アディポネクチンは脂肪細胞が特異的に分泌する生理活性物質(アディポサイトカイン)の一種で、動脈硬化を防ぐ善玉物質として注目されています。
動脈硬化の進展には、白血球の仲間であるマクロファージが関わっています。酸化されたLDLコレステロールが血管壁に沈着すると、マクロファージが次々にとりこみ、ついには動けなくなってプラーク(病巣)を形成します。こうして血管壁がこぶのようにふくれ、内腔を狭めて詰まりやすくなるのが粥状動脈硬化ですが、アディポネクチンには傷ついた血管を修復したり、マクロファージの血管壁への接着やLDLの貪食を抑制するなどの有用な働きがあることがわかっています。アディポネクチンはさらに、インスリン感受性を高めてインスリンの分泌を節約し、糖尿病を防ぐ働きも担っています。
アディポサイトカインの多くは、肥満に伴って脂肪細胞からの分泌が亢進しますが、アディポネクチンは逆に内臓脂肪が増えれば増えるほど、その分泌が低下し、血液中の濃度が低下します。肥満を改善し、内臓脂肪を減らすことはアディポネクチンの分泌を正常化させ、低アディポネクチン血症の改善につながります。
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アディポネクチン
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アディポネクチン【あでぃぽねくちん】
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アディポネクチン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/11/06 11:08 UTC 版)
アディポネクチンは、脂肪細胞から分泌される分泌蛋白である。血中濃度は一般的なホルモンに比べて桁違いに多く、μg/mlオーダーに達する。作用としては、肝臓のAMPKを活性化させることによるインスリン感受性の亢進、動脈硬化抑制、抗炎症、心筋肥大抑制など、多彩である。受容体にはAdipoR1、AdipoR2、T-Cadherinなどが報告されているが、同定後間がなく、これらがアディポネクチンの生理機能を説明するかに対してはまだ結論が出ていない。
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- 1 アディポネクチンとは
- 2 アディポネクチンの概要
アディポネクチンに関連した本
- メタボリックシンドローム、がんも撃退する! 奇跡のホルモン「アディポネクチン」 (講談社+α新書) 岡部 正 講談社
- アディポネクチンとその受容体―抗生活習慣病ホルモンの全貌 門脇 孝 フジメディカル出版
- 低アディポネクチン血症と動脈硬化学 診断と治療社
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