白血球とは? わかりやすく解説

はっ‐けっきゅう〔ハクケツキウ〕【白血球】

読み方:はっけっきゅう

血液構成する成分の一。骨髄リンパ節などでつくられ、形は不定があり、生体の防御関与顆粒性(かりゅうせい)の好酸球好中球好塩基球などと、無顆粒性リンパ球単球などに分けられる顆粒白血球単球遊走性があり、食作用によって侵入した細菌異物などを消化分解するリンパ球はその細菌などの抗原に対して抗体をつくり、免疫作用をもつ。WBCwhite blood cell)。


白血球

英訳・(英)同義/類義語:leucocyte, white blood cell

動物の組織で、血液構成する血球一ついくつも種類があり、主に免疫応答生体防御働きを持つ。

白血球

Leukocyte, white blood cell

【概要】 血液細胞成分一つ血液細胞成分(=血球)は赤血球、白血球、血小板大きく分けられる血液1μLあたり3500-9000個が正常。内訳好中球が6割、リンパ球が4割程度いて、あとは単球好酸球好塩基球などで、それぞれ数を調節するメカニズム寿命も別である。白血球は特に免疫つまり体を守る仕事をしている。 

【詳しく】 好中球骨髄で約2週間かかって生まれ育ち血液の中を流れるのはたった半日残り1週間血管から周り組織(腸管など)にしみ出て待機し仕事なければそのまま死んでいく。細菌感染症があれば集まって大奮闘して膿になって戦死するリンパ球骨髄リンパ節などで生まれ血管リンパ管流れるが大半粘膜の下にあるリンパ装置リンパ節などに停留して病気監視連絡役。刺激を受けると反応して若返った分裂することがあるので寿命ははかりにくい。

《参照》 好中球顆粒球リンパ球血小板


白血球

【仮名】はっけっきゅう
原文leukocyte

白血球。ヘモグロビン含んでいない血液細胞を指す用語。白血球には、リンパ球好中球好酸球マクロファージ肥満細胞などがある。これらの細胞骨髄作られ身体感染症その他の疾患と戦う手助けをする。

白血球

【仮名】はっけっきゅう
原文white blood cell

ヘモグロビン含んでいない血液細胞を指す用語。白血球には、リンパ球好中球好酸球マクロファージ肥満細胞などがある。これらの細胞骨髄作られ身体感染症その他の疾患抵抗する手助けをする。「wbc」とも呼ばれる

白血球(WBC、白血球数)【はっけっきゅう】

血液中に含まれる白血球の数を調べ検査のこと。白血球は主に細菌ウイルスからの防御機能や、免疫作用にかかわる役割果たしています。感染症炎症により白血球数増加します。QUPiOでは 3500?9800 個/μl を正常値としています。

白血球


白血球 [Leucocyte(s)(米),Leukocyte(s)(英)]

 脊椎動物血液中に存在する遊離細胞一つ哺乳類血球赤血球、白血球、血小板3種類があり、白血球は赤血球違って細胞質がある真の細胞である。また、白血球はその形や染色性から好中球好酸球好塩基球リンパ球および単球の5種に分けられている。これらの中で好中球が55-60%、リンパ球が25-33%を占め単球3-7%、好酸球1-3%、好塩基球はわずか0-0.7%である。好中球球状(10-12μm)で、ミエロペルオキシダーゼを含む顆粒とファゴシチンを含む顆粒があり、貪食殺菌活性がある。リンパ球偽足をだすアメーバ状である。リンパ球はその機能からT細胞B細胞があり、単球は単のほとんどが円形組織中ではマクロファージになり、両者とも細胞性免疫重要な役割をもっている。好酸球球状(9-12μm)で、ペルオキシダーゼを含むがファゴイチンはない。寄生虫アレルギーなどで増加し副腎皮質ホルモン減少する好塩基球球状(10μm)で、ヘパリンヒスタミンを含む顆粒をもっている。これらの白血球は白血球溶解毒素ロイコシジンによってその細胞膜破壊される

白血球

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/23 02:33 UTC 版)

白血球(はっけっきゅう、: white blood cellあるいは: leukocyte)とは、生体防御に際した免疫担当する細胞である単球マクロファージ)、リンパ球好中球好塩基球好酸球の5種類を含んだ総称的物質を指す。


  1. ^ a b c 小川『内科学書』p.15
  2. ^ a b c d e f g h i j k l 日本検査血液学会編、スタンダード検査血液学第2版、医歯薬出版、2008、p.50
  3. ^ 高久史麿監修『臨床検査データブック 2003-2004』(医学書院、2003)、 p.307
  4. ^ 『臨床検査データブック 2003-2004』p.307
  5. ^ a b c d e 小川 哲平、大島 年照、浅野 茂隆編著、血液学、内外医学社、1991
  6. ^ Brinkmann V, et al. Neutrophil extracellular traps kill bacteria. Science 2004: 303; 1532-1535.
  7. ^ Zawrotniak M, et al. Neutrophil extracellular traps (NETs)-frmation and implications. Acta Biochim Pol 2013: 60; 277-284.
  8. ^ 小川『内科学書』p.18
  9. ^ a b 日本検査血液学会編、スタンダード検査血液学第2版、医歯薬出版、2008、p.48
  10. ^ a b 日本検査血液学会編、スタンダード検査血液学第2版、医歯薬出版、2008、p.47
  11. ^ Public Library of Science


「白血球」の続きの解説一覧

白血球

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 02:09 UTC 版)

血液」の記事における「白血球」の解説

詳細は「白血球」を参照 形態染色性から顆粒球好中球好酸球好塩基球)、単球リンパ球の5種に分類できる細胞種の集合体で、細胞核を持つ。殺菌作用持ち免疫機能にも作用する血中の数は5000 - 9000/mm3であり、好中球全体50 - 70%、次いでリンパ球が約30%、単球が約5%である。 細胞の名称形の特徴働きリンパ球 10 - 15µm程で、赤血球よりやや大きなサイズ抗体作り腫瘍細胞ウイルス感染した細胞攻撃好中球 12 - 15µm程で、2つから4つ別れることもある。 細菌捕食殺菌に役立つ。 好酸球 好中球より僅かに大きい。顆粒がある。 寄生虫攻撃アレルギー反応引き起こしたり、抑制したりする。 好塩基球 好中球より僅かに小さい。顆粒がたくさんある。 詳細不明だが、アレルギー反応引き起こす考えられている。 単球 20µm程で、末梢血の中で最大細菌などの異物捕食リンパ球抗体特徴伝える。マクロファージ単球から分化したもの。

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白血球

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/22 01:57 UTC 版)

ヒトヘルペスウイルス6」の記事における「白血球」の解説

T細胞は特にHHV-6に感受性が高いと考えられている。

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白血球

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/07 08:38 UTC 版)

顆粒球コロニー刺激因子」の記事における「白血球」の解説

G-CSF受容体骨髄中の前駆細胞上に存在しG-CSFによる刺激反応して成熟した顆粒球への増殖細胞分化開始するまた、G-CSF好中球前駆細胞成熟した好中球生存増殖分化及び機能誘発するG-CSFはJAK/STAT、Ras/MAPK、PI3K/Aktシグナル伝達経路使い機能制御している。

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「白血球」を含む「顆粒球コロニー刺激因子」の記事については、「顆粒球コロニー刺激因子」の概要を参照ください。

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白血球

出典:『Wiktionary』 (2021/08/07 03:59 UTC 版)

名詞

はっけっきゅう

  1. 血液学)(細胞学)(免疫学脊椎動物などの血液含まれる有形成分のひとつ。主に生体の防御にかかわる。

発音(?)

は↗っけ↘っきゅー

語源

関連語

翻訳


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