U.R.T.V.
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 10:08 UTC 版)
「ゼノサーガの登場人物一覧」の記事における「U.R.T.V.」の解説
名称のU.R.T.V.は、「U-do Retro Virus」の略称であり、ウ・ドゥの波動と対となる反波動を放つ事で対消滅する事を目的とした人造生命体(デザイナーズ・チャイルド)の総称でもある。計画立案者であるディミトリ・ユーリエフの遺伝子がベースとなっており、男性型と女性型の2種存在。固体No.669までが製造され、ミルチア紛争時の第三次降下作戦に500番台と600番台が投入、その殆どが命を落とした。 ルベド 声 - 川崎恵理子 Jr.のU.R.T.V.としての名前で、その名は「赤」を意味する。正式名称は「U.R.T.V.個体No.666レッドドラゴン」。アルベドとは背部が癒着している状態で生まれた癒着双生児であり、互いの存在を感じ取る事が出来る。実年齢はアルベドと同じく26歳であるが、とある事情により身体の成長は12歳くらいで止まってしまっている。 ニグレド 声 - 山寺宏一、高橋美佳子(少年時代)/ 日比愛子 ガイナン・クーカイのU.R.T.V.としての名前で、その名は「黒」を意味する。正式名称は「U.R.T.V.個体No.669エクスキューショナー」。Jr.(ルベド)を監視・抹殺する役割を持っていたが、その事を知りディミトリ・ユーリエフに反発し彼を殺した。が、その後体を乗っ取られることとなる。 アルベド・ピアソラ 声 - 山寺宏一、浦和めぐみ(少年時代) / 白石涼子 U.R.T.V.個体No.667。その名は「白」を意味する。Jr.とは、癒着双生児の関係にあり、彼に対しては非常に強い執着を見せる。エピソードIの敵役で、エピソードIIではラスボスとしても登場し、Jr.と決着をつける。 恐るべき速さの細胞再生能力を持ち、首を失っても簡単に再生してしまう。その為に、痛みや恐怖といった感情を理解できず、自分で腕や首を引き千切る等、常軌を逸した行為に躊躇いが無い。ミルチア紛争時、ウ・ドゥの暴走に恐怖したJr.(ルベド)が原因で、自身がウ・ドゥの波動に汚染する事になってしまい、狂気に取り付かれる。また、その時の影響が原因で、双子とも言えるJr.には裏切られたと思っており、Jr.に生きる方針を与えるきっかけになったサクラにも、嫉妬に近い憎悪を抱いている。 エピソードI、IIの時点では、U-TIC機関(オルムス)に所属。エピソードIでは、セラーズやマーグリスと共にヨアキム・ミズラヒが復元させた遺品「Y資料」を手に入れるべくモモを狙って行動していたが、真の目的はウ・ドゥとの完全な同化であり、エピソードIIにて再びウ・ドゥとの同化を果たしたアルベドは肉体を失い、局所事象変移の波動を起こしてJr.を待ち構える。 M.O.M.O.の試作型にあたるキルシュヴァッサーに対しては、非情とも取れる仕打ちを行うことが多いが、同じ認められなかった者同士、その内には常人には理解し難い絆があった模様。Jr.との決着後、天使となったキルシュヴァッサー達に抱かれながら、この世を去って逝った。 エピソードIIIでは白のテスタメントとなって復活し、ヴィルヘルムには「ツァラトゥストラを紡ぐ者」と評されている。しかし、ヴィルヘルムへの忠誠心は全く無きに等しく、その行動原理は全てJr.やガイナンの為であった。最後はディミトリに取り込まれたガイナンを救うべく、憎まれ口を叩きながらもJr.に協力。Jr.と本来の形である一つとなって消滅を迎えた。 乗機はE.S.シメオンであるが、テスタメントになってからは形状が大幅に変わる。 シトリン 声 - 水城レナ U.R.T.V.の生き残りで、個体No.は、エピソードI、IIの間は不明なままだったNo.668である。女性型のU.R.T.V.。ディミトリに付き従っている。U.R.T.V.としての能力はガイナンと同一で、製造目的も彼と同じくレッドドラゴン(Jr.)の抹殺にあった。女性であるがためにディミトリの体になれない点のみが違い、そのガイナンとは懇意の仲だったようである。 デュランダルの占拠後、ディミトリを守るべくJr.達を待ち構えていたが、壮絶な戦いを繰り広げた末に敗北。死の寸前、Jr.に何の為に戦い続けるのかを問い、彼がサクラとの約束を守り続けているのを知ったシトリンは、未だに彼女の面影に縛られているJr.を「哀れ」と評し、息絶えた。 ディミトリ・ユーリエフ 声 - 阪脩 元星団連邦枢機院議員であり、Jr.やガイナンたちU.R.T.V.の遺伝子提供者。議員在任当時はかなりの実力者であり、現在でも連邦の内部に数多くの信奉者が存在している程である。ルベドの抹殺を拒否したニグレドによって死亡したと思われていたが、その時ニグレドの身体に乗り移って、密かにプロジェクト・ゾハルの指揮をとっていた。ミルチア宙域の局所事象変移事件の際、ニグレドを介して覚醒。議会内のザルヴァートル派および軍部を再び統率してデュランダルを襲撃し、メリィとシェリィ、ユリを除くほとんどのクルーたちを殺害。ゾハル・エミュレーターを強制起動させる。 星団連邦最初のザルヴァートルでもあり、かつてU.M.N.黎明期に行われた生体転移実験に参加していたが、実験中にウ・ドゥに接触。その精神を汚染されてしまった。この時の件をきっかけに、U.R.T.V.に精神を憑依させる能力を得て、これによって長い年月を生きながらえる事が可能となったが、同時にウ・ドゥに対する激しい恐怖心に取り付かれる事になり、恐怖から逃れるために、U.R.T.V.を組織。ウ・ドゥを消滅させようとした。 最後は自らの元に現れたルベドや、テスタメントとして現れたアルベド、そして意識を取り戻したニグレド三人の協力によって、完全な消滅を迎える事となった。 IIIに於ける彼との戦闘はIIの教皇と同様、背後のオメガを使って攻撃。更にその後は自らオメガに搭乗して機動兵器での戦いを演じる事になる。 ウ・ドゥとの接触で憑依能力を得る、またその存在を滅ぼそうとする、アベルを利用したなどゼノギアスの重要人物グラーフのリデザインにあたる。
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