しょく‐さいぼう〔‐サイバウ〕【食細胞】
食細胞 [Phagocyte(s)]
食細胞
食細胞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/19 05:08 UTC 版)
詳細は「食細胞」を参照 食細胞とは、文字通り「食べる細胞」という意味である。食細胞は、病原体や粒子を呑み込む(食作用)免疫細胞である。粒子や病原体を取り込む為に、食細胞は細胞膜の一部を拡張し、粒子が包み込まれる(粒子が細胞内に入る)まで、膜を粒子の周りに巻きつけます。細胞内に侵入した病原体は、ファゴソームの中に収められ、リソソームと合流する。リソソームには、粒子や生物を殺したり消化したりする酵素や酸が含まれている。一般的に、食細胞は病原体を探して体内を巡回するが、サイトカインと呼ばれる他の細胞が作り出す高度に専門化された分子シグナル群に反応する事も出来る。免疫系の食細胞には、マクロファージ、好中球、樹状細胞等がある。 宿主自身の細胞を貪食する事は、通常の組織の発達と維持の一環としてよく行われる。宿主の細胞がアポトーシスや感染による細胞傷害によって死滅した場合、食細胞はその細胞を患部から除去する役割を果たす。死んだ細胞を除去する事で、新しい健康な細胞の成長と発達を促進するファゴサイトーシスは、組織の損傷後の治癒プロセスにおいて重要な役割を果たしている。
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「食細胞」の例文・使い方・用例・文例
- (細胞)が食細胞の作用を受けやすいようにする
- 食細胞として機能することができる
- T細胞と大食細胞によって生産されるインターフェロンの形
- 結合組織に見られる貪食細胞
- 大きな食細胞
- 血液中を循環しない食細胞
- 血液中を循環する食細胞
- 主要な食細胞白血球
- 食細胞になりうる中胚葉起源の神経膠組織
- 食細胞になる可能性があり、神経組織の廃棄物を集める小神経膠細胞の細胞
- 抗原、抗体、ホルモン、薬品に対して特異受容体を有する、あるいはウイルス、食細胞または神経線維などによる接触の焦点となる細胞のいずれか
- ロシア人の細菌学者で、フランスで食細胞活動の理論を考案した(1845年−1916年)
- 食細胞運動に対してオプソニンが侵入する微生物をより弱くするプロセス
- 食細胞が微生物と細胞残屑を巻き込んで、消化する過程
- 大食細胞が異常増殖する血液疾患
- 白血球減少症のうち主に好中球(主な食細胞白血球)が減少すること
- 白血球(単球と大食細胞)によって生産される炎症誘発性サイトカイン
- 大食細胞、キラーT細胞、B細胞、免疫系および他の構成要素を促進するいくつかのリンホカインのいずれか
- 免疫システム(大食細胞を動かすように)の他のセルに影響する、ヘルパーT細胞によって抗原による刺激に対応して分泌されたサイトカイン
- それらを食細胞の機能に影響されやすくなるよう、侵入する微生物と他の抗原付着する血清の中の抗体
食細胞と同じ種類の言葉
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