自己抗体
自己抗体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/03 04:27 UTC 版)
自己抗体(じここうたい、英: Autoantibody)とは、自己の細胞ないし組織に対して産生される抗体のこと。
- ^ J Clin Invest. 2003 Mar;111(6):797-9. PMID 12639983
- ^ Official Journal of Japanese Society for Neuroimmunology VOL.21 NO.1 69 2016 ISSN 0918-936X
- ^ Minamitani T, Yasui T, Ma Y, Zhou H, Okuzaki D, Tsai CY, Sakakibara S, Gewurz BE, Kieff E, Kikutani H (2015). "Evasion of affinity-based selection in germinal centers by Epstein-Barr virus LMP2A". Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America. 112 (37): 11612-7., PMC 4577157, PMID 26305967, doi:10.1073/pnas.1514484112
- ^ Nagata K, Kumata K, Nakayama Y, Satoh Y, Sugihara H, Hara S, Matsushita M, Kuwamoto S, Kato M, Murakami I, Hayashi K (2017). "Epstein-Barr Virus Lytic Reactivation Activates B Cells Polyclonally and Induces Activation-Induced Cytidine Deaminase Expression: A Mechanism Underlying Autoimmunity and Its Contribution to Graves' Disease". Viral Immunology. 30 (3): 240-249., PMC 5393416, PMID 2833576, doi:10.1089/vim.2016.0179
自己抗体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/25 03:17 UTC 版)
以下の自己抗体検査が診断精査に有用とされている。 抗ミトコンドリア抗体(AMA)陽性 特にM2分画(AMA-M2)陽性(約90%) 抗セントロメア抗体(抗核抗体)陽性(約30%) 抗核膜孔抗体(抗gp210抗体)(約25%) 抗Sp100抗体(約10%)
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自己抗体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/31 07:45 UTC 版)
抗Jo-1抗体は、きわめて特異度が高いがどちらかというと多発筋炎でよく(でもないが)みられる。
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自己抗体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 05:00 UTC 版)
筋炎に特異的に検出される筋炎特異的自己抗体(MSA)と筋炎重複症候群に見いだされる筋炎関連自己抗体(MAA)が知られている。 筋炎特異的自己抗体筋炎関連自己抗体皮膚筋炎 TIF1-γ、MDA5、Mi-2、NXP-2、SAE 抗合成酵素症候群 Jo-1、OJ、PL-7、EJ、KS、Ha、Zo、SC、JS 免疫介在性壊死性ミオパチー SRP、HMGCR ミトコンドリアM2 封入体筋炎 cN1A オーバーラップ症候群 Ku
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自己抗体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 09:13 UTC 版)
「スティッフパーソン症候群」の記事における「自己抗体」の解説
SPSの症状に関連すると考えられる抗体は、抗GAD抗体、抗アンフィフィシン抗体、抗ゲフィリン抗体、抗GABARAP抗体、抗GLRA1抗体がある。抗GAD抗体は患者の60%で見つかるとされるが、85%とする文献もある。抗アンフィフィシン抗体は患者の数%で発見される。抗GABARAP抗体はSPSの新たなマーカーとされ、患者の65%で検出されるとも言われる。抗ゲフィリン抗体は腫瘍随伴性SPSの1例、抗GLRA1抗体はグリシン受容体α1サブユニットに対する抗体で、最初PERMの1例で確認された後、複数のSPS患者からも検出されるようになった。
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自己抗体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/28 08:04 UTC 版)
本症には感度の高い抗SSA/Ro抗体と特異度の高い抗SSB/La抗体がよくみられ、診断に有用である。
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自己抗体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 05:25 UTC 版)
病型分類評価のためにも以下の抗体測定は必須となっている。 抗AQP4(aquaporin-4)抗体 視神経脊髄炎(NMO)関連疾患(NMOSD)の診断に必須である。視神経脊髄炎(neuromyelitis optica;NMO)は我が国に多く、以前はMSの亜型(視神経脊髄型)と考えられていたが、血清の抗アクアポリン4抗体が陽性となることが発見され、現在では別疾患として扱われている。NMOはMSと同様に女性に多いが、発症年齢がより高い。脳脊髄液検査では細胞と蛋白の増加が比較的高度であるが、オリゴクローナルバンドの陽性率は低い。 抗MOG(myelin-oligodendrocyte glycoprotein)抗体 鑑別目的として施行され、通常のELISA法では困難でCBA法で測定される。陽性であれば急性散在性脳脊髄炎(ADEM)やの可能性を考慮していく。
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自己抗体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/24 06:02 UTC 版)
抗SRP抗体は、(特異的ではないものの)主に多発性筋炎と関係している。多発性筋炎の患者では、抗SRP抗体の存在はより顕著な筋力低下や筋萎縮との関連がみられる。
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自己抗体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/31 07:45 UTC 版)
筋炎特異自己抗体(MSA)と他の膠原病でも見出される筋炎関連自己抗体(MAA)が知られている。MSAの出現率は20~25%程度であり、抗体の種類によって臨床症状が異なると考えられている。MSAで最も有名なのがアミノアシルtRNA合成酵素(aminoacyl-tRNA synthetase))に対する自己抗体、抗ARS抗体である。 抗ARS抗体 抗ARS抗体の代表格は抗Jo-1抗体であり、これらの抗体は抗ARS抗体症候群(筋炎、間質性肺炎、レイノー症候群、発熱、機械工の手)を起こすと考えられている。間質性肺炎はNSIPが多く、早期併発を特徴とする。代表的抗体を以下に示す。 自己抗体対応抗原特徴抗ARS抗体 アミノアシルtRNA合成酵素 間質性肺炎合併多、ステロイド反応性 抗Jo-1抗体 ヒスチジルtRNA合成酵素 検出率25%、筋炎>間質性肺炎 抗EJ抗体 グリシルtRNA合成酵素 間質性肺炎>筋炎 抗PL-7抗体 スレオニルtRNA合成酵素 SScとのオーバーラップが高率 抗PL-12抗体 アラニルtRNA合成酵素 筋症状乏しい 抗KS抗体 アスパラギニルtRNA合成酵素 抗OJ抗体 イソロイシルtRNA合成酵素 抗Zo抗体 フェニルアラニルtRNA合成酵素 抗Ha抗体 チロシルtRNA合成酵素 抗ARS抗体、抗Jo-1抗体以外の測定は免疫沈降法で行われており、専門的な技術が必要である(抗ARS抗体はELISA)。保険収載もされていないため、日常の臨床で抗ARS抗体、抗Jo-1抗体以外を測定するのは困難である。ただし、ARSの対応抗原は細胞質に存在するため、抗核抗体のスクリーニング検査で細胞質が染色される(cytoplasmic pattern)ことから予測が可能である。 抗SRP(シグナル認識粒子)抗体 MAAとして有名である。1986年にReevesらによって同定された。筋炎患者の約5%で検出される。SRPは7SL-RNAと6種類のポリペプチドからなる低分子リボ核タンパクであり、タンパク質のN末端シグナル配列を認識し細胞外輸送にかかわる。抗SRP抗体はDM皮疹のないPMで検出され、悪性腫瘍や他の膠原病の併発は少なく、典型的PMと関連すると考えられている。抗ARS抗体症候群陽性とは異なり、間質性肺炎、多発関節炎、レイノー現象などの筋外症状はの合併頻度は少ない。近年はステロイド抵抗性、再燃性が特徴的であり、しばしば免疫抑制剤併用を余儀なくされる。筋生検では炎症細胞浸潤が認められないのが特徴的とされている。リツキシマブの有効性の報告もある。亜急性の経過で重篤化、呼吸、嚥下、心筋障害などを起こす。SRLで検査は可能であり、近年定量法の開発もされた。PM以外の膠原病でも認められる。 抗CADM-140抗体(抗MDA5抗体) ヘリオトロープ疹、ゴットロン徴候など皮膚筋炎の皮膚症状があるにもかかわらず筋炎所見を認めないAmyopathic Dermatomyositis(ADM)に特異的な抗体である。ADMは筋力低下は認められないが筋電図検査などでは筋原性変化などが認められるもの(clinically ADM;CADM)をここでは指す。その対応抗原はmelanoma differentiation-associatated gene 5(MDA5)またはinterferon-induced helicase C domain containing 1(IFIH1)であることが判明している。急速進行性間質性肺炎を高率に併発する。 抗155/140抗体(抗TIF1-γ抗体) 悪性腫瘍合併DMのマーカー抗体と考えられている。DM以外の膠原病では殆ど検出されず悪性腫瘍合併のDMにおいては50%以上で陽性となる。後に対応抗原がtranscriptional intermediary factor 1-gamma(TIF1-γ)であることが明らかになった。TIF1-γはTGF-βのシグナル伝達の強度に関与するといわれている。 抗Mi-2抗体 DMの1割で陽性となる特異的な抗体である。抗Mi-2抗体陽性DMではステロイドが著効するといわれている。 抗Ku抗体 強皮症と多発性筋炎など重複症候群で認められる抗体である。ステロイドが著効するといわれている。 抗U1-RNP抗体 混合性結合組織病で認められる。
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自己抗体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/12 02:42 UTC 版)
日本では約80〜85%が「AChR抗体陽性MG」で、数%が「MuSK抗体陽性MG」で、他数%は「double serenegative MG(DS-MG)」と位置付けられている。AChR抗体・MuSK抗体以外では「LDL受容体関連蛋白4(Lrp4)抗体」や横紋筋標的抗原(titin、ryanodine receptor、Kv1.4)等が報告されている。 AchR抗体 ニコチン性アセチルコリン受容体に神経伝達物質であるアセチルコリンと、抗アセチルコリン受容体抗体が競合結合して生じる。胸腺腫合併症例が多い。 Musk抗体 AchoR抗体陰性の症例で、筋特異的チロシンキナーゼに対する自己抗体である「抗Musk抗体」陽性の症例。抗Musk抗体陽性のMGの特徴は20〜60歳の女性に好発し、眼症状、球症状、顔面筋脱力が著明でクリーゼになりやすい。コリンエステラーゼ阻害薬は無効なことがあり、胸腺摘除術の効果も少ないと言われている。血漿交換、ステロイド、リツキシマブなどが有効とされている。 Lrp4抗体 2011年に、長崎大学医学部の本村政勝、樋口理によって、double serenegative MG(DS-MG)患者において、LDL受容体関連蛋白4(Lrp4)抗体陽性があることが報告された。
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