抗体とは?

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こう たい かう- [0] 【抗体】

抗原侵入を受けた生体がその刺激作り出すタンパク質総称。その抗原だけに結合する性質があり,結合によって抗原である細菌などを溶解したり,毒素中和するなどして生体防御する。免疫グロブリン属する。免疫体。 → 抗原


抗体

英訳・(英)同義/類義語:antibody, Antibodies

動物体内侵入した異物中和防御するために免疫系作る液性免疫主体で、抗原特異性を持つ免疫グロブリンタンパクの総称

抗原/抗体 ( antigeny/antibody )

この2つの用語は対になって使われることが多いのですが、抗原とは病原微生物などの異物体内侵入し、体内で抗体をつくりだす物質のことです。一方の抗体は抗原に対抗して血清内や組織中に形成されるタンパク物質のことをいいます。 抗体には抗原と特異的とくいてき特定の物質などにのみ生じる現象)に反応して凝集沈降、または抗原の持つ毒素中和するなどの作用があり、生体にその抗原に対す免疫性過敏性を与え働きを持っています。

抗体 (こうたい)

自分とは違った異物たんぱく質でできたもの=ウイルス細菌のほか、生物はすべてたんぱく質からできています)が体内入り込んだとき、そのたんぱく質反応し、体から追い出すためにできる対抗物質。たとえば、はしかのウイルス対する抗体、水ぼうそうウイルス対する抗体などです。花粉症場合、「スギ花粉反応する抗体」が体の中にたくさんあり、スギ花粉排除しようと一生懸命反応していることになります。

抗体

Antibody

【概要】 抗原にぴったり結合するよう免疫系が働いて作る蛋白質で、免疫グロブリンという物質血液分泌液に出てくる。ヘルパーT細胞調節のもとにB細胞作る異物が入ってきたとき、「これは異物」と貼り付けレッテルみたい。初対面場合製造に少し日数がかかるが、前に見たことがある抗原には素早くたくさん作る自己以外のものに付着すると、処理をするときの目印になる。警察例えたら逮捕状のようなもの。

《参照》 抗原ヘルパーT細胞B細胞HIV抗体検査陽性


抗体

【仮名】こうたい
原文antibody

抗原異物)に対す反応として形質細胞白血球一種)によって作られる蛋白一種それぞれの抗体は、ただ1つ特定の抗原にのみ結合する性質をもつ。この結合目的は、抗原破壊促進することにある。抗体の働き方には、抗原性質に応じていくつかの様式存在する。ある抗体は直接抗原破壊する。白血球抗原破壊するのを容易にする抗体もある。

抗体(Antibody)

抗原刺激により生体内でつくられ、対応抗原とのみ特異的反応する物質成分血清蛋白質免疫グロブリン

抗体

免疫あるいはアレルギー原因となる物質抗原アレルゲン)と呼ぶが,体内侵入した抗原に対して身体産生する免疫にかかわるタンパク質免疫グロブリンIg)を抗体と呼ぶ。抗体は抗原結合して種々の免疫アレルギー反応引き起こすIgAIgGIgMIgEなどの種類があり,IgAIgGIgM免疫IgEアレルギー関与する。

抗体 [Antibody(ies)]

 脊椎動物体内には免疫よばれる自己を守る仕組み(生体防御)が備わっている。その免疫に働く物質の中で、抗原によって血清中にできる高分子物質を抗体という。1890年北里柴三郎(日本)とE.A.von ベーリング(ドイツ)によって、ジフテリア菌破傷風菌毒素接種した動物血清中にその抗毒素生成することが発見され、その抗毒素(抗血清)が抗原(細菌体や細菌毒素)と反応して、発病を防ぐことができるのであろうという考え方から、初めジフテリア破傷風血清療法確立された。それ以来このような血清による免疫状態(現在は液性免疫よばれる)を定めるのは抗体であろうという考え方が広まった。すなわち、脊椎動物(哺乳類爬虫類鳥類両生類魚類円口類)の生体内異物侵入すると、それらが抗原として認識され、その抗原作用消失させることができる血清中に生成される高分子物質が抗体である。
抗体の生成血清中に存在する糖タンパク質であるγ,β-グロブリン領域担っている。抗体が生成されたグロブリン免疫グロブリン(immuno-globulin) といい、それを含む血清抗血清という。
細菌産生する毒素加熱ホルマリンで処理して得られる無毒毒素トキソイドといい、そのトキソイド動物接種すると、血清中にその毒素に異的な抗体ができる。その抗体を抗毒素という。無毒化した細菌体やウイルス粒子抗原として動物接種すると、その血清中に特異的な抗体ができる。 特異的な抗体ができると、体内へ再び同じ病原体(抗原)が侵入しても、その抗体と結合(抗原-抗体反応)して、病原体の毒力が中和されて発病しない。
また、抗血清あるいは抗毒素細菌鑑別病気診断にも用いられる。抗体には上記のような微生物抗原特異的な抗体のほかに、胎盤通じ新生児抗体、アレルギー反応をおこすレアギン(reagin)、血液型抗体、ある抗原によってできた抗体の抗体(抗ハプテン抗体、抗HBウイルス抗体、抗単クローン性抗体など)などきわめて多種類がある。
免疫グロブリン構造的にはIgG,IgM,IgA,IgE抗体などに分けられ、いずれの抗体にも分子内に抗原結合部位があり、そこに抗原結合して複合体となる。反応によってはその複合体補体結合して、溶血溶菌などの細胞障害ひきおこすこのような抗体は補体結合抗体とよばれる免疫グロブリン分子量50,000-65,000のH鎖25,000のL鎖が2本ずつ結合した基本構造とっている。

抗体

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/06/17 14:31 UTC 版)

抗体(こうたい、: antibody)とは、リンパ球のうちB細胞の産生する糖タンパク分子で、特定のタンパク質などの分子(抗原)を認識して結合する働きをもつ。抗体は主に血液中や体液中に存在し、例えば、体内に侵入してきた細菌ウイルスなどの微生物や、微生物に感染した細胞を抗原として認識して結合する。抗体が抗原へ結合すると、その抗原と抗体の複合体を白血球マクロファージといった食細胞が認識・貪食して体内から除去するように働いたり、リンパ球などの免疫細胞が結合して免疫反応を引き起こしたりする。これらの働きを通じて、脊椎動物の感染防御機構において重要な役割を担っている(無脊椎動物は抗体を産生しない)。一種類のB細胞は一種類の抗体しか作れず、また一種類の抗体は一種類の抗原しか認識できないため、ヒト体内では数百万〜数億種類といった単位のB細胞がそれぞれ異なる抗体を作り出し、あらゆる抗原に対処しようとしている。


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