オープンイノベーションとは? わかりやすく解説

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オープン‐イノベーション【open innovation】


オープンイノベーション

オープンイノベーションとは? 「オープンイノベーション」とは、2000年代初頭に米ハーバード・ビジネススクールのヘンリー・チェスブロウ博士によって提唱された新概念企業社内資源のみに頼らず他社大学公的研究機関社会起業家など、広く社外から技術アイデア集めて組み合わせ革新的なビジネスモデル製品・サービス創出へとつなげるイノベーション方法論のことです。競争環境激しさを増す中、世界中広がるリソース積極的に活用して革新促す「オープンイノベーション」は、企業にとって必須の戦略となってます。

オープンイノベーション

オープンイノベーション 産業界で、新技術新製品の開発に「オープンイノベーション」を取り入れ動き活発化しています。オープンイノベーションとは、企業ベンチャー大学研究機関自前技術アイデア持ち寄り共同新製品開発などを進め手法言います自社技術だけで製品開発するのに比べていち早い製品化などが可能となり、市場ニーズ迅速に対応できるなどのメリットあります大学研究機関にとっても技術事業化容易になるなどの利点多く産学官積極的な取り組みみられるようになってます。
 化粧品資生堂3月下旬市場投入した美容食品化粧品新商品「インアンドオン」は、資生堂研究所研究成果に、外部研究機関海外メーカー美容素材組み合わせて開発したものです。同社はオープンイノベーションに力を入れており、2008年4月発表した「新3カ年計画」(08-10年度)では、「今後は、自前主義こだわらずに(中略)オープンイノベーションなども積極的に進め社内外知恵結集」していくとしています。今回新製品は、この理念結実したものと言えるでしょう
 また、オープンイノベーションで最先端ナノテクノロジー研究を行う「つくばイノベーションアリーナTIA)」(茨城県)も注目集めてます。ナノテクノロジー物質原子分子レベル制御して新たな材料などを作り出し産業活かす技術です。経産省所管産業技術総合研究所文科省所管物質・材料研究機構筑波大学中核となって進めている構想で、産学官による世界的なナノテク研究拠点構築目指しています。ナノテク産業化人材育成一体的推進していく計画です。日本経団連産業界立場から同構想に協力してます。
 大学積極的で、埼玉大学が「地域オープンイノベーションセンター」、早稲田大学が「早稲田オープンイノベーションセンター」を設けたほか、多く大学セミナーなどでオープンイノベーションの活用促してます。
 技術アイデアを持つ企業大学などがアンダー・ワン・ルーフ(一つ屋根の下)に集うオープンイノベーションの発想海外生まれました。そのため日本の取り組み海外比べて出遅れていると言われています。今後国際競争力維持強化向けて日本動き加速していくことが予想されます。


(掲載日:2010/04/26)

オープンイノベーション

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/12 14:13 UTC 版)

オープンイノベーション: open innovation, OI)とは、自社だけでなく他社や大学地方自治体社会起業家など異業種、異分野が持つ技術やアイデア、サービス、ノウハウ、データ、知識などを組み合わせ、革新的なビジネスモデル、研究成果、製品開発、サービス開発、組織改革、行政改革、地域活性化、ソーシャルイノベーション、国際化、プロセス改善等につなげるイノベーションの方法論である[1]




「オープンイノベーション」の続きの解説一覧

オープンイノベーション

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 17:42 UTC 版)

日鉄興和不動産」の記事における「オープンイノベーション」の解説

CVCコーポレート・ベンチャー・キャピタル活動として、既存事業とのシナジーの高いベンチャー企業に対して投資実施

※この「オープンイノベーション」の解説は、「日鉄興和不動産」の解説の一部です。
「オープンイノベーション」を含む「日鉄興和不動産」の記事については、「日鉄興和不動産」の概要を参照ください。

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