Synthetic

実用日本語表現辞典

synthetic

別表記：シンセティック

「synthetic」とは、人工的であること・合成されたことを意味する英語表現である。

「synthetic」とは・「synthetic」の意味

「synthetic」は、人工的な、といった意味の形容詞である。化学においては合成の、という意味で用いられる。合成素材などである。宝石などの場合は模造の、という意味で用いられる。そのほか、本物でない、作りごとの、といった意味で使われることもある。また、哲学や言語学においては総合的な、という意味で使われる言葉である。

「synthetic」の名詞形は「synthesis」である。化学においては合成、哲学や言語学においては総合という意味で用いられる。

「synthetic」の覚え方としては、人工的にさまざまな音を合成できる楽器シンセサイザー（synthesizer）から連想するとよい。

「synthetic」の発音・読み方

「synthetic」の発音記号は「sɪnθéṭɪk」である。カタカナ読みだと「シンセティック」になる。

「synthetic」の語源・由来

「synthetic」の語源は、古代ギリシャ語で共に創造することを意味する「syntetikos」である。

「synthetic」の対義語

「synthetic」の対義語は、人工的な、合成の、という意味の場合には、自然の、を意味する「natural」である。「natural」は自然界に存在するものを指し、「synthetic」は自然界には存在しないものを指す。

また、哲学や言語学における総合的な、という意味においての対義語は、分析的な、という意味の「analytic」である。

「synthetic」の類語

「synthetic」の類語としては、人工的な、という意味の「artificial」や、人工的につくられたことを意味する「man-made」が挙げられる。そのほか、模擬的な、という意味の「simulated」や、模倣の、という意味の「imitation」、再現されたことを意味する「reproduced」も「synthetic」に似た言葉だといえる。

「synthetic」と「artificial」の違い

「synthetic」と「artificial」はよく似た意味の言葉であるものの、微妙なニュアンスの違いがある。人工的な、という意味で「synthetic」という言葉が用いられるのは、主に科学や化学、工学、コンピューターサイエンスなどの分野に限られる。天然には存在しない化学物質や製品、人工的につくられた生物、人工知能が作成したデータなどである。一方、「artificial」はより広範囲で使われる言葉である。天然に存在するかどうかにかかわらず、人間が人工的に生み出したものすべてを指す。

「synthetic」を含む英熟語・英語表現

「synthetic」を含む英熟語・英語表現には、次のようなものがある。

「synthetic fiber」とは

「synthetic fiber」は、ナイロンやポリエステルのような合成繊維のことである。

「synthetic rubber」とは

「synthetic rubber」は、合成ゴムを意味する。石油を主原料として人工的に製造された、合成高分子化合物の総称である。

「synthetic drugs」とは

「synthetic drugs」は、化学合成薬のことである。アスピリンなどのことを指す。生薬に対する言葉として用いる。

「synthetic biology」とは

「synthetic biology」は、合成生物学を意味する。生物学と工学を組み合わせた学問領域である。

「synthetic language」とは

「synthetic language」は、人工言語のことである。エスペラント語やプログラミング言語などのことを指す。

「synthetic philosophy」とは

「synthetic philosophy」は、総合哲学を意味する。イギリスの哲学者ハーバート・スペンサーが自らの立場に名付けた言葉である。哲学は個別科学が有する基本的諸原理の統一者でなければならない、という考えのことである。

「synthetic」に関連する用語の解説

「synthetic」に関連する用語としては、次のようなものが挙げられる。

「synthetic leather」とは

「synthetic leather」は、合成皮革の一種である。読み方は「シンセティックレザー」である。天然皮革に比べてコストが安く、動物愛護にも配慮した製品として注目を集めている。

「synthetic dyes」とは

>「synthetic dyes」は、合成染料のことである。工業的に大量生産され、繊維、皮革、紙、プラスチックなどのさまざまな分野で使用されている。

「synthesis」とは

「synthesis」は、複数の要素を組み合わせて新たなものをつくり出すことを意味する。化学分野では合成を指し、音楽や映像の分野では、複数の音や映像を組み合わせて新たな音楽や映像をつくり出すことを意味する。また、哲学においては、ヘーゲル弁証法の第3の命題を意味する。

「synthesizer」とは

「synthesizer」は、合成する人、または合成する装置のことである。一般的には音を合成する装置の名称として広く知られている。

「synthetic」の使い方・例文

「synthetic」を用いた例文としては、次のようなものが挙げられる。

「The synthetic fabric used in this shirt is both lightweight and durable.」この文章を日本語に訳すと「このシャツに使用された合成繊維は、軽くて耐久性がある」になる。

「The artist's painting style is a combination of natural and synthetic elements.」この文章は、日本語では「その芸術家の絵画スタイルは、自然的要素と人工的要素の組み合わせである」である。

（2023年3月8日更新）

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合成の

【仮名】ごうせいの
【原文】synthetic

天然の物質から取り出すのではなく、人が作り出す物質に関係する、の意味。