生体膜
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生体膜(せいたいまく、英: biological membrane、英: biomembrane)、または細胞膜(英: cell membrane)は、細胞を外部環境から分離したり、細胞内区画を形成する選択的透過性の膜である。真核細胞膜の形の生体膜は、化学物質やイオンの伝達や輸送に使われる膜内在性あるいは膜表在性のタンパク質が埋め込まれたリン脂質二重層によって構成されている。細胞膜に含まれる大量の脂質は、生理学的機能を果たすためにタンパク質が回転したり横方向に拡散したりするための流体マトリックスを提供する。タンパク質は、脂質二重層の高い膜流動性環境に適応しており、内在性膜タンパク質の表面に脂質分子が強固に結合した環状脂質シェルが存在する。細胞膜は、粘膜、基底膜、漿膜のような細胞の層で形成される隔離組織とは異なる。
- 1 生体膜とは
- 2 生体膜の概要
生体膜
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/12 22:29 UTC 版)
細胞と外界とを仕切る生体膜は脂質を主成分とする二重構造により構成されることが1935年にDanielliとDavsonによって提唱された。生体膜は細胞膜だけでなく、細胞内器官であるミトコンドリアや小胞体などにも存在し、それぞれ機能が異なっている。1972年にSingerとNicolsonとは流動モザイクモデルを提唱し、機能タンパク質が組み込まれた脂質二重膜により生体膜が構成されることが判明した。 生体膜には脂質やタンパク質以外にも糖鎖が結合している。生体膜糖鎖の構造は細胞の自己認識に重要である。ABO式血液型は赤血球膜表面の糖鎖の種類の相違により認識される。
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「生体膜」の例文・使い方・用例・文例
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