フェイルバックとは? わかりやすく解説

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フェイル‐バック【fail back】

読み方:ふぇいるばっく

サーバーなどのコンピューターシステムにおいて、障害から復旧した元のシステムが、代替運用されていたシステムから処理を受け継ぐこと。切り戻し。→フェイルオーバー


フェイルバック

【英】failback

フェイルバックとは、コンピュータクラスターにおいて、障害発生などにより「稼動系」から「待機系」へ処理を引き継いだ後、再度、本来の稼動系待機系構成へと戻すことである。

サーバーHAクラスタなどによって冗長化した場合、現在稼動している(稼動系サーバーの処理中に障害発生しても、待機系サーバーへ処理を引き継ぐことによって稼動状態を維持できる。このとき、稼動系から待機系へと処理を引き継がせる技術フェイルオーバー呼ばれている。障害要因取り除かれると、フェイルバックによって本来の稼動系待機系構成へと戻される

フェイルバックは自動的に行われるよう設定できるが、自動フェイルバックを無効にして手動で行うこともできる


フェイルオーバー

(フェイルバック から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/25 09:27 UTC 版)

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フェイルオーバー英語: failover)は、現用系コンピュータサーバ/システム/ネットワークで異常事態が発生したとき、自動的に冗長な待機系コンピュータサーバ/システム/ネットワークに切り換える機能を意味する。これに対して、何らかの異常を察知して、人間が手動で切り替えを行うことをスイッチオーバーという。

システム設計において、高い可用性信頼性が要求される場合、フェイルオーバー機能を組み込むのが一般的である。場合によっては、自動的なフェイルオーバーが好ましくないこともあり、その場合は必ず人間が介在してフェイルオーバーを行う。この場合、人間は単に承認を与えるだけで、フェイルオーバー処理自体は自動的に行われる。

ハードウェアとしてのファイアウォールのフェイルオーバーは、特に「ステートフルフェイルオーバー」と言う。ステートフルフェイルオーバーは、障害発生時に主系のファイアウォールが保持しているコネクションの状態を、副系のファイアウォールに引き継ぐ機能である。冗長化を構成する2台のファイアウォール同士は、フェールオーバーケーブルで結ばれている。このフェールオーバーケーブルには、専用ケーブル、またはLANケーブルを使用する。

フェイルバック(英語: failback)または切り戻し[1]とは、逆に、フェイルオーバーによって切り換えられたサーバ/システム/ネットワークを障害発生前の元の状態に戻す処理を意味する。

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ フェイルバックとは - IT用語辞典” (日本語). IT用語辞典 e-Words. 2022年1月23日閲覧。

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