リゾチームとは? わかりやすく解説

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リゾチーム【lysozyme】

読み方:りぞちーむ

細菌の細胞壁ムコ多糖類加水分解し溶菌引き起こす酵素卵白・涙・唾液(だえき)・イチジクなどに含まれる。ムラミダーゼ。


リゾチーム

リゾチームは小さな細胞酵素で、細菌覆っている細胞壁攻撃することによって細菌感染から身体守っている。

細菌炭化水素(多糖)によって堅い膜を形成していて、糖の鎖を短いペプチド鎖でしっかり連結している。この細胞壁細菌の弱い細胞膜補強しており、高い浸透圧に耐えられるようになっている。リゾチームは、この炭化水素の鎖を切って細胞壁バラバラにしていき、その結果バクテリア自分自身浸透圧によって破裂する

大腸菌溶菌操作にも用いられる

リゾチーム
リゾチーム
リゾチーム

調製法

5 mg/mL Lysozyme soln.

  1. 50 mg のリゾチームをH2Oに溶かす
  2. H2Oで10 mLメスアップ

リゾチーム 凍結融解繰り返し活性低下させるので注意

References

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リゾチーム [Lassa virus]

 鶏卵卵白動物分泌液例えば、涙、唾液、腟の分泌液などに存在する酵素である。鳥類にとって大切な卵や我々人間大切な場所(目、口、腟)を微生物感染から守るために存在する天然殺菌物質である。分子量14,300程度塩基性タンパク質で、細菌細胞細胞壁加水分解する酵素である。微生物侵入して来ると、このリゾチームが働いて微生物溶かす。このリゾチームの存在があるからこそ、目、口や腟を清潔に保つことができるのである

リゾチーム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/03 04:24 UTC 版)

リゾチーム(英語名: Lysozyme、別名: ムラミダーゼ)とは、糖質加水分解酵素ファミリー22に分類される酵素であり、真正細菌細胞壁を構成するペプチドグリカン加水分解する機能を持つ。具体的には、ペプチドグリカンを構成するN-アセチルムラミン酸N-アセチルグルコサミンとの間に形成されるβ-(1→4)グリコシド結合を加水分解する[1][2]。この作用があたかも細菌を溶かしているように見えることから溶菌酵素とも呼ばれる。Lysozymeという名前は、溶菌をあらわすlysisと、酵素をあらわすenzymeから付けられた。




「リゾチーム」の続きの解説一覧

リゾチーム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 10:24 UTC 版)

サルコイドーシス」の記事における「リゾチーム」の解説

マクロファージ産出がさかんでありサルコイドーシス疾患活動性マーカーである。

※この「リゾチーム」の解説は、「サルコイドーシス」の解説の一部です。
「リゾチーム」を含む「サルコイドーシス」の記事については、「サルコイドーシス」の概要を参照ください。


リゾチーム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/08 04:03 UTC 版)

ペプチドグリカン」の記事における「リゾチーム」の解説

涙や卵白成分であり、風邪薬などにも使用される酵素リゾチームは、細胞壁骨格であるペプチドグリカンのGlcNAc、MurNAc間の結合特異的に加水分解する。そのため、殺菌作用を持つ。また細菌プロトプラスト調製する際にも使用される

※この「リゾチーム」の解説は、「ペプチドグリカン」の解説の一部です。
「リゾチーム」を含む「ペプチドグリカン」の記事については、「ペプチドグリカン」の概要を参照ください。

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