和諧号
別名:和諧號、Hexie Hao
英語:China Railway High-speed、CRH
中国高速鉄道のうち、在来線とは異なる技術の導入によって新たに製造された高速鉄道車両。「中国版新幹線」と呼ばれることも多い。
「和諧号」の呼び名は、日本における「新幹線」の呼び名と同様の通称であり、個々の車両は「CRH」に始まる型番で呼ばれる。CRHは「China Railway High-speed」の略である。
和諧号は複数の国から高速鉄道に関する技術提供を受けて製造されている。「和諧号CRH2型」は日本の東北新幹線はやて号をベースにしているとされる。
2011年7月23日に、中国浙江省温州市の高架橋で車両が追突、高架下に転落するという大事故が発生したが、この事故で追突された車両はCRH1型、追突した車両はCRH2E型とされる。
和諧号
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/31 14:15 UTC 版)
和諧号 | |
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概要 | |
種類 | 高速鉄道 |
地域 |
![]() |
運行開始 | 2007年 |
運営者 | 中国鉄路総公司 |
技術 | |
軌間 | 1,435 mm (4 ft 8 1⁄2 in) 標準軌 |
電化 | 交流25,000 V 50 Hz |
運行速度 | 350 km/h (最高運転速度) |
和諧号 | |
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各種表記 | |
繁体字: | 和諧號 |
簡体字: | 和谐号 |
拼音: | Héxié hào |
発音: | ホーシェハオ |
日本語読み: | わかいごう |
英文: | Hexie Hao |
和諧号(わかいごう、ホーシェハオ、簡体字中国語: 和谐号、繁体字中国語: 和諧號、英語: Hexie Hao、CRH)は、中国鉄路高速(CRH)で運用されている中華人民共和国の高速鉄道車両である。
概要
和諧号 (CRH型) は日本・ドイツ・フランスの各国からの技術移転を基に、中国国内のメーカーでライセンス生産されているが、中国政府は自主開発と発表していた(川崎重工業#海外展開及びそれを巡る紛争や問題等も参照)。しかし、元中国鉄道部科学技術教育司長の周翊民が中国の独自技術ではない事を暴露したことが報じられた[1]。
和諧号の大部分は2007年4月18日の第6次鉄道高速化計画に基づいて生産され営業運転するようになったが、中国国内の全ての高速列車が和諧号とは限らない。
和諧号の最高運転速度はCRH1・CRH5・CRH6で200 km/h以上、CRH2・CRH3で300 km/hである。それぞれの編成は610 - 668名の定員で8両編成で構成されている。CRH1はボンバルディア・トランスポーテーションと中国の青島四方機車車輛との合弁企業である青島四方ボンバルディア鉄路運輸設備 (英語: Bombardier Sifang Transportation、BST) によって山東省青島で製造された。
和諧号の車両は国際鉄道連合などが設定した国際基準をそれぞれ満たしており、また、重量わずか8.5トンの高強度アルミニウム合金製の車体を使用している。
この「和諧号」という愛称は胡錦濤元総書記 (国家主席) の和諧社会に由来しており、日本語で「調和」「ハーモニー」を意味する[2]。
編成
- CRH1 - 生産はボンバルディア。Regina・Zefiro 250がベース。
- CRH1A - 8両編成。Reginaがベース。
- CRH1A-A - 8両編成。Zefiro 250がベース。
- CRH1B - 16両編成。Regina・Zefiro 250がベース。
- CRH1E - 16両編成。Zefiro 250がベース。
- CRH1E-250 - 16両編成。Zefiro 250がベース。
- CRH2 - 生産は川崎重工業・青島四方機車車輛。E2系がベース。
- CRH2A - 8両編成。
- CRH2B - 16両編成。
- CRH2C - 8両編成。
- CRH2E - 16両編成。
- CRH2G - 8両編成。
- CRH3 - 8両編成。ICE 3がベース。
- CRH5 - 生産はアルストム・長春軌道客車。ETR600がベース。
- CRH5A - 8両編成。
- CRH5G - 8両編成。
- CRH5E - 16両編成。
- CRH6 - 生産は青島四方機車車輛・南京浦鎮車輛。
- CRH6A - 8両編成。最高運転速度は200 km/h。
- CRH6A-A - 4両編成。最高運転速度は200 km/h。
- CRH6F - 8両編成。最高運転速度は160 km/h。
- CRH6F-A - 4両編成。最高運転速度は160 km/h。
- CRH6S - 4両編成。最高運転速度は140 km/h。
- CRH380A - 8両編成。生産は青島四方機車車輛。CRH2がベース。
- CRH380AL - 16両編成。
- CRH380B - 8両編成。生産は唐山軌道客車・長春軌道客車。CRH3がベース。
- CRH380BL - 16両編成。
- CRH380C - 生産は長春軌道客車。CRH3がベース。
- CRH380CL - 16両編成。
- CRH380D - 8両編成。生産はボンバルディア。Zefiro 380がベース。
ギャラリー
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CRH1A
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CRH2A
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CRH3C
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CRH5G
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CRH6A
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CRH380AL
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CRH380BL
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CRH380CL
-
CRH380D
脚注
- ^ “鉄道部元科学技術司長:中国高速鉄道の最高速度は安全性を軽視した結果”. ライブドアニュース. (2011年6月24日) 2018年7月9日閲覧。
- ^ “中国で高速鉄道「復興号」デビュー 習近平主席のスローガンから命名、党大会控え「核心」に求心力”. 産経新聞. (2017年6月27日) 2018年7月5日閲覧。
関連項目
和諧号
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/25 08:22 UTC 版)
詳細は「和諧号」を参照 CRH1A CRH1A-A CRH1E CRH2 CRH2E2015年以降の製造車両 CRH3C CRH3A CRH5 CRH5G2017年以降の製造車両 CRH6F CRH380AL CRH380BL CRH380CL CRH380D CRH1 - ボンバルディア・トランスポーテーションの Regina 、Zefiro250がベース。CRH1A - Reginaベースの8両編成。 CRH1A-A - Zefiro250NGベースの8両編成。CRH1Aの増備車。 CRH1B - Regina、Zefiro250ベースの16両編成。 CRH1E - Zefiro250ベースの16両編成。一部車両を除き寝台車で構成される。 CRH1E-250 - Zefiro250NGベースの16両編成。一部車両を除き寝台車で構成される。 CRH2 - 日本・川崎重工業車両カンパニーの新幹線E2系電車がベース。CRH2A - 8両編成。 CRH2B - 16両編成。 CRH2C - 8両編成。CRH2Aと編成やデザイン、最高速度が異なる。 CRH2E - 16両編成。一部車両を除き寝台車で構成される。2015年以降に製造された車両はデザインが変更されている。 CRH2G - 8両編成。耐寒設備を備えており、それまでの車両からデザインが変更されている。 CRH3 - ドイツ・シーメンスのヴェラロ (ICE3) がベース。CRH3A - 8両編成。最高速度250km/hでCRH3Cとはデザインが異なる。 CRH3C - 8両編成。 CRH5 - フランス・アルストムの ペンドリーノ(ETR600)がベース。CRH5A - 8両編成。 CRH5G - 8両編成。耐寒設備を備えている。2017年以降の増備車はデザインが変更されている。 CRH5E - 16両編成。一部車両を除き寝台車で構成される。デザインが大幅に変更されている。 CRH6 - 都市間鉄道中距離電車として開発された車両。生産は南車集団四方機車車両と南京浦鎮車両。CRH6A - 8両編成。最高速度は200km/h。 CRH6F - 8両編成。最高速度は160km/h。 CRH6S - 4両編成。最高速度は140km/h。 CRH380A - CRH2がベース。生産は南車集団四方機車車両。CRH380A - 8両編成。 CRH380AL - 16両編成。 CRH380B - CRH3がベース。生産は北車唐山および北車長春車両。CRH380B - 8両編成。 CRH380BL - 16両編成。 CRH380C - CRH3がベース。生産は北車長春車両。CRH380CL - 16両編成。 CRH380D - ボンバルディア・トランスポーテーションのZefiro380がベース。CRH380D - 8両編成。 CRH1系列のベースになったRegina CRH2系列のベースになった新幹線E2系電車 CRH3系列のベースになったヴェラロ CRH5系列のベースになったETR600
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