霊感とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 言葉 > 心情 > 気持ち > 霊感の意味・解説 

れい‐かん【霊感】

読み方:れいかん

神仏が示す霊妙な感応また、神仏乗り移ったうになる人間超自然的な感覚霊的なものを感じとる心の働き。「失(う)せ物を—で当てる」「—が現れる」「—商法

突然ひらめくすばらし着想考えインスピレーション。「—が働く」


霊感

作者夢野久作

収載図書文豪ナンセンス小説
出版社河出書房新社
刊行年月1987.7
シリーズ名河出文庫

収載図書夢野久作全集 3
出版社筑摩書房
刊行年月1992.8
シリーズ名ちくま文庫


霊感


霊感

作者松野

収載図書空と空と寂と寂と
出版社日本図刊行
刊行年月1997.9


霊感

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/28 08:47 UTC 版)

霊感(れいかん、: inspiration[1])は、が示す霊妙な感応のこと[2][1]。また、神や仏が乗り移ったようになる人間の超自然的な感覚[2]。あるいは的なものを感じとる心の働き[2]。 理屈(理知的な思考過程など)を経ないままに、何かが直感的に認知されるような心的状態[3]

また、こうした本来の意味から転じて、芸術家・哲学者・科学者などが説明しがたい形で得た着想、ひらめきのことも指すようになった[4]。この場合、カタカナ表記でインスピレーションともいう[1]

概説

霊感は例えば次のような状態で見られる[3]。ひとつは断食不眠(お籠り)、修行による疲労等の生理的条件、および中・神殿深夜の時間帯といった環境的条件をととのえて、余計な意識活動・理知的活動を消してゆくことで得られる場合である[3]。もうひとつは、霊能者と言われる、生得的に無意識的活動に入りやすい人物がそれを得ている場合がある[3]

つまり聖職者預言者などの宗教家が修行悟りの結果として神仏からの啓示を得る場合と、もともと生まれつき霊能者として霊感を得る資質を持っている場合がある、ということである。また、祈ることによってからの反応が得られる場合もあろう。

聖書など多くの宗教書が霊感をもとに書かれている[3]

聖書の霊感

啓示: revelation)、霊感(: inspiration)、正典: canonカノン)の三語は、互いに関連したキリスト教用語である。

啓示
人が理性的な追求によっては知り得ないに関する真理、永遠に関する真理、救いに関する真理などを、神はその預言者使徒を通して、人に語られた[5]神の行為、また、その結果を指す。真理の「内容」に関わっている。「啓示」における「啓」とは「開く」の意である。
霊感
神によって開明され、示された真理を「記述」するに当たって、記者に対して与えられた聖霊の干渉のことである。人は過ちを犯す者であるが、そのような人間が、神の真理を書き記し、伝達するにあたって、神は、霊感を記者に与え、彼らが正確、また十分に啓示内容を書き記すことができるようにした[6]。これが聖霊による霊感の働きである。『テモテへの第二の手紙』3章16節によれば、
  • 「(聖書は)すべて、」(: πασα)とあるように、霊感は、聖書全巻に及んでいる。
  • 「神の霊感によるもので、、、」(: θεοπνυστος)とは、ギリシャ語では、神によって「息吹きだされた」との意味で、人間的な著作に神が霊感を加えたというよりも、聖書自体、すなわち、その真理内容が、神によって与えられたことを主張するものである。
正典
そのようにして神の「霊感」を受けたと判断された書の収集をさす。「霊感」という物指し(カノン)によって測られ、その基準に合ったので、キリスト者の「信仰と実践との唯一の規範(物指し)」とされたことを意味する。

聖書は、このように「啓示」の書、「霊感」の書、そして、「正典」的な書であるので、初代教会以来、特に、宗教改革以後、プロテスタント諸教会では、キリスト教信仰と実践の唯一の規範、すなわち「神のことば」として権威あるものと受け留めてきた。このような聖書観に立つ教会・教派、また、クリスチャンを「福音主義」と言い、20世紀初頭、これと異なる聖書観をもって、聖書に批判的な神学、聖書学の展開を見せたのが「自由主義」陣営である。後者は、啓示、霊感と言った超自然的な概念は一切否定して受け入れない立場である。

文学における霊感

文学では、ある作品から「ひらめき」(霊感)を受けて、創作すると言うことがしばしばある。「(人を)〜する気にさせる」と言う意味である。純文学では、太宰治の影響が一番大きいと言われているが[要出典]、推理小説などでは、外国作品によるインスパイアが多い。中上健次の一連の作品は、北條民雄にインスパイアされて書かれたと言われている。

美術における霊感

美術は「ひらめき」(霊感)が最も深く関わっている分野である。文学と同じく「ある作品から強い共鳴や着想を得て制作された」ものは古来から存在しているが、独自の発想によって生み出された美術作品もまた、天才的な「ひらめき」により形を成して行ったものとされる。ルネサンス期の芸術家であったレオナルド・ダ・ヴィンチミケランジェロ・ブオナローティは数多くの作品を遺したことで知られるが、その作品は独自の発想から設計されたものを含んでおり、これらには知識や技術力だけでは補えない部分に「ひらめき」が加わり独自の発想へ至ったと見られる面が垣間見られる。

科学者の霊感

科学の発展は、一方で地道な研究と実験の繰り返しによるとも言われているが、その一方で「コロンブスの卵」のようなひらめきが科学史をしばしば塗り替えてきた。

「霊感」の付く作品

脚注

  1. ^ a b c 「霊感」 - 精選版 日本国語大辞典、小学館。
  2. ^ a b c 大辞林
  3. ^ a b c d e 『宗教学辞典』東京大学出版会、1973【霊感】
  4. ^ 霊感(れいかん)の意味”. goo国語辞書. 2019年12月3日閲覧。
  5. ^ マタイ16:17)
  6. ^ テモテへの第二の手紙』3:16、17、『ペテロの第二の手紙』1:20、21

関連項目


霊感

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/06/16 13:34 UTC 版)

シェフィ」の記事における「霊感」の解説

山札見て1枚選び手札加える。その後山札シャッフルする

※この「霊感」の解説は、「シェフィ」の解説の一部です。
「霊感」を含む「シェフィ」の記事については、「シェフィ」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「霊感」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

霊感

出典:『Wiktionary』 (2021/08/16 13:05 UTC 版)

名詞

 れいかん

  1. 神仏示す霊妙な感応
  2. 瞬間的に思い浮かぶ考え
  3. 霊的なものをじる働き

発音(?)

れ↗ーかん

関連語


「霊感」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



霊感と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「霊感」の関連用語

霊感のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



霊感のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
中経出版中経出版
Copyright (C) 2025 Chukei Publishing Company. All Rights Reserved.
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの霊感 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのシェフィ (改訂履歴)、第六感 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA) and/or GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblioに掲載されている「Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)」の記事は、Wiktionaryの霊感 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA)もしくはGNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS