免疫抑制剤とは? わかりやすく解説

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めんえきよくせい‐ざい【免疫抑制剤】

読み方:めんえきよくせいざい

免疫反応抑制する薬剤臓器移植の際の拒絶反応抑えるためや、自己免疫疾患アレルギー性疾患治療などに用いる。


免疫調節剤

同義/類義語:免疫抑制剤
英訳・(英)同義/類義語:immunomodukatory drug, immunosuppressant

免疫機能調節する薬剤で、自己免疫病などの治療使われる

免疫抑制剤 ( immnosuppressor )

免疫関与する病態疾患治療用い薬剤のこと。この薬剤がおもに用いられるのは臓器移植ですが、臓器移植だけでなく、膠原病こうげんびょう)や腎疾患血液疾患ぶどう膜炎その他、皮膚神経の病気にいたるまで幅広く使用されています。この薬剤には胃腸障害骨髄抑制脱毛などの副作用があるため、通常はごく少量の最低必要量投与から始められます。

免疫抑制剤

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/27 10:10 UTC 版)

免疫抑制剤(めんえきよくせいざい、: Immunosuppressive drugあるいはimmunosuppressantなど)は、免疫系の活動を抑制ないし阻害するために用いる薬剤。免疫反応の中心的な役割を果たす細胞の働きや増殖などを抑え、免疫作用を抑制する薬[1][2]。体内で起こっている免疫反応を抑える薬。免疫抑制薬とも。


  1. ^ a b c MEDLEY 免疫抑制薬
  2. ^ 日経メディカル 免疫抑制薬の解説
  3. ^ 小林節雄, 根本俊和「肺疾患 (気管支喘息) に対する免疫抑制剤の正しい使い方とその評価」『臨床薬理』第6巻第1号、日本臨床薬理学会、1975年、71-77頁、doi:10.3999/jscpt.6.71ISSN 0388-1601NAID 130002041854 
  4. ^ 谷口敦夫「3.従来の免疫抑制薬(シクロホスファミド,アザチオプリン)の使い方」『日本内科学会雑誌』第98巻第10号、日本内科学会、2009年、2500-2505頁、doi:10.2169/naika.98.2500ISSN 00215384CRID 1390001206444489856 
  5. ^ Arthritis Rheum. 2004 May;50(5):1370-82. PMID 15146406
  6. ^ MoM 175: 微小管 日本蛋白質構造データバンク
  7. ^ a b 亀田秀人, 小川祥江, 鈴木勝也, 長澤逸人「4.カルシニューリン阻害薬の使い方」『日本内科学会雑誌』第98巻第10号、日本内科学会、2009年、2506-2511頁、doi:10.2169/naika.98.2506ISSN 00215384CRID 1390282681421201792 
  8. ^ Nat Rev Rheumatol. 2012 Sep;8(9):522-33. PMID 22801982
  9. ^ Ann Rheum Dis. 2019 Jun;78(6):736-745. PMID 30926722
  10. ^ Ann Rheum Dis. 2010 Jan;69(1):20-8. PMID 19103632
  11. ^ Kobayashi T, et al. "Efficacy of immunoglobulin plus prednisolone for prevention of coronary artery abnormalities in severe Kawasaki disease (RAISE study): a randomised, open-label, blinded-endpoints trial." Lancet 2012;379(9826):1613-20. doi:10.1016/S0140-6736(11)61930-2.



免疫抑制剤

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/03 17:09 UTC 版)

ハイリスク薬」の記事における「免疫抑制剤」の解説

シクロスポリンタクロリムス治療薬物モニタリングが必要である。感染症などの副作用確認

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免疫抑制剤

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/18 01:48 UTC 版)

円形脱毛症」の記事における「免疫抑制剤」の解説

免疫抑制剤には、毛根攻撃するリンパ球を減らす効果期待されるが、シクロスポリン効果は有効であるとの報告無効であるとの報告があり、効果定まっていない。またタクロリムス外用無効である。よって免疫抑制剤の円形脱毛症対す効果確立しておらず、円形脱毛症治療ガイドラインでは推奨されていない

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免疫抑制剤

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 05:25 UTC 版)

多発性硬化症」の記事における「免疫抑制剤」の解説

免疫抑制剤では以下の治療薬用いられる旧来よりIFNβ抵抗性症例用いられるが、ほとんど保険適応未。 グラチラマー(コパキソン) RRMSにおける再発予防として用いられる進行型への効果示せていないフィンゴリモド(イムセラ、ジレニア) はじめて経口内服再発防止作用発揮する薬剤である。フィンゴリモド多発性硬化症患者末梢循環している自己反応性Tリンパ球リンパ節内にとどめることで、その中枢神経への浸潤抑制し中枢神経における炎症をおさえる。RRMSにおける再発予防効果IFNβより高いとされている。進行MSNMO、3椎体上の脊髄病変のある例に対す有効性確立していない。また、有害事象として免疫抑制でのJCウイルス活性による進行性多巣性白質脳症(progressive multifocal leukoencephalopathyPML)の出現があることが知られている。日本国内において少なくとも4名の患者フィンゴリモド投与中にPML発症したことが確認されている。PML発症気付くのが遅れた場合重症化から死亡に至るケースもあるため、MRIによる経過観察が必要である。また、投与にあたって慎重に検討することが望ましい。 ミトキサントロンノバントロン保険適応未。ただ旧来よりMSに対して用いられている。 メトトレキサートメソトレキセート保険適応未。ただ旧来よりMSに対して用いられている。 アザチオプリンイムラン アサニン) 保険適応未。ただ旧来よりNMOに対して用いられている。 シクロホスファミドエンドキサン保険適応未。 テリフルノミド レフルノミド活性代謝物日本では保険申請中。 フマル酸ジメチル(テクフィデラ) 経口内服として投与され、RRMSに対して高い再発防止効果症状進行抑制効果示している。有害事象としてフィンゴリモド同様にJCウイルス活性による進行性多巣性白質脳症)(progressive multifocal leukoencephalopathyPML)の出現があることが知られており、慎重に投与検討される。テクフィデラ投与中のPML出現例では、長期にわたりリンパ球数の減少みられるケースが多い。そのため、投与中には定期的にリンパ球数のモニタリングを行うことが推奨されている。

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