マクロファージとは? わかりやすく解説

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マクロファージ【macrophage】


抗原提示マクロファージ

同義/類義語:大食細胞, マクロファージ, 抗原提示細胞
英訳・(英)同義/類義語:antigen-presenting macrophage, macrophage

白血球の中の単球から分化した細胞で、強い食作用をもち体内異物や死細胞除去するまた、取り込んだ異物一部抗原としてMHCタンパク結合した状態で細胞膜外に提示し、これを認識したT細胞活性化する

抗原提示細胞

同義/類義語:マクロファージ, 樹状細胞
英訳・(英)同義/類義語:antigen-presenting cell, Dendritic cells

白血球の中の単球から分化したマクロファージや樹状細胞で、体内異物や死細胞除去するまた、取り込んだ異物一部抗原としてMHCタンパク結合した状態で細胞膜外に提示し、これを認識したT細胞活性化する

マクロファージ

Macrophage

【概要】 日本語では大食細胞体内侵入してきた異物に対して最初に反応して駆けつけ処理する細胞パックリ飲みむように取りこんでしまうのでこの名前がついた。かみ砕いた侵入物の情報抗原としてリンパ球知らせる(抗原提示細胞)。 

【詳しく】 警察例えれば駐在所警官似ている。もともとは骨髄生まれた白血球の中の単球局所住み着いたもの。表面にはCD4抗原少量もっており、HIV感染するHIV初感染場合HIVはCD4リンパ球よりもマクロファージの方が初期には好きなようだ。ただHIV増えてもマクロファージは死なないので、HIV製造所貯蔵庫になってしまう。

《参照》 ヘルパーT細胞単球免疫抗原提示細胞


マクロファージ(Macrophage)


マクロファージ [Macrophage]


マクロファージ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/24 01:32 UTC 版)

マクロファージ(Macrophage, MΦ)は白血球の1種。生体内をアメーバ様運動する遊走性[1]食細胞で、死んだ細胞やその破片、体内に生じた変性物質や侵入した細菌などの異物捕食して消化し、清掃屋の役割を果たす[1]。とくに、外傷炎症の際に活発である[1]。また抗原提示細胞でもある。免疫系の一部を担い、免疫機能の中心的役割を担っている。 名称は、ミクロファージ(小食細胞)に対する対語(マクロミクロ)として命名されたが、ミクロファージは後に様々な機能を持つリンパ球などとして再分類されたため、こちらのみその名称として残った。大食細胞大食胞組織球ともいう[1]


  1. ^ a b c d e 新井康允「マクロファージ」 『日本大百科全書小学館https://kotobank.jp/word/%E3%83%9E%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%82%B8-135969#E6.97.A5.E6.9C.AC.E5.A4.A7.E7.99.BE.E7.A7.91.E5.85.A8.E6.9B.B8.28.E3.83.8B.E3.83.83.E3.83.9D.E3.83.8B.E3.82.AB.292019年7月30日閲覧 
  2. ^ 食細胞”. マイペディア日立ソリューションズ. コトバンク (2010年5月). 2013年3月1日閲覧。
  3. ^ http://www.tmd.ac.jp/mri/koushimi/shimin/ooteki.pdf 市民公開講座_20180223 からだをまもる免疫の研究
  4. ^ 宮坂昌之ほか『標準免疫学』、医学書院、第3版、2016年2月1日 第3版 第2刷、343ページ
  5. ^ 宮坂昌之ほか『標準免疫学』、医学書院、第3版、2016年2月1日 第3版 第2刷、343ページ


「マクロファージ」の続きの解説一覧

マクロファージ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/06 16:27 UTC 版)

TGF-β」の記事における「マクロファージ」の解説

文献における一般的なコンセンサスとしては、TGF-β休止状態単球刺激し活性化されたマクロファージを阻害する単球に関しては、TGF-β化学誘引物質、そして炎症応答のアップレギュレーターとして機能することが示されている。しかしながらTGF-β単球とマクロファージにおいて炎症性サイトカイン産生ダウンレギュレーションすることも示されており、これは上述したNF-κB阻害よるものであると考えられている。この見かけ上の矛盾は、TGF-β効果が高度に文脈依存的なためである可能性がある。 TGF-β痩せ型マウス観察される代替的マクロファージ活性化関与する考えられており、こうして活性化されたマクロファージは抗炎症表現型維持する。この表現型肥満マウスでは失われており、肥満マウス痩せ型マウスよりもマクロファージの数が多いだけでなく、TNF-αや他の炎症性サイトカイン放出して慢性的な炎症環境寄与する古典的活性化マクロファージも多くなる

※この「マクロファージ」の解説は、「TGF-β」の解説の一部です。
「マクロファージ」を含む「TGF-β」の記事については、「TGF-β」の概要を参照ください。


マクロファージ(大食細胞)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/21 14:34 UTC 版)

免疫系」の記事における「マクロファージ(大食細胞)」の解説

組織中に存在し侵入した感染源追って組織細胞スペースにも入れる。多才な細胞で、酵素補体タンパク質、それにインターロイキン-1のような制御因子など広範囲にわたる化学物質産生する。マクロファージは死体ゴミあさりの(スカベンジャー細胞としても働き体内の役に立たなくなった細胞、およびその他の崩壊沈着物の除去および適応免疫系活性化する抗原提示細胞として働く。

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マクロファージ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/19 05:08 UTC 版)

自然免疫系」の記事における「マクロファージ」の解説

詳細は「マクロファージ」を参照 マクロファージは、ギリシャ語で「大きな食べる人」を意味する言葉で、大型食細胞白血球であり、侵入してきた病原体追って毛細血管の壁を移動し細胞間の領域入り込む事で、血管系超えて移動する事が出来る。組織では、臓器特異的なマクロファージは、単球呼ばれる血液中に存在する食細胞から分化している。マクロファージは最も効率的な食細胞であり、相当数細菌や他の細胞微生物貪食する事が出来る。マクロファージの表面にある受容体細菌分子結合すると、マクロファージは呼吸バースト英語版)を発生させ、活性酸素種放出引き起こして細菌呑み込み破壊する病原体また、マクロファージを刺激してケモカイン産生させ、他の細胞感染部位呼び寄せる

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マクロファージ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/15 06:14 UTC 版)

パターン認識受容体」の記事における「マクロファージ」の解説

マクロファージには数種類PRR存在している。 マクロファージのPRR認識により、自然免疫応答され、サイトカイン産生したり樹状細胞活性化したりする。

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