酸欠とは? わかりやすく解説

さん‐けつ【酸欠】

読み方:さんけつ

《「酸素欠乏」の略》ある場所の空気中の酸素、あるいは水中溶存酸素足りなくなること。「—事故


さんけつ 酸欠

人間生命維持のため必要な酸素一般に大気中に21%含まれている。この酸素の量がこれ以下に減少し18%未満になる状態をいう。16%で火が消え10%意識不明になる。8%で失神昏倒数分死亡する地盤掘った穴の中、ビル地下ピット古井戸造船工事中の船の底などには酸素濃度著しく薄い空気存在するため、作業員事故につながる恐れがある

酸欠

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/30 23:53 UTC 版)

酸欠(さんけつ)は、酸素欠乏の略語ないしは通称であり、空気中の酸素の不足を表す言葉である[1]水中溶存酸素量に対しても用いられる[2]

空気中の酸素量は、通気の悪い場所においては通常の状態を下回る場合がある。原因としては物の燃焼や動植物の呼吸のほか、有機物酸化化学分解硫化鉄を含む岩漿水英語版のような空気に触れたことのない水の作用があげられる。また空気中の酸素が他の気体に置換されることによっても発生する[1]。下記の類義語が存在する。

  • 低酸素症 - 何らかの原因で生体の組織に充分な酸素が行き渡たらず、酸素を利用したエネルギー産生が不充分な状態。
  • 低酸素血症 - 血液中の酸素濃度が異常に低い状態。
  • 酸素欠乏症 - 病態は低酸素血症だが、労働安全衛生分野で用いられる用語。
  • 酸欠空気 - 酸素の濃度が18パーセント未満である状態にある空気[3]地下工事現場などにおいては、酸欠空気を生じることがある。これは鉄分の多い砂礫層から地下水が汲上げられた際、空気で置換されることによって鉄分と酸素が反応するためであり、酸欠事故の原因の一つとなっている[4]
  • 酸欠死 - の停滞による底沼の嫌気化や赤潮の発生による酸素消費などが原因となり、無酸素、貧酸素水塊が形成されて魚介類斃死へいしすることがある。この現象は酸欠死と称される[5]

関連項目

脚注

  1. ^ a b 世界大百科事典 第2版『酸欠』 - コトバンク
  2. ^ 大辞林 第三版『酸欠』 - コトバンク
  3. ^ 酸欠空気による住民の被害の防止について”. 環境省. 2023年8月4日閲覧。
  4. ^ ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典『酸欠空気』 - コトバンク
  5. ^ ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典『酸欠死』 - コトバンク

酸欠

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/25 07:21 UTC 版)

頭痛」の記事における「酸欠」の解説

ミトコンドリア好気的呼吸には酸素が必要となるため、酸素欠乏症高山病などにより酸欠状態になることによっても頭痛が起こる。この場合酸素吸入などが行われる。酸素吸入群発頭痛治療にも使われているほか、片頭痛緊張性頭痛などの他の頭痛にも効果のある可能性がある。 また、酸素を運ぶ赤血球減って貧血になることでも、頭痛起こりうる鉄欠乏性貧血場合鉄分鉄分の吸収助けビタミンC補給が行われている。悪性貧血場合ビタミンB12補給が行われる。 なお、セリアック病などによる消化器官損傷も、長期的に鉄欠乏性貧血悪性貧血引き起こしうる。セリアック病場合は、グルテンフリー食品への切り替えが行われている。 血液流れ阻害され酸素供給滞ることでも頭痛起こりうる例えば、多血症赤血球多くなることで血流鈍くし、その結果頭痛起こす脱水によっても相対的多血症起き頭痛起こりうる脱水場合は、水分電解質摂取が行われる。なお、逆に水分過剰の場合でも頭痛起こりうる (#頭蓋内圧の上昇)。

※この「酸欠」の解説は、「頭痛」の解説の一部です。
「酸欠」を含む「頭痛」の記事については、「頭痛」の概要を参照ください。

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