ソ連運輸省ER200形電車とは? わかりやすく解説

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ソ連運輸省ER200形電車

(ソ連運輸省ЭР200型電車 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/23 16:44 UTC 版)

ソ連国鉄ER200形電車
基本情報
運用者 ソ連運輸通信省→ロシア鉄道
製造所 リガ車両製作工場
製造年 1973年 - 1990年
製造数 2編成
運用開始 1984年3月1日
運用終了 2009年2月28日
主要諸元
編成 14両編成
軌間 1,520 mm
電気方式 直流3000V
最高速度 200 km/h
起動加速度 0.4 m/s2(0→60km/h)
減速度 0.4 m/s2(80→0km/h)
全長 26,000 mm
全幅 3,130 mm
全高 4,200 mm
主電動機 1DT-001
主電動機出力 240 kW × 4
歯車比 1:2.346
制御方式 電機子チョッパ制御
制御装置 TB353-630-16
制動装置 回生併用電磁直通ブレーキ
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ER200形ロシア語:Электропоезд ЭР200)は、ソ連運輸通信省МПС СССР, Министерство путей сообщения СССР)が1974年から運用を開始した直流特急形電車である。のちロシア連邦運輸通信省(Министерство путей сообщения Российской Федерации)、ロシア鉄道公開株式会社ОАО «Российские железные дороги»)が承継した。

概要

1967年に直流3000V14両編成のER200型電車の開発が許可された。50以上の研究機関や工場が垣根を越えて開発や設計に携り、リガ車両製作工場(RVR)において1973年12月に完成した。

翌1974年、多角的な試験のためモスクワロシア鉄道輸送研究所に送られ、1975年からは運行性能の調査と、各種数値変動の連続した調査のため、当時の営業最高速度を越える200km/hでの運行試験を行った。

10年の試験の後1984年3月より、首都モスクワ市サンクトペテルブルク市(旧レニングラード市)間を途中停車なし4時間51分で結ぶ、週1回往復の定期運行に就き、2009年2月に運用が終了した。

現在はER200-105がモスクワ・リガ駅併設のモスクワ鉄道博物館[注釈 1]およびノヴォシビルスク・シィエヤチリ駅隣接の鉄道技術博物館[注釈 2]に展示されている。

車両

第1編成は1973年製。車体はアルミ合金製で両端デッキの片側2扉、先頭車のみ構造上の理由から付随車となっている。連結器はSA-3自動連結器で、電動車はM+M'方式。シートは2+2で先頭車は24席、中間車は64席となっている。第2編成は1988年製で、内装に差異がある。1990年には先頭車がさらに2両造られ、第1編成、第2編成どちらとも編成を組むことが可能である。

ソ連運輸省ER200形電車を扱った作品

映像作品

ゲームソフト

  • PCソフト「A列車で行こう9 Version 5.0 トレインコンストラクション」用無償フリー提供車両データ「ER200」(公開HP(Steamワークショップ)) - 前述Steamワークショップ公開HPにてサブスクライブ有効化後、「A列車で行こう9 Version 5.0 トレインコンストラクション」上で車両編成ファイル化し保存、「A列車で行こう9 Version 5.0」本体でインポートする事で同ソフト本体でも使用可(作:デンジャラスzi3、2025年1月4日)。
  • PCソフト「Workers & Resources Soviet Republic」用無償フリー提供車両データ「ER200 | ЭР200」(公開HP(Steamワークショップ)) - 前述Steamワークショップ公開HPにてサブスクライブ有効化により、使用可能(作:βlu∃_βrO、2024年9月5日)。

関連項目

脚注

注釈

  1. ^ 書籍「地球の歩き方2018~19 A31 ロシア ウクライナ ベラルーシ コーカサスの国々」(ダイヤモンド社 ISBN 978-4-478-82193-0)収録「ロシア」章「モスクワ」内「モスクワ中心部 西エリア」内「そのほかのエリアの見どころ」内「貴重な車両がずらりと並ぶ鉄道博物館(リーガ駅)」P127
  2. ^ 書籍「地球の歩き方2019~20 A32 極東ロシア シベリア サハリン」(ダイヤモンド社 ISBN 978-4-478-82307-1)収録「シベリア」章「ノヴォシビルスク」内「ノヴォシビルスクの歩き方」内「貴重な車両を見学できる鉄道技術博物館」P120

出典

外部リンク




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