LGBTI
別名:Lesbian, Gay, Bisexual, Transgender, Intersex
いわゆる性的マイノリティの総称として用いられる表現。レズビアン(女性の同性愛者)、ゲイ(男性の同性愛者)、バイセクシュアル(両性愛者)、トランスジェンダー(性的アイデンティティが一致しない者)、インターセックス(外性器が男女未分化な者)、の頭文字をとった呼称。
LGBTIと同種の呼び名として、インターセックスが含まれない「LGBT」の呼称がある。また、LGBTIのいずれにも該当しない特性を持つ者を「Queer」と表現して加えた「LGBTIQ」という呼称が用いられることもある。
LGBTIは、性的マイノリティを指す呼称に伴いがちな「少数派」や「異常者」というような否定的ニュアンスや蔑視の意味合いが含まれない呼称として、当事者にも、公的機関なども用いられている。
LGBT
別名:Lesbian, Gay, Bisexual, Transgender
旧来の典型的な「男と女」の枠組みに当てはまらない性同一性(ジェンダーアイデンティティ)を有する人々の総称。LGBTの「L」はLesbian(女性同性愛者)、「G」はGay(男性同性愛者)、「B」は Bisexual(両性愛者)、「T」は Transgender(トランスジェンダー)の頭文字である。
LGBTは当事者たちが使用し始めた語であり、多種多様な性(ジェンダー)の在り方に対する積極的・肯定的な思想を根底に持つ語であるといえる。いわゆる「性的マイノリティ」の意味合いでLGBTの語が扱われることもあるが、LGBTの語そのものに少数派か多数派かという観点は含まれない。
LGBTの前3者(LGB)は性愛・性的指向に着眼した区分であり、Tは心身の性自認の齟齬に着眼した区分である。そのため文脈によってはTを含めず「LGB」というで語を用いる場合もある。
また、LGBTのいずれにも該当しないジェンダーアイデンティティを含めて「LGBTQ」あるいは「LGBTQA」のような語に拡張される場合もある。「Q」はQueer(クィア)またはQuestioning(クエスチョニング)の頭文字であり、「A」はAsexual(無性愛)の頭文字である。
LGBTという語は2006年にカナダで採択・発表された「モントリオール宣言」(The Declaration of Montreal)に端を発するとされる。以降、国連なども「LGBT」の語を公的に用いるようになっている。2010年代には一般社会の中でもLGBTを肯定的に受け入れようとする空気が醸成されつつあり、欧米では同性婚を法的に認めた国や州も増えている。ウェブ上の大手SNSがアカウント登録時の性別に「男性」「女性」だけでなく「その他」の項目を設けた例もある。
米国の調査会社ギャラップ(Gallup)の調査によると、全アメリカの成人におけるLGBTの割合は2017年の調査時点で4.5%だった。なお2012年の調査では3.5%、2013年に3.6%、2014年に3.7%、2015年に3.9%、2016年には4.1%だった。
関連サイト:
In U.S., Estimate of LGBT Population Rises to 4.5% ― Gallup MAY 22, 2018(PDF)
https://news.gallup.com/poll/234863/estimate-lgbt-population-rises.aspx
gay
「gay」とは・「gay」の意味
「gay」は、主に同性愛者を指す言葉である。特に男性同性愛者を指すことが多いが、女性同性愛者も含めたLGBTQコミュニティ全体を指す場合もある。また、「gay」はもともと「陽気な」「楽しい」という意味で使われていたが、現代では主に性的指向を表す言葉として認識されている。「gay」の発音・読み方
「gay」の発音は、IPA表記では/ɡeɪ/である。IPAのカタカナ読みでは「ゲイ」となる。日本人が発音するカタカナ英語では「ゲイ」と読むことが一般的である。「gay」の定義を英語で解説
A gay person is someone who is attracted to people of the same sex, usually referring to homosexual men. The term can also be used to describe the LGBTQ community as a whole. Originally, the word ""gay"" meant ""happy"" or ""joyful,"" but its meaning has evolved over time to primarily refer to sexual orientation.「gay」の類語
「gay」の類語には、""homosexual""や""queer""などがある。""homosexual""は、同性愛者を指すより一般的な言葉であるが、""queer""はLGBTQコミュニティ全体を指す場合もある。ただし、""queer""は過去に差別用語として使われていたため、注意が必要である。「gay」に関連する用語・表現
「gay」に関連する用語や表現には、""lesbian""(女性同性愛者)、""bisexual""(両性愛者)、""transgender""(トランスジェンダー)、""LGBT""(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー)などがある。これらの言葉は、性的指向や性自認に関連する用語であり、LGBTQコミュニティの一部を構成している。「gay」の例文
1. He is gay and proud of his identity.(彼はゲイであり、自分のアイデンティティに誇りを持っている。) 2. The city has a vibrant gay community.(その都市には活気あるゲイコミュニティがある。) 3. The film explores the challenges faced by gay couples.(その映画はゲイカップルが直面する課題を探求している。) 4. The company supports gay rights and inclusivity.(その企業はゲイの権利と包括性を支持している。) 5. The event was organized by a local gay organization.(そのイベントは地元のゲイ団体によって開催された。) 6. The book discusses the history of the gay rights movement.(その本はゲイの権利運動の歴史について論じている。) 7. The politician has been an advocate for gay marriage.(その政治家はゲイの結婚を支持してきた。) 8. The school has a club for gay and lesbian students.(その学校にはゲイやレズビアンの生徒向けのクラブがある。) 9. The artist's work often explores themes of gay identity.(そのアーティストの作品は、しばしばゲイのアイデンティティに関するテーマを探求している。) 10. The conference focused on the mental health of gay individuals.(その会議はゲイの個人のメンタルヘルスに焦点を当てていた。)LGBTQ
別表記:Lesbian、 Gay、 Bisexual、 Transgender、 Questioning
LGBTQとは、いわゆる性的少数(セクシュアルマイノリティ)の人たちの総称。Lesbian, Gay, Bisexual, Transgender, Queer / Questioning(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、クィア または クエスチョニング)の頭文字からなる語。
LGBTQの語源
LGBTQという言葉には、レズビアン(Lesbian)、ゲイ(Gay)、バイセクシュアル(Bisexual)、トランスジェンダー(Transgender)、および、クィア(Queer)またはクエスチョニング(Questioning)の頭文字が含まれている。レズビアンとは、自分を女性であると自覚している人による、女性への同性愛者のこと。ゲイとは、自分を男性であると自覚している人による、男性への同性愛者のこと。バイセクシャルとは、男性女性の両性を愛することができる人のこと。トランスジェンダーとは、身体的な性別と心の性別が一致しない人のことである。性的少数と呼ばれる人たちの定義には、それぞれが男性であり女性であるという身体的な区別が前提として存在した。しかし、この定義は、自分自身の性について分類されたくない、確定したくないという気持ちを持つ人や、性をひとつに絞られたくないという考えを持つ人たちの立場を無視するものであったため、新たに「クエスチョニング(Questioning)」という、自身の性を明確には定義していない人々のことを表す言葉が誕生した。
また、「クィア(Queer)」という単語は「風変わりな」という意味を持つ英語で、元々は性的少数の人たちを蔑む言葉として用いられていた。しかし、当事者たちが、自己の立場は風変わりではないとこの言葉を肯定的に用い始めたため、現在では前向きな意味としての「性的少数」という理解で認識されるようになっている。
LGBTQ関連用語
インターセックス(Inter-sex)とは、生殖器や性的な構造において、男性や女性という区別に当てはまらない人たちのことをいう。外見と生体構造の性別が異なったり、両性の生殖器の特徴を持ったりなど様々である。身体的な性別と心の性別が一致しないトランスジェンダーとは異なり、生物学的な違いを持つ。アセクシュアル(Asexual)とは他人に恋愛感情や性的な欲求を抱かない無性愛者のこと。似た言葉にノンセクシュアル(nonsexual)という言葉があるが、これは他人に対して恋愛感情は持つが、性的な欲求は抱かない人のことをいう。なお、nonsexualは和製英語である。
パンセクシュアル(Pansexual)とは、相手の性に関係なく、どんな人でも愛せる全性愛を持つ人のこと。バイセクシュアルが「男性と女性の両方を愛することができる」という定義があるのに対して、パンセクシュアルは男性や女性にあてはまらない、またはあてはまりたくないと考えている人たちも含めて恋愛の対象となる。
キンキー(Kinky)とは、特殊な性的嗜好を持った人のこと。
LGBTQIAPKとは、LGBTQの意味にこれらI(インターセックス)、A(アセクシュアル)、P(パンセクシュアル)、K(キンキー)を加えた総称である。
またLGBTQIA+とは、LGBTQIAだけに分類されない様々な立場の人たちを含めた総称となる。
ゲイ
(gay から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/26 15:56 UTC 版)
ゲイ(英: gay)とは、同性愛の人々のことである[1]。女性の同性愛者を指すレズビアンと区別して、特に男性の同性愛者を指す言葉として使われていることが多い[2]。
- ^ "同性愛". 小学館「日本大百科全書(ニッポニカ)」. コトバンクより2021年11月6日閲覧。
- ^ "ゲイ". 平凡社「百科事典マイペディア」. コトバンクより2021年11月6日閲覧。
- ^ a b c d e f g “Online Etymology Dictionary”. 2010年10月閲覧。
- ^ “GLAAD: AP, New York Times & Washington Post Style”. 2010年10月閲覧。
- ^ “APA Style Guide: Avoiding Heterosexual Bias in Language”. 2010年10月閲覧。
- ^ Sherwin, Adam (2006年6月6日). “BBC ruling on use of the word gay”. The Times (London) 2010年5月3日閲覧。
- ^ “Anti-gay abuse seen to pervade U.S. schools”. 2007年3月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年10月閲覧。
- ^ IMDB "The Gay Parisian"(英語、IMDB)
- ^ Oxford English Dictionary, entry for Gay.
- ^ “Bartleby dictionary”. 2010年10月閲覧。
- ^ Martha E. Stone, Sept–Oct, 2002. "Who were Miss Furr and Miss Skeene?", The Gay & Lesbian Review Worldwide.
- ^ “Bringing Up Baby”. 2010年10月閲覧。
- ^ “A queer use of an inoffensive little word; Philip Howard”. The Times: p. 12. (1976年6月7日)
- ^ “The Lyrics Library – Herman's Hermits – No Milk Today”. 2010年10月閲覧。
- ^ “The Beatles revive hopes of progress in pop music with their gay new LP”. The Times (London). (2007年6月2日) 2010年5月閲覧。
- ^ “Global Oneness Encyclopedia: Gay”. 2010年10月閲覧。 [信頼性要検証]
- gayのページへのリンク