膠原病とは? わかりやすく解説

膠原病(こうげんびょう)


膠原病

【仮名】こうげんびょう
原文collagen disease

以前結合組織慢性的な疾患(例、関節リウマチ全身性エリテマトーデス全身性硬化症など)を説明するために用いられた用語であるが、現在では結合組織構成要素である膠原質異常によって生じ疾患群に対して用いることがより適切であると考えられている。

膠原病

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/20 14:05 UTC 版)

膠原病(こうげんびょう、: connective tissue disease [disorder])とは、全身の複数の臓器に炎症が起こり、臓器の機能障害をもたらす一連の疾患群の総称。この名称は1942年にアメリカの病理学者ポール・クレンペラーが提唱した名称である[1]。クレンペラーは全身性エリテマトーデス全身性硬化症の研究から、病態の主座は結合組織と血管にあると考え、collagen-vascular disease と命名した。これが膠原病と翻訳された。類似疾患概念に、自己免疫疾患リウマチ性疾患、結合組織疾患があるが、膠原病はこの3つが重なった位置にあるとされる[2]


  1. ^ Klempere P, Pollack AD, Baehr G: Landmark article May 23, 1942 : Diffuse collagen disease. Acute disseminated lupus erythematosus and diffuse scleroderma. JAMA 1984 ; 251 : 1593-1594
  2. ^ 針谷正祥:膠原病総論.日医雑誌 2012;140:2291-2294
  3. ^ 宮坂信之:膠原病診療のパラダイムシフト.日医雑誌 2012;140:2273 
  4. ^ 厚生労働省 薬事・食品衛生審議会医薬品第一部会 2010年8月26日


「膠原病」の続きの解説一覧

膠原病

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/15 22:37 UTC 版)

間質性肺炎」の記事における「膠原病」の解説

関節リウマチ全身性強皮症皮膚筋炎多発性筋炎MCTDなど線維化来す膠原病の一症候として間質性肺炎出現する頻度が高い。特に皮膚筋炎のうち筋症状乏しいもの(amyopathic DM)に合併するものは急速に進行し予後が悪い傾向がある。

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膠原病

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 03:06 UTC 版)

ニューモシスチス肺炎」の記事における「膠原病」の解説

膠原病でのPCP頻度が1~2%少なくST合剤副作用30%と比較的高いことから膠原病患者全例一次予防を行うことは推奨されないPCPリスクが3%を超える場合投与するべきと考えられている。DemoruelleらはPCPリスク因子4つあげ、そのうち2つ認められる場合予防勧めるコメントしたその4つの因子は、(1)PSL換算で20mg/day以上を4週間以上投与する時、(2)生物学的製剤含めて2種類上のDMARDsを投与する時、あるいは同時に複数免疫抑制薬投与する時、(3)リンパ球数が350/μl未満(4)既存肺病変である。厚生労働省では年齢50歳以上で下記3つのいずれか認めた場合PCP一次予防推奨している。その3つは(1)PSL換算で1.2mg/kg以上の投与(2)PSL換算で0.8mg/kg以上に加えて免疫抑制薬併用(3)免疫抑制薬使用下で総リンパ球数500/μl以下である。 疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARDs)によるニューモシスチス肺炎は、抗リウマチ薬開始時にST合剤1錠を5日投与予防可能であることが示唆されている。

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膠原病

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 06:47 UTC 版)

甲状腺疾患」の記事における「膠原病」の解説

自己免疫性甲状腺疾患臓器特異的自己免疫疾患であるのに対して膠原病は臓器非特異的自己免疫性疾患である。代表的な膠原病としてSLE関節リウマチシェーグレン症候群多発筋炎皮膚筋炎全身性硬化症などがある。膠原病にも自己免疫性甲状腺疾患合併することが多いがその頻度報告によって異なる。

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膠原病

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/19 06:54 UTC 版)

ST合剤」の記事における「膠原病」の解説

膠原病でのPCP頻度が1~2%少なくST合剤副作用30%と比較的高いことから膠原病患者全例一次予防を行うことは推奨されないPCPリスクが3%を超える場合投与するべきと考えられている。DemoruelleらはPCPリスク因子4つあげ、そのうち2つ認められる場合予防勧めるコメントしたその4つの因子は、PSL換算で20mg/day以上を4週間以上投与する時、生物学的製剤含めて2種類上のDMARDsを投与する時、あるいは同時に複数免疫抑制薬投与する時、総リンパ球数が350/μl未満既存肺病変である。厚生労働省では年齢50歳以上で下記3つのいずれか認めた場合PCP一次予防推奨している。その3つはPSL換算で1.2mg/kg以上の投与PSL換算で0.8mg/kg以上に加えて免疫抑制薬併用免疫抑制薬使用下で総リンパ球数500/μl以下である。 抗リウマチ薬 (DMARDs) によるニューモシスチス肺炎は、抗リウマチ薬開始時にST合剤1錠を5日投与予防可能であることが示唆されている。

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