foolproof
「foolproof」の意味・「foolproof」とは
「foolproof」とは、誤操作や不注意からも安全である、失敗しないように設計されたという意味を持つ英語の形容詞である。この言葉は、一般的には製品やシステム、プロセスなどが、どんなに不注意な操作をしても問題が起きないように設計されていることを表す。例えば、子供が操作しても安全な玩具や、誤ってデータを消去しないように設計されたコンピュータシステムなどが「foolproof」と表現される。「foolproof」の発音・読み方
「foolproof」の発音は、IPA表記では /ˈfuːlpruːf/ となる。IPAのカタカナ読みでは「フールプルーフ」となり、日本人が発音するカタカナ英語では「フールプルーフ」と読む。この単語は発音によって意味や品詞が変わるものではない。「foolproof」の定義を英語で解説
英語での「foolproof」の定義は、"incapable of going wrong or being misused" である。これは、間違って使われることがない、または失敗することがないという意味を表している。例えば、"This system is foolproof."という文では、このシステムは誤操作がない、つまり失敗しないという意味になる。「foolproof」の類語
「foolproof」の類語としては、「infallible」、「unfailing」、「surefire」などがある。これらの単語も、「foolproof」と同様に、失敗しない、間違いがないという意味を持つ。しかし、それぞれの単語には微妙なニュアンスの違いがあり、使用する文脈によって適切な単語を選ぶことが重要である。「foolproof」に関連する用語・表現
「foolproof」に関連する用語や表現としては、「fail-safe」、「user-friendly」、「idiot-proof」などがある。これらの表現も、「foolproof」と同様に、ユーザーが誤操作をしても問題が起きないような設計や機能を指す。「foolproof」の例文
1. This is a foolproof method for solving the problem.(これは問題を解決するための確実な方法である)2. The system is designed to be foolproof.(そのシステムは失敗しないように設計されている)
3. We need a foolproof plan to succeed.(成功するためには確実な計画が必要である)
4. The device is foolproof and easy to use.(そのデバイスは誤操作がなく、使いやすい)
5. This recipe is foolproof, even for beginners.(このレシピは初心者でも失敗しない)
6. The lock is foolproof against thieves.(その錠前は泥棒に対して確実である)
7. The software has a foolproof security system.(そのソフトウェアは確実なセキュリティシステムを持っている)
8. The instructions are foolproof.(その指示は誤解のないものである)
9. The foolproof design prevents accidents.(その確実な設計は事故を防ぐ)
10. The foolproof mechanism ensures the safety of the user.(その確実なメカニズムはユーザーの安全を保証する)
フールプルーフ
フールプルーフとは
フールプルーフ(foolproof)とは、機器を利用する際に操作を間違えたとしても危険な状況にならないような仕組みを、あらかじめ組み込んで設計しておく、という考え方のことである。および、そのような仕組みのことである。安全工学および設計思想に関する概念のひとつ。フールプルーフの語源
フールプルーフは英語の foolproof をカタカナ表記した語である。英語の foolproof は fool(愚か者)proof(に耐える)という構成の語であり、「バカでも間違いなく扱える(くらい簡単だ)」という意味の表現である。フールプルーフの実現例
フールプルーフの考え方に基づいた設計の例としては、家電製品の場合、「ガス爆発を避けるためにガスコンロに安全装置を付ける」「コードに足を引っかけて火傷することを防ぐために電気ポットのコードが簡単に外れるように設計する」といった例が挙げられる。また、医療現場においては、「医療機器を誤って操作した場合に機能を停止する」といった考え方がフールプルーフの例として挙げられる。フール‐プルーフ【fool proof】
フールプルーフ
フールプルーフとは、産業の分野において、使用者が誤った操作をしても危険な状況を招かないように、あるいはそもそも誤った操作をさせないようにと、配慮して設計されていることである。
人間はものを熟知していない状態(fool)で行動することも多く、熟知している者でも集中力が低下すればどうしても操作を誤ってしまいがちである。そうした場合にも安全性が確保できるように、設計段階から対策を講じておこうという考え方が、フールプルーフの考え方であるといえる。
例えば、フタを閉めないと回転しない洗濯機・脱水機、人が座っていないと噴射されないウォシュレット、ギアをパーキングに位置させないとエンジンがからない自動車、あるいは、キャップがなくならないように、あるいは乳幼児が飲み込まないように、ボトルと一体化しているボトルキャップ、などがフールプルーフに該当する。
フールプルーフ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/24 14:40 UTC 版)
フールプルーフ (英: fool proof) とは、安全工学における用語のひとつで、工業製品やシステムを設計する際、誤操作や誤設定などの間違った使い方をしても、少なくとも使用者や周囲にとって危険な動作をしないように、あるいはそもそも間違った使い方ができないように配慮する設計手法のこと。英語では「壊したり間違えたりすることなく、誰でも簡単に使える」という意味を持つ、idiot-proofという言葉が使われることもある[1]。またフールプルーフと同じ概念として、日本語のポカヨケを直訳したpoka-yokeが用いられることもある[2]。
フールプルーフが目指す「誤用されない設計」とは、本質的に防御的な設計 (英: defensive design) となる。これは、「人間は往々にして間違いを犯すものである」という前提に立った考え方に基づいている[3]。特に生産現場では、ちょっとしたミスが人命にかかわる致命的な事故につながる可能性があることから、労働災害を防止するために、安全衛生の観点からも機器や環境のフールプルーフ化を推進することが望ましい[4][5]。
例
- 全自動洗濯機で蓋が開放のままスタート操作をしても動作(巻き込みの危険性がある回転動作[注釈 1])を開始しないような設計。脱水槽が完全停止しないと蓋が開けられない設計[10]。
- ATの自動車で、誤発進を防ぐため、「レンジがP (駐車) もしくはN (ニュートラル) の状態」で、かつ「ブレーキを踏んでいる状態」のときのみイグニッションキーが回せる(他の状態でエンジン始動しない)設計[11]。
ロボット工学
日本産業規格(旧称:日本工業規格)では、JIS B 0187「サービスロボット-用語」において、フールプルーフとは、「人為的に不適切な行為,過失などが起こっても,ロボット及びロボットシステムの要素が危険な状態に至らないようにする機能又は性質」と定義されている[12]。
ソフトウェア工学
ソフトウェア工学およびコンピュータプログラミングの分野では、間違ったソフトウェアの使い方をしても、危険な動作や間違った動作、意図しない動作をしないようにするための「防御的プログラミング」という技法がある。不正な入力データが来るかもしれないことを想定してプログラムを記述することで、不測のバグ(不具合)やセキュリティホール(脆弱性)が発生することを防止する[13]。これはフールプルーフと同様の考え方である。
防御的プログラミングは、オペレーティングシステムやデバイスドライバ、ライブラリやアプリケーションソフトウェアなど、様々な層で適用される可能性があるが、プログラムに含まれるすべてのサブルーチンにおいて防御的プログラミングを完全に適用しようとすると膨大な作業工数がかかることになるし、またプログラムの安全性と実行速度はトレードオフの関係になる[注釈 2]。そのため、サブルーチンの呼び出し元あるいは呼び出し先でのパラメータチェックなど、どの層が安全性について責任を持つべきか、ということに注目した「契約プログラミング」(契約による設計)といった技法も同時に用いられる。プログラミング言語の仕様として自動化されたチェック機構を設けることで安全性を担保することもある。
脚注
注釈
出典
- ^ idiot-proof | ロングマン現代英英辞典でのidiot-proofの意味 | LDOCE
- ^ ポカヨケ(ぽかよけ):情報システム用語事典 - ITmedia エンタープライズ
- ^ フールプルーフ(foolproof)とは - IT用語辞典 e-Words
- ^ 職場のあんぜんサイト:フールプルーフ[安全衛生キーワード]
- ^ “労働災害におけるヒューマン・エラーとその対策 - Risk Solutions Report No.22” (PDF). 銀泉リスクソリューションズ株式会社 (2014年5月7日). 2023年4月24日閲覧。
- ^ “日立全自動電気洗濯機 NW-M5 取扱説明書” (PDF). 日立製作所 (1997年6月). 2023年4月24日閲覧。
- ^ “東芝全自動電気洗濯機(家庭用)取扱説明書 AW-80DE, AW-70DE” (PDF). 東芝 (2006年7月). 2023年4月24日閲覧。
- ^ “SHARP 電気洗濯乾燥機(家庭用)取扱説明書 ES-TG55L” (PDF). SHARP (2014年3月). 2023年4月24日閲覧。
- ^ “SHARP 電気洗濯乾燥機(家庭用)取扱説明書 ES-TX840, ES-TX940” (PDF). SHARP (2014年10月). 2023年4月24日閲覧。
- ^ 杉本旭「国際規格に見る安全・安心の構造と技術者の責任」『精密工学会誌』第75巻第9号、精密工学会、2009年、1045-1049頁、doi:10.2493/jjspe.75.1045、ISSN 09120289。
- ^ AT車は「P」や「N」じゃなきゃ始動しないのになぜ? ブレーキを踏まないとクルマのエンジンがかからないワケ | 自動車情報・ニュース WEB CARTOP
- ^ JISB0187 2005.
- ^ 第1回 良いコードを書くための5つの習慣[前編]| 良いコ-ドへの道―普通のプログラマのためのステップアップガイド | gihyo.jp (技術評論社)
関連項目
- ポカヨケ
- 安全装置
- フェイルセーフ
- 安全工学
- インターロック (安全技術) - フールプルーフの下位概念
- en:Idiot-proof
外部リンク
- JIS B 0187:2005「サービスロボット-用語」(日本産業標準調査会、経済産業省)
- 『フールプルーフ』 - コトバンク
フールプルーフと同じ種類の言葉
- フールプルーフのページへのリンク