色をした血色素(=ヘモグロビン)を大量に含んでいる。ヘモグロビン酸素化学的に結合し、肺から組織運搬する基準よりも少ないことを貧血いい顔色は青白い基準より多いことを多血症といい、赤ら顔になる。 

【詳しく】 赤血球を作る場所は骨の中の骨髄で、分裂して種になる幹細胞をCFU-Eと言うエリスロポエチン幹細胞刺激して赤血球の数を増やすホルモンである。末梢血中の赤血球にはがないので、分裂能力はない。抗HIV薬の中ではアジドチミジン使用開始後、数週間貧血の副作用が出ることがある

《参照》 貧血骨髄ヘモグロビン


赤血球

【仮名】せっけっきゅう
原文erythrocyte

全身組織酸素運搬する細胞。「red blood cell(赤血球)」、「rbc」とも呼ばれる

赤血球

【仮名】せっけっきゅう
原文red blood cell

rbc全身組織酸素運搬する細胞。「rbc」、「erythrocyte(赤血球)」とも呼ばれる

赤血球(RBC、赤血球数)【せっけっきゅう】

血液中に含まれる赤血球の数を調べ検査のこと。赤血球は肺から全身組織酸素運び組織から肺に二酸化酸素運びます赤血球数少ないと酸素運搬能力低下し酸欠状態になり、多いと血液流れ悪くなり血管詰まりやすくなります。QUPiO では男性440?590 個/μl、女性では 380?520 個/μl を正常値としています。

赤血球 [Red blood cell(s),Erythrocyte(s)]

 脊椎動物(哺乳類爬虫類鳥類両生類魚類円口類)の血液中に存在し血色素タンパク質であるヘモグロビン(hemoglobin)を含んでいる細胞である。赤血球は成体では骨髄新生される。哺乳類の赤血球は中央くぼんだ円盤状で、骨髄などの造血組織中ではをもつが循環血中では、ラクダラマ以外では退化している。また、鳥類以下の脊椎動物の赤血球は多く楕円形ですべて有である。大きさ哺乳類4-8μ、鳥類12-15×7-9μ、爬虫類17-20×10-14μ、両生類で23-60×13-35μであるが、魚類では差が著しい。赤血球中のヘモグロビン(ヒト30%)は酸素二酸化炭素を運ぶ役割をもっている。炭酸脱水酵素存在して炭酸炭酸水素塩とを可逆変化させることで、血中炭酸ガス運搬効率よく行われる一般に赤血球の寿命は100-120日とされている。なお、南氷洋魚類には赤血球をもたない数種が知られている。種々の赤血球は凝集反応溶血反応、さらに細胞膜構造機能研究にも好適細胞として用いられる

赤血球

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/27 02:34 UTC 版)

赤血球(せっけっきゅう、: Red blood cellErythrocyte)は、血液細胞の1種であり、酸素を運ぶ役割を持つ。本項目では特に断りのない限り、ヒトの赤血球について解説する。





赤血球

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 02:09 UTC 版)

血液」の記事における「赤血球」の解説

詳細は「赤血球」を参照 中央がやや凹んだ直径約7.5µm厚さ1 - 2µm円盤状で、ヘモグロビン量が体積の1/3に相当する酸素運搬担い細胞核ミトコンドリア持たない。膜は弾性優れて容易に変形できるため、毛細血管など細いところも通りやすい。 赤血球は成人男子で430 - 570/mm3、女子380 - 500全身細胞の1/3に相当する全血液中容量中の赤血球容量割合ヘマトクリットという。正常値成人男性45%、女性40%であり、貧血時に下がり、脱水症状になると上がるヘモグロビン酸素結びつく鮮やかな紅色となり、分離すると暗い赤色になる。これがそれぞれ動脈血静脈血の色を特徴づける。仮にヘモグロビン血漿中に溶けた状態にあると、血液粘度が非常に高く流れにくくなるまた、ヘモグロビンそのものもすぐに分解され酸素運搬できなくなる。

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赤血球

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/16 15:30 UTC 版)

細胞核」の記事における「赤血球」の解説

赤血球は成熟際し酸素運搬するという役割特化するためにすべての細胞小器官吐き出すもその例外ではなくそれゆえ in vivo でも3ヶ月程度寿命しか持たず老化した際は異物として異化される。骨髄での赤血球生成において、赤芽球から網赤血球への分化過程排出される変異原存在下では、未成熟小核赤血球 (micornucleated erythrocyte) の血流への放出誘導される

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赤血球

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/06 04:56 UTC 版)

血液型」の記事における「赤血球」の解説

O型の人はA,B,AB型の人に与えることができ、A型,B型AB型与えることができる。AB型はどこへも与えることができない。 赤血球適合表受血者の血液型許容されるドナーの赤血球型O− O− — — — — — — — O+ O− O+ — — — — — — A− O− — A− — — — — — A+ O− O+ A− A+ — — — — B− O− — — — B− — — — B+ O− O+ — — B− B+ — — AB− O− — A− — B− — AB− — AB+ O− O+ A− A+ B− B+ AB− AB+

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赤血球

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/20 14:53 UTC 版)

血液検査の参考基準値」の記事における「赤血球」の解説

項目 被験者タイプ 下限上限値 単位 備考 ヘモグロビン (Hb) 男性 2.0 , 2.1 2.5 , 2.7 mmol/L 乳児高く子供で低い。 130, 132, 135 162, 170, 175 g/L 女性 1.8 , 1.9 2.3 , 2.5 mmol/L 成人まで性差無視できる120 150, 152, 160 g/L 血漿ヘモグロビン 0.16 0.62 μmol/L 赤血球中と比べる通常僅かな量である。 1 4 mg/dL 糖化ヘモグロビン (HbA1c) < 50 歳 3.6 5.0 % of Hb> 50 歳 3.9 5.3 ハプトグロビン < 50 歳 0.35 1.9 g/L> 50 歳 0.47 2.1 ヘマトクリット値 (Hct) 男性 0.39, 0.4, 0.41, 0.45 0.50, 0.52,0.53 , 0.62 女性 0.35, 0.36,0.37 0.46, 0.48 子供 0.31 0.43 平均赤血球容積 (MCV) 男性 76, 82 100, 102 fL 容積乳児高く子供で低い。 女性 78 101 fL 赤血球粒度分布幅(Red blood cell distribution width (RDW)) 11.5 14.5 % 平均赤血球ヘモグロビンMean cell hemoglobin(MCH)) 0.39 0.54 fmol/cell 25, 27 32, 33, 35 pg/cell 平均赤血球ヘモグロビン濃度Mean corpuscular hemoglobin concentration(MCHC)) 31, 32 35, 36 g/dL 4.8 , 5.0 5.4 , 5.6 mmol/L 赤血球 (RBC) 男性 4.2, 4.3 5.7, 5.9, 6.2, 6.9 x1012/L 女性 3.5, 3.8, 3.9 5.1, 5.5 x1012/L 乳児/子供 3.8 5.5 x1012/L 網状赤血球 26 130 x109/L 成人 0.5 1.5 % of RBC 新生児 1.1 4.5 % of RBC 乳児 0.5 3.1 % of RBC

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赤血球

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/24 20:50 UTC 版)

尿沈渣」の記事における「赤血球」の解説

尿沈渣の赤血球は、大きさ6 - 8μm淡黄色中央凹んだ円盤状である。 健常人では男女とも4個/HPF以下である。尿沈渣で赤血球が5個/HPF以上を血尿定義する尿沈渣検査では、赤血球の形態学的特徴から、糸球体血尿と非糸球体血尿分類する糸球体血尿変形赤血球、dysmorphic RBC)非糸球体血尿均一赤血球、isomorphic RBC)コブ・ドーナッツ状、有状、出芽状、等、不均一多彩な形態を示す。糸球体基底膜通過時の機械的損傷尿細管を通る際の浸透圧変化による傷害や赤血球の膜蛋白消失分解、が原因考えられている。また、老化した赤血球ほど脆弱性増して変形しやすいが若い赤血球はストレスに耐えて変形しないとも考えられている。 腎糸球体病変示唆し種々の円柱蛋白尿を伴うことが多い。下部尿路病変合併否定することはできない。 強い尿細管機能障害大量出血場合糸球体起源でも変形赤血球がみられないことがある。 赤血球の形態はほぼ均一である。 尿路感染症傷害腫瘍みられる

※この「赤血球」の解説は、「尿沈渣」の解説の一部です。
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赤血球

出典:『Wiktionary』 (2021/08/21 03:27 UTC 版)

名詞

せっけっきゅう

  1. 医学)(生物学脊椎動物などの血液含まれる有形成分のひとつ。赤い色素ヘモグロビン有し、主に酸素運搬にかかわる。

発音(?)

せ↗っけ↘っきゅー

語源

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