脂肪細胞は、細胞質に脂肪滴と呼ばれる脂肪のかたまりをもっている細胞で、単胞性脂肪細胞(白色脂肪細胞)と多胞性脂肪細胞(褐色脂肪細胞)に分かれます。白色脂肪細胞には大きな脂肪滴が一つあり、脂肪をたくわえる役割をしています。褐色脂肪細胞には中小の脂肪滴が多数あり、脂肪を燃焼して熱を産生します。
脂肪細胞のほとんどは白色脂肪細胞で、褐色脂肪細胞は首や肩甲骨のまわりなど、体のごく一部にしかありません。また、褐色脂肪細胞は乳幼児に比較的多いものの、成長するにつれて少なくなるとされています。
脂肪細胞はアディポサイトカインと呼ばれる多彩な生理活性物質を分泌していますが、肥満に伴って大型化した白色脂肪細胞が増加すると、脂肪細胞の機能不全に陥り、善玉のアディポネクチンの分泌が低下し、TNF-αなど悪玉のアディポサイトカインの分泌が亢進し、生活習慣病の発症につながります。このように、脂肪細胞そのものが肥大化するタイプ(脂肪細胞肥大型)は、内臓脂肪型肥満に多くみられます。
脂肪細胞
脂肪細胞
【英】:adipocyte
脂肪細胞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/12/01 10:48 UTC 版)
脂肪細胞(しぼうさいぼう、英: adipocyte)は、細胞質内に脂肪滴を有する細胞のことである。単胞性脂肪細胞(白色脂肪細胞)と多胞性脂肪細胞(褐色脂肪細胞)とに分類される。単胞性脂肪細胞は大型の脂肪滴が存在し、核や細胞小器官は辺縁に圧迫されている。貯蔵型の細胞。多胞性脂肪細胞は小型あるいは中型の脂肪滴が多数存在し、細胞小器官が発達している。代謝型の細胞。冬眠する動物では多胞性脂肪細胞を主体とする脂肪組織を冬眠腺と呼ぶ場合がある。近年、脂肪組織に多くの脂肪幹細胞が見出され、脂肪幹細胞移植など再生医療のセルソース(細胞源)として、その価値に注目が集まってきた[1]。
- ^ 日本獣医解剖学会編集 『獣医組織学 改訂第二版』 学窓社 2003年 ISBN 4873621135
- ^ a b c d e f 脂肪細胞とインスリン抵抗性星薬科大学オープンリサーチセンター 鎌田勝雄
- ^ レプチンと心血管病変 小川佳宏日本内科学会雑誌 第90巻 第4号・平成13年4月10日
- ^ 研究トピックス 塩分の摂りすぎによる血圧上昇のしくみを解明東大病院 医学系研究科/医学部附属病院 腎臓・内分泌内科 藤田敏郎ほか
- ^ 利尿を抑えるホルモン"バソプレシン"の脳の中の新たな作用を発見自然科学研究機構 生理学研究所 岡田泰伸ほか
- ^ 糖尿病の基礎知識星薬科大学オープンリサーチセンター 鎌田勝雄
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