チロシン‐キナーゼ【tyrosine kinase】
チロシンキナーゼ
細胞内シグナル伝達に関与するタンパクキナーゼで、標的タンパク質のチロシン残基をリン酸化する酵素の総称。srcタンパクなど、発がん遺伝子の産物として同定されたものも多い。
酵素タンパク質モチーフなど: | チミジンキナーゼ チロキシン結合グロブリン チロキシン結合プレアルブミン チロシンキナーゼ チロシンキナーゼ受容体 テストステロン受容体 テトラペプチド |
チロシンキナーゼ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/09 14:25 UTC 版)
「プロテインキナーゼ」の記事における「チロシンキナーゼ」の解説
チロシンキナーゼ(あるいはタンパク質チロシンキナーゼ、Protein Tyrosine Kinase; PTK、EC 2.7.10.*)はタンパク質のチロシン残基を特異的にリン酸化する酵素である。多細胞生物のみに存在し、細胞の分化、増殖、接着、あるいは免疫反応などに関わるシグナル伝達に関与する。増殖因子が結合することによって活性化する受容体型と、増殖因子が結合しない非受容体型の2型に大別される。チロシンキナーゼが活性化されると、受容体自身、あるいは標的とするタンパクを特異的にリン酸化する。受容体自身の自己リン酸化により、このリン酸化部位を認識するさまざまなシグナル伝達因子が受容体に結合し、シグナル伝達が始まる。また標的タンパクのリン酸化により、細胞内のさまざまなタンパクが次々と活性化し、シグナル伝達が始まる。がんやアテローマ性動脈硬化症、乾癬などでは、過剰に活性化していることがある。 ヒトのチロシンキナーゼは100種類以上あると予想されているが、その大半は機能が分かっていない。
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