ASTRO BOY・鉄腕アトムとは? わかりやすく解説

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ASTRO BOY・鉄腕アトム -アトムハートの秘密-

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/24 00:19 UTC 版)

ASTRO BOY・鉄腕アトム -アトムハートの秘密-
ジャンル アクションゲーム
対応機種 ゲームボーイアドバンス
開発元 トレジャー, ヒットメーカー
発売元 セガ
プロデューサー 熊谷美恵
ディレクター 岡野哲
デザイナー 八井田満
シナリオ 岡野哲
プログラマー 八井田満
音楽 半沢紀夫
金子剛
人数 1人
発売日 2003年12月18日
テンプレートを表示

ASTRO BOY・鉄腕アトム -アトムハートの秘密-』は、トレジャーが開発、セガから2003年12月18日に発売されたゲームボーイアドバンス専用のアクションゲームである。

概要

アニメ『アストロボーイ・鉄腕アトム』を原作とするが、実際にはアニメ版そのままのゲーム化ではなく、原作漫画『鉄腕アトム』と手塚治虫の諸作品によるスター・システムを取り込んだクロスオーバー作品となっている。

本作品は2002年7月にセガが取得した「手塚プロダクションが保有する全キャラクターの包括的独占ゲーム化権及びサブライセンス権」を活用し、鉄腕アトムの世界観をベースに製作された。

ストーリー

第一部 誕生編
少年型ロボット「鉄腕アトム」は、人間を助けて戦う正義のロボットである。だが、彼の前には数々の敵と謎が立ちはだかる。アトムを敵視するロボット、アトラス。謎めいた変身ロボット、プーク。そして、アトムの記憶からなぜか削除されている「父」、天馬博士。正義と平和を求めて戦う彼の前には、人間とロボットの間にある差別の壁が大きく立ちはだかる。果たして彼は、人間とロボットの幸福な未来を勝ち取ることができるのだろうか?
第二部 復活編
人間とロボットの関係は乱され、ロボットは突如現れた「審判の女神」デスマスクによって殲滅されてしまった。どこで道を間違えたのだろうと嘆くアトムの前に、光り輝く「火の鳥」が現れ、彼に時間移動の能力を与える。時間をさかのぼり、人間とロボットの不和の原因を探るアトムだが、なぜかさかのぼって体験する新たな歴史は、前以上に苛烈なロボット弾圧へと動いていく。果たして真の問題はどこに潜んでいるのか?

システム

基本操作

ゲームは、オーソドックスな横スクロールアクション。十字キーの左右で移動、Aボタンでジャンプ、Bボタンにパンチ攻撃が割り振られている(一部のステージでは、アトムが空を飛ぶシューティングステージとなり、上下にも移動可能になる)。Bボタンと十字キーの組み合わせで、「キック(敵を跳ね飛ばす。飛ばされた敵にも当たり判定があり、他の敵を巻き込んでいく)」「フィンガービーム(射程が長く貫通するが、威力はパンチより低い)」)といった攻撃が可能。また、十字キーの左右を素早く二度押しすると「ダッシュ」、ジャンプ中に十字キーとAボタンを同時押しすると「ジェット噴射」で高速移動ができる。この高速移動の瞬間は、自機に当たり判定が存在しないので敵をすり抜けることが可能。

必殺技

敵を攻撃すると、「EXポイント」ゲージが溜まっていく。ポイントが1ゲージ分以上溜まった状態で特定の操作をすると、ポイントを消費して強力な必殺技を放つことができる。必殺技は、AB同時押しで「EXダッシュ(拳を振り回し、敵を蹴散らしながらダッシュする)」、Lボタンで「マシンガン(画面上の全ての敵に小ダメージを与え、数秒間停止させる)」、Rボタンで「アームキャノン(太く強力なビーム攻撃)」。マシンガンはお尻から突き出す仕組みになっているが、これは原作漫画準拠の武装で、原作アニメには登場しない。

アトムハートと七つの威力

ゲーム開始時点のアトムは、精神的に未熟で能力を制御できないとされ、全能力を低く抑えた状態になっている。アトムがゲーム内で新たな人物に出会うと、相手を「理解する」ことで精神的成長が促されたとして、能力のリミッターが1レベル解除され、「ライフ(体力ゲージの上限を上げる)」「パンチ(パンチ・キック攻撃の威力が増す)」「レーザー(フィンガーレーザーの威力が増す)」「ショット(マシンガンの威力が増す)」「ジェット(ジェット噴射を連続して使える回数が増える)」「センサー(五感が強化され、今まで気付かなかった何かを発見することがある)」のうち一つをレベルアップさせられる。これが「アトムハート」システムであり、レベルアップさせていく6つの能力に、アトムハート自体を加えた7つが、本作品におけるアトムの「七つの威力」であると定義されている。成長の対象となるキャラクターは、ストーリー上で必ず出会うものから隠れキャラとして潜んでいるものまでさまざま。

キャラクター名鑑

「アトムハート」システムによって出会ったキャラクターの蓄積に伴い、タイトル画面のオプションから入れる「キャラクター名鑑」で、そのキャラクターに関する情報が見られるようになる。この名鑑は、本編の「かんたん」モードをクリアすると「増補名鑑」、「むずかしい」モードをクリアすることで「究極名鑑」へと進化し、閲覧できる情報も増えていく。つまり「アトムハート」は、ゲーム中の主人公の成長を示すと同時に、プレイヤーにキャラクター収集の楽しみを提供しているのである。情報の内容は、スター・システムで出演したキャラクターの初出や「『火の鳥2772 愛のコスモゾーン』のオープニングではワンカット700枚のセルが使われた」「実写版『マグマ大使』第一話で竜巻のアニメーションを担当したのは政岡憲三」など、かなりマニアックてある。

登場人物

ロボット

アトム
本作の主人公。10万馬力と七つの威力を持つ少年ロボット。原作アニメ準拠の設定になっているため、本編開始時点では自分の製造に関する経緯を記憶していない。本作品では、以前から製造計画されていたロボット「アトム」を、天馬博士が愛息トビオの死にともない息子そっくりに作ったと設定されており、元の製造理由および「アトム」という名前の意味が物語終盤に明かされる。
アトラス
アトムのライバルとして登場する攻撃特化型のロボット。天馬博士の手によって、事故死した徳川財閥の令息、徳川ダイチの記憶が移植されており、非ロボット的な憎悪を燃やす。初出は原作漫画「アトラス」の巻だが、本作品の設定はおおむね原作アニメを踏襲している。
プーク
様々な動物に変身する能力を持つ少年ロボット。なぜか初対面の時点でアトムを知っているかのように振舞う。初出は原作漫画「十字架島」の巻だが、外見デザインが原作漫画版から大きく変化しており、その改変が伏線の一つとなっている。
ニョーカ
世界議長レッド公の娘として登場する美少女ロボット。初出は80年版アニメ『鉄腕アトム』の「アトムの初恋」。
プルートゥ
大きな角が特徴の、巨大な戦闘型ロボット。原作漫画「地上最大のロボット」の巻、および原作アニメに登場。本作では、人間のロボット弾圧に対抗する武闘集団「地上最強のロボット」の一員としてアトムの前に現れる。
ラグ
角状のアンテナが特徴的な青年型ロボット。本作品では、南極に誕生した新興国の初代大統領として登場する。初出は原作漫画「デッドクロス殿下」の巻。
シャドウ
不気味な装束で素顔を隠したロボット。虐げられるロボット達のために立ち上がり、独自のロボット軍隊を編成する。原作アニメにも登場するキャラクターだが、その正体はアニメ版とは異なるオリジナルの解答が用意されている。
地上最強のロボット
地球の80%を人間もロボットも住めない焦土に変えたスーパーロボット達の総称。ノース2号、電光、モンブラン、エプシロン、プルートゥがこれに該当する。
青騎士
ストーリーが進行すると登場する、人間に反旗を翻したロボット。原作漫画および原作アニメにも登場するが、その出自に関しては本作品オリジナルの真相が用意されている。

人間

お茶の水博士
アトムの後見人として登場する博士
天馬博士
アトムの製作者。亡き息子の代わりとしてアトムを完成させたが、現在はアトムに対して「私の子ではない」と突き放した態度を取る。冷淡なその言葉の真意を知るためには、隠し要素(ゲームクリアに必須ではない)となっている条件をそろえる必要がある。
レッド公
世界政府議長。ロボットとの融和的な政策を唱えている。
アセチレン・ランプ
世界政府議員。ロボットを憎み、ロボット弾圧を訴えている。
デッドクロス
反ロボット秘密結社「ブラック・ルックス」首領。南極の大統領選で、ロボット候補の選挙妨害を企む。原作漫画では「デッドクロス」と「ブラック・ルックス」はそれぞれ別の話に登場する反ロボット主義者の悪役
七色いんこ
元ネタでは俳優にして怪盗だが、本作品では、探偵「シャーロック・ホームスパン」役として登場。変装術の達人。彼は80年版アニメ『鉄腕アトム』でもホームスパン役で登場、また原作アニメにも別の役で登場している。
ブラック・ジャック
手術の腕では世界一の無免許医。医療と金銭に対する執着心は人一倍で、アトムたちが戦っている中で手術を続行するシーンが存在する。
シャラク
本作では、古代ムー大陸の支配者として登場。「ホア・カバリ・キルマの秘法」なる術を使い、何度でも蘇るという。ムー大陸の支配者という設定は『海底超特急マリンエクスプレス』によるものだが、「ホア・カバリ・キルマの秘法」はシャラクの初出である『三つ目がとおる』からの引用
サファイア
ムー大陸の女王。侵略者であるシャラクに統治権を奪われている。シャラク同様『海底超特急マリンエクスプレス』から取られた配役
エミヤ
ランプ議員の娘でダイチの幼なじみ。「ドルメヒカ症候群」なる重病で入院していたが、ロボットに連れ出されたまま行方不明となる。ランプ議員がロボット弾圧をはじめた原因。名前とキャラクターデザインは、漫画『プライム・ローズ』の主人公から。
ロック
第二部に登場する「反ロボット派が勝利した南極政府」の大統領。アトムを含めたロボットにあからさまな嫌悪を向ける。

その他

マグマ
「マグマ大使」の二つ名を持つロケット人。ロケット人は現在の科学では説明できない存在であり、機械にも生物にも分類されない。
デスマスク
ロボットと人間の対立が決定的になると、どこからともなく現れる「審判の女神」。オモテニウム線を照射して全てのロボットを破壊してしまう。元ネタは、漫画『プライム・ローズ』から。また放射線物質オモテニウムは漫画『メトロポリス』に由来する。
火の鳥
時間と空間を超越したコスモゾーン。ロボットも一種の「命」と認識しており、アトムに時間移動の力を授け、やり直しの機会を与える。この能力はゲーム上では「ステージセレクト」機能として表現される。これによって、第二部はシステムの根幹やステージ構成はそのままで「ステージを縦横に移動しつつ、情報を集めて謎を解く」というアドベンチャーゲームの側面を見せることになる。

ボスキャラクター

巨大クモ型ロボット
エネルギー制御施設のエレベーターに陣取っているロボット。さらわれた和登さんの後を追ってきたアトムの前に立ちはだかる。
ジオワーム
第一章のボス。メトロシティの全エネルギーを制御していた巨大虫型ロボット。一部のロボットを操り、暴走を起こす。口からレーザーを発射し、近寄る敵を高出力エネルギーパンチで薙ぎ払う強敵。初出は原作アニメ第1話。
巨大ハチ型ロボット
太平洋に近づこうとするアトムを妨害するべく現れた、空中編隊の親玉。様々なショットを駆使して攻撃してくる。
人工太陽
その高熱を以て幾多もの航空機を沈めてきた不気味な球体。本来、冥王星開拓用に科学省で開発されたものだが、金三角一味によって盗まれた。初出は原作漫画「人工太陽球」の巻。
W3
地球の調査にやって来た三人組の宇宙人。アトムを悪人だと勘違いして襲ってくる。登場時のBGMは、テレビアニメ版のテーマソングをアレンジしたものになっている。
ビッグX
金三角が悪の国カルタゴから大量に買い取った兵器V3号の謎を追っているスーパーヒーロー。やはりアトムを金三角一味の仲間だと勘違いして攻撃してくる。登場時のBGMは、テレビアニメ版のテーマソングをアレンジしたものになっている。アトムとビッグXは、原作漫画において競演(スターシステムではなく、それぞれの主人公として)したことがある。
プーク
第二章のボス。スカンクの命令で様々な悪事を働かされていた。4種類の戦闘形態を持つ。主なキャラクターの節も参照。
ロボイド
第三章の中ボス。これ以降にも、バージョンアップした新型がボスキャラとして度々登場する。「ロボイド」というキャラクターは原作漫画にも登場するが、本作中のロボイドは漫画『ゴブリン公爵』に登場する同名の戦闘機械に準じている。
アトラス
第三章のボス。月面プラントにアトムを誘き寄せ、戦いを挑んでくる。強力なビーム砲「アトラスキャノン」、あらゆるものを貫く突進攻撃に加え、自身の体を軸に回転するレーザーも装備している。主なキャラクターの節も参照。
カラブス
第四章のボス。もともとはフランスで開発された地上最強の戦車だったが、ブラックルックスによって「空飛ぶ爆弾」に仕立て上げられた。画面の半分を覆う程大きい上に接触ダメージが高く、敵を牽制するための拡散ショットやレーザーも備えている。初出は原作漫画「一億年前の犯罪」の巻。
デッドクロス殿下
第五章のボスにしてブラックルックスの首領。サーベルでカマイタチを飛ばす程の技量を持ち、生身の人間とは思えない耐久力を持っている。さすがにアトムと一騎討ちで渡り合える程の戦闘能力では無いが、ロボイドRが彼のスキをしっかりカバーしている。主なキャラクターの節も参照。
シャラク王子
第六章のボス。三つ目族特有の超能力でムー帝国を支配下におく。手にした槍「赤いコンドル」による容赦無い突きと三種類の召喚魔法でアトムに迫る。主なキャラクターの節も参照。
ノース2号
地上最強のロボットその一。攻防共に優れたスーパーロボット。六本の腕それぞれにホーミングミサイル、光学シールド、ドリル、爆弾ロボ発射口、ビーム砲、丸ノコを装備しており、それらを状況に応じて使い分けながらじっくりと相手を追い詰める戦法を得意とする。初出は原作漫画「地上最大のロボット」。原作アニメでは名前がでていないものの、外見が似ているロボットが登場しており、本作品でもそのロボットにノース2号の役を当てている。
電光
地上最強のロボットその二。戦闘用の武器は装備していないが、光学迷彩で姿を消せるスーパーロボット。透明のまま時限爆弾付きベルトをバラまくことで人間達を焼き払ってきた。専用のマシーンの電源が全て落ちてしまうと光学迷彩の効力が消えてしまうのが欠点。この章では比較的簡単に攻略できるボス。原作漫画「電光人間」の巻、および原作アニメに登場。原作漫画の「地上最大のロボット」には関係していない。
モンブラン
地上最強のロボットその三。ボディ中央のコア以外は一切ダメージを受けない鋼鉄のスーパーロボット。手足を引っ込めてバウンドしながら移動し、コアから高速の波動砲を放ち、そして回転ノコギリに変形して対戦相手をズタズタにするパワープレイが持ち味。ノース2号同様、原作漫画「地上最大のロボット」に登場するが原作アニメには名前が出ておらず、外見のよく似た無名のロボットに役を当てている。
エプシロン
地上最強のロボットその四。光子エネルギーで水中を自在に泳ぐスーパーロボット。海洋生物を巧みに操り、避けにくくかつ高い威力を持つ攻撃を次々に繰り出す。また、彼女の光子エネルギーは頭部から発射することで兵器としての応用が利く。彼女との対戦は水中ステージで行われるため、操作感覚が大きく変化し難易度が上がっている。原作漫画「地上最大のロボット」の巻、および原作アニメに登場。
プルートゥ
第七章のボス。地上の敵を焦土レーザーで焼き払い、空中の敵を誘導ミサイルで撃ち落とし、近寄る者には自らが竜巻となって制裁を加える最強の戦士。陸上戦で彼と渡り合える者はいない。主なキャラクターの節も参照。

海外版について

本作には海外版が存在し、「Astroboy OmegaFactor」(通称:オメガファクター)というタイトルで販売されている。 オメガファクターの特徴として、

  • 英語、フランス語、イタリア語、オランダ語、スペイン語、日本語からなる6種類の言語モードを有している。
  • 日本語モードのシナリオテキストが一部変更されている。
  • 日本製のGame Boy Advance、Nintendo DSにおいて問題無く動作する。
  • ザコキャラクターの種類が増えている。
  • ステージ構成、敵キャラクターの仕様が一部変更されている。
  • 難易度がEasy・Normal・Hardの3種類に分かれている。
  • ゲーム完全クリア時にステージ3-1・3-4を選択するとエミヤ治療になってしまうバグが直っている。
  • ボスキャラクターのライフゲージが表示される。
  • アトラス、ブラックジャックまわりのイベントが一部変更されている。

等がある。

外部リンク


アストロボーイ・鉄腕アトム

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/20 02:25 UTC 版)

ASTRO BOY 鉄腕アトム
ジャンル ヒーローロボットアニメ
アニメ
原作 手塚治虫
監督 小中和哉
シリーズディレクター 望月敬一郎
シリーズ構成 マーク・ハンドラー(ストーリーエディター)
キャラクターデザイン 瀬谷新二
メカニックデザイン 荒牧伸志高倉武史
音楽 吉松隆
アニメーション制作 手塚プロダクション
製作 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
手塚プロダクション、電通フジテレビジョン
放送局 フジテレビ系列
放送期間 2003年4月6日 - 2004年3月28日
話数 全50話
アトム
お茶の水博士
ウラン
如月夕子
ロビタ
ヒゲオヤジ
天馬博士
津村まこと
勝田久
丸山美紀
川瀬晶子
龍田直樹
富田耕生
大和田伸也
テンプレート - ノート
プロジェクト アニメ
ポータル アニメ

ASTRO BOY 鉄腕アトム』(アストロボーイ てつわんアトム)は、日本テレビアニメ手塚治虫の漫画『鉄腕アトム』の3度目のアニメ化であり、フジテレビ系列にて2003年4月6日から2004年3月28日まで放送された。全50話。

製作は、手塚プロダクションソニー・ピクチャーズエンタテインメント。海外展開を視野に入れており、『鉄腕アトム』のアニメとしては初の日米合作作品となった。

概要

原作におけるアトムの誕生日が2003年4月7日であるため、それを記念してのアニメ化だった[1]。そのため、放送開始日も2003年4月に合わせている。

手塚治虫による原作の精神に忠実であることを目指しつつも、時代に合わせ設定の改変やオリジナルの解釈を加えている[2][1]。これに関して、手塚プロダクションの清水義裕は「原作漫画のリメイクということではなく、手塚治虫の文化的、芸術的な遺産の再創造」と発言している[3]

「人間の心を持ったロボットが実際に現れたらどうするのか」をテーマとしており、さまざまなエピソードを交えながらロボットと人間の共存から対立、全面衝突と和睦への流れをハードかつシリアスに描く大河ドラマ色の強い展開となった。また、天馬博士とアトムの関係は従来の作品以上に深く描かれ、その親子ドラマもシリーズを通してのテーマとなっている[4][2]

映像面ではカートゥーンに近いレトロフューチャー色の強い作風となり、1950年代のSFアートや工業製品のテイストを受け継ぎつつも現代風のメカを融合したものとなっている[2]

その他、演出上の特徴として、本編前後(本編前半 - CM間、CM - 本編後半間、本編後編 - エンディング主題歌間)の画像フェードイン効果およびフェードアウト効果について、一般的な他アニメ作品に比べ余裕を持ってやや長めに用いられて編集制作されていたが、中期でのオープニング主題歌変更に合わせ、やや短めに緩和されている。

東京アニメアワード2004でテレビ部門の優秀作品賞を受賞した[5]

DVDのリリースは、単巻のVol.1〜Vol.13と、フィギュアを同梱したDVDボックス形式でソニーピクチャーズより発売。当時は地上デジタル放送は放送されていなかったものの、音声はドルビーデジタルの5.1チャンネルサラウンド形式においてリマスタリング収録されていた為にアニメ作品においては非常に珍しい商品であった。

主題歌には、第1作、第2作で使われ世間一般での認知も高かった『鉄腕アトム』を使用せず新曲を採用しため、放送開始当初は苦情が相次ぎ、番組ホームページに書き込まれた100件以上に上る意見の約3分の1は主題歌に関するものだったという[6]。理由に関しては「旧作のイメージが強いため、あえて使わなかった」「権利上の問題」などと言われ、後に第6話・7話でインストゥルメンタル版が挿入歌として採用[7]、さらに歌入りで後期エンディング主題歌として使用された[8]

視聴率は同年のアニメの中では高く、当時視聴率が高かったテレビ東京テレビ大阪系列『デ・ジ・キャラットにょ』には対抗できたものの、タカラから発売された玩具の売上は苦戦し、玩具展開は早期に打ち切られた。

製作

企画

1999年、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントなどソニーグループが『鉄腕アトム』の映画化権とテレビでの映像化権を手塚プロダクションから購入[9]

2002年に製作が公表された。ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントが初めて日本の原作物をアニメ化した作品となった。

製作

監督の小中和哉は実写作品の監督であり、アニメ作品は未経験であったが、実写オリジナルビデオ『ブラック・ジャック』を監督した経緯から起用された[4]。小中はアニメ作品への参加に戸惑いはあったが手塚の代表作品を映像化できるチャンスであることから参加を決め、アニメーションディレクターの望月敬一郎をはじめとする優秀なスタッフに支えられて制作できたと述べている[4]

脚本には、小中も参加した『平成ウルトラシリーズ』を担当した者が多く参加している。小中はこのことに関して、手塚作品に思い入れのある世代が自然に集まったものとしており、小林弘利村井さだゆきはウルトラシリーズ以外からの付き合いであると述べている[4]

アメリカ合衆国での放送など海外展開も視野に入れており、ソニー・ピクチャーズ本社のスタッフも参加した。これにより、アメリカの番組倫理基準をクリアするため、暴力シーンや死者の出るストーリーは採用しないなどの配慮もされている[10][11]

アメリカ側は『鉄腕アトム』に対して、第1作の「明朗快活なアクション・アドベンチャー」という認識しか持っておらず、原作のようにシリアスなテーマ性のストーリーに対して疑問を持つなど認識のずれがあったと監督の小中は証言している。

事実上の日米合作制作となったことで、通常のテレビアニメの3倍の予算、4倍の製作期間をかけることに成功しており、2003年当時のテレビアニメの中では高品質な作品となっている。また、これにより作画枚数も大幅に増えており、第1話の作画枚数は約1万2000枚(通常のアニメの約4倍)となっている[11]

製作時、手塚プロダクションは「(映像を)35mmフィルムで残したい」との意向を示した。しかし、当時は大半のテレビアニメがデジタルアニメへ移行し、監督の小中による「3DCGを使いたい」との意向もあったため協議の結果、セル7割・デジタル3割という割合で制作された。原版は35mmフィルムで製作されたあと、ハイビジョン24Pの世界配信用原版を起こすという方法がとられた[4]

作画にはセル画を用いるなど、敢えてアナログな手法にもこだわった作品となっている。セル画を用いた作品は、放送前年の2002年内に『犬夜叉』と『サザエさん』のみとなっており(『犬夜叉』は本作の放映直前にデジタルに移行)、結果として新規に企画されたセル画制作のテレビアニメとしては最後の作品となった。

画面アスペクト比は16:9で制作されているが、テレビ局からの要望により放送は13:9でされた[4]

キャスト

主人公のアトム役は第1作より清水マリが長年演じていたが、制作サイドの意向を受けアトム役を降板[12][13]。本作からは津村まことが声を担当している[14]

一方で、お茶の水博士役は第1作から演じる勝田久が続投となり「新しい『アトム』が発表されても、自分とは無縁だと思っていました(笑)。40年前はのんびりした時代だったけど、今はテンポが速くなったから、時代の流れについていけるよう、頑張っています」とコメントしている[14]

ウラン役の丸山美紀と如月夕子役の川瀬晶子は、ソニー・ミュージックエンタテインメント主催によるプロ・アマを問わない“「アストロボーイ・鉄腕アトム」歌える声優オーディション”にて抜擢された新人であった[14][15]

天満博士役は、かねてよりアトムのファンを公言していた大和田伸也が手塚プロダクション関係者によるオファーで起用された。

第43話「人間に憧れたロボット」では、ソニーが開発した二足歩行の人型ロボット・QRIOが声優として参加し、ロボットのオードリー役を担当している。収録は、QRIOの開発スタッフがセリフのテキストデータを事前に入力し抑揚をつけるなど調整したものであり、声を出すタイミングは無線LANの指示で行っている[16]

声優が本業でない芸能人の出演が何度か行われ、第27話ではMEGUMIが和登役で出演している[17]。また、第33話では香取慎吾がペンキ塗りロボットの声でゲスト出演しているが、DVDでは手塚眞の声に差し替えたものが収録された。

登場人物

いわゆる手塚スターシステムの他、本作完全オリジナルの欧米人キャラクターも多い。また、ほとんどの人間は欧米人風に、ロボットはカートゥーン風のデザインにリメイクされている。

◎は原作キャラクター、☆は他作品の手塚スターである。

アトムと家族

◎アトム
声:津村まこと
本作の主人公。世界最高の人工頭脳を持ち、人間同様の心を備えたロボット。科学省の総力を結集し、莫大な予算と最新技術の全てをかけ、開発された。生みの親である天馬博士の亡き息子、天馬トビオを模しており、記憶も受け継いでいる。お茶の水博士の家に同居。純粋で心優しく、大きな正義感を持つ。ロボットと人間が友達でいられる世界を目指している。
本作では、10万馬力のパワーより、むしろ飛行能力やスピードを生かした軽快なアクションが多い(また「力負け」してピンチに陥ることも多い)。
◎お茶の水博士(おちゃのみずはかせ)
声:勝田久
ロボット科学者で、科学省長官。進化していくロボットの中に「心の芽生え」をいち早く感じ取り、ロボットにも人権が必要だと考え始める。「ロボットは人間の友達」という理念の持ち主。
非常に優しい性格で、運動会にアトムの保護者として参加したり、バーチャル映像で済ます天馬博士と違って実際に田舎での魚釣りを一緒に楽しんだりしている(後者は天馬博士により記憶を消去されるアトムが、彼との記憶として思い出している)。
◎ウラン
声:丸山美紀
お茶の水博士によって制作されたアトムの妹ロボット。5万馬力のパワーを持つが、アトムのように飛行能力や武器は持たない。甘えん坊でワガママな性格で時々アトムを困らせるが、心優しい一面も。アトムを兄として慕い誇りに思っているが、兄と比較されることを極端に嫌う。今作では動物とのコミュニケーション能力を持つ。
如月 夕子(きさらぎ ゆうこ)
声:川瀬晶子
アニメオリジナルキャラクター。科学省秘書官。お茶の水博士のスケジュールは、仕事から休養まで管理している。モモを傍らに連れ、颯爽とエアカー(モデルは三菱・グランディスであり、実車とのタイアップ企画「アトム・チャリティー」も実施)を乗り回し、てきぱきと仕事をこなす。感動しやすく、涙もろい。
モモ
最新式のダチョウ型モバイルロボットで、夕子の補佐役兼ペット。仕事の資料は全てモモのコンピュータの中に入っている。モニター画面を開けば、お茶の水博士のスケジュール、健康管理資料など、全て一目瞭然。ウランの遊び相手となることが多い。
ロビタ
声:龍田直樹
お茶の水邸で働く家事ロボット。家事一切を取り仕切り、更にアトムとウランの教育係も担っており、多忙を極める。広く一般に普及している量産型ロボットであり、街中の場面などで同型機がしばしば登場する。型式番号はGPII(ジーピーツー)。

友人・協力者

◎タマオ
声:くまいもとこ
アトムの小学校のクラスメート。第4話から登場。自宅のエアペダロを帆船に改造してしまうほどのメカマニア。ロボットも大好きで、アトムという友達が出来たことを誇りに思っている。慌てもので、お人よし。
本作では今風のファッションをしているが、トレードマークの丸眼鏡はそのまま。
ケンイチ
声:佐藤ゆうこ
アトムの小学校のクラスメート。第4話から登場。小柄だが、利発でみんなのまとめ役になる事が多い。ロボットであるアトムに偏見を持たず、人間と同じように接する。ロボットであるためにアトムが受ける寂しさを思いやり、本来は参加できない運動会などの競技に参加させてあげようとするなど、優しい心の持ち主。将来の夢はサッカー選手。
本作では、ラテン系かアフリカ系を思わせるかなり浅黒い肌にリニューアルされている。
シブガキ(四部垣)
声:千葉進歩
アトムの小学校のクラスメート。第4話から登場。父親の影響でロボットを人間のために働く機械だと考えていたため、最初はアトムに対してつらくあたるが、アトムが自分を助けようとしてくれた事で気持ちが変わり、親しくなっていく。大柄だが意外と臆病。単純で憎めない性格。
本作では金髪碧眼・ソバカスに出っ歯と、白人風の顔立ちへと大幅にリニューアルされている。原作の様にアトムを邪険にする事は、最初を除いて皆無。
庭野 ミドリ(にわの ミドリ)
声:小林沙苗
アトムたちが通う小学校の教師。第4話から登場。アトムの担任になったり、ロボット博覧会でロボットに歌を歌ったりと、ロボットとは何かと縁が深い。
リノ
声:松本梨香
両親に捨てられ、11年間ロボットサーカス団のメンバーに育てられたことで、ロボットを家族の様に大切に思っている。ある事件でアトム達に出会い、お茶の水博士にロボット工学の素質を買われ、メトロシティでロボット工学の勉強をしている。
ロボタニア騒動の際には、ロボットと全面戦争しようとするレッド将軍を止める為に、彼の娘であるエナを連れて、決戦の場となる南極へ向かう行動力を見せる。
エナ
声:河本明子
地球連邦軍の将軍であるレッド(声:石田太郎)の娘。ロボットに極端な偏見を持つ父親とは対照的に、ロボットに対しても分け隔てなく接する心優しい少女。執事として働くAIロボット・キップ(声:子安武人)を大切にしているが、彼を強引に追い出そうとした父・レッド将軍に抗議しようとしたことが思わぬ事故を招いてしまい、昏睡状態になった上にレッド将軍がAIロボットやロボタニアの排除に乗り出してしまうことになる。
昏睡からの覚醒後、リノから事情を聞き、暴走するレッド将軍を止めるべく、彼と共に南極のロボタニアへ向かう。
ヒゲオヤジ
声:富田耕生
如月夕子の叔父で、メトロシティの下町に事務所を構える古風すぎる私立探偵。本名は伴 俊作(ばん しゅんさく)。目新しい今風のもの全般が嫌いで、ロボットも嫌いだと公言しているが、気が合えばロボットでも動物でも仲良くなれる。アトムやウランと共に事件を解決したこともある(特にアトムのことを優秀な助手と言っている)。並外れた洞察力の持ち主で、推理力もかなりのもの。ハードボイルドな探偵を気取っているが、多少ドジなところがある。
田鷲(たわし)
声:銀河万丈
メトロシティ警察の警部。事件解決のために、アトムに協力を要請することもあるが、アトムの生みの親が天馬博士だということが引っかかり、アトムを信用しきれないところがある。多発するロボット犯罪に頭を痛め、同時にロボットの存在に対して危惧を抱いている。シティの平和を守るため、日夜心を鬼にして戦っているが、時折ふと、人情もろい面を見せる事も。
愛車のパトカーイヌの顔のようなデザインになっている。
デルタ
声:高瀬右光
メトロシティ警察が、対ロボットスクワッドとして配属しているARRS(アンチロボット・ロボットスクワッド機動隊)の隊長。地上最高のサバイバル戦術を使い、場所に合わせて気配を消すことが出来、ARRS隊専用の銃を使用する。隊長としてのプライドを持っており、アトムが自分達の捜査に参加するのを快く思っていない。多少頑固だが真っすぐな性格。
◎エプシロン
声:平松晶子
ロボット環境観測員。相手の行動パターンを分析して潜伏範囲を特定したり、気象センサーにより自然の状況を分析して「地の利」を生かした戦い方が出来る。女性型で、争いを好まない非戦闘ロボットではあるが、かなりのパワーを持ち、光子砲で攻撃することも出来る。
原作ではオーストラリアの孤児院で働く男性型ロボット。
◎ヘラクレス
声:中村大樹
ロボッティング世界チャンピオン。アテネニア出身。誇り高き騎士型のロボッティング戦士。ライトニングスピアでの打撃と、楯から出るスパークシャワーという突風により攻撃する。
青騎士との関わりによって自らの生き方に疑問を覚えるようになり、彼の理想に傾倒してついて行き、ロボタニア軍の戦士として人類との決別を決意する。
ハーレー
声:梁田清之
オメガ・ナイツを代表するロボットボールプレイヤー。華麗なプレイが魅力的な、世界一の運動性能を持つロボット。ルールを大切にし、ラフプレイを好まない。ゲーム中サーチをして、敵の行動を予測し、パスコースやライディングのコースを探して得点を狙うチームの司令塔。
中盤、彼も青騎士の思想に賛成し、ロボタニア側に着くが、アトムの説得で人間との共存を決意し、地球に残る[注 2]

ライバル

◎アトラス
声:檜山修之
大富豪の徳川が、事故死した息子ダイチを蘇らせるため、天馬博士に依頼して作らせたロボット。アトムと同じく人間に近い知性を備えたロボットだが、強権的な父親に抑圧され苦しんできたダイチの記憶を受け継いだため、憎しみに心を支配されて破壊活動を開始。人間を守るアトムと激しく対立するようになる。
普段は亡きダイチにそっくりな少年の姿だが、怒りが高まると赤い装甲をまとった戦闘形態に変身。頭部や手足に備えた突起から電撃を放ち、圧倒的な攻撃力を発揮する。アトラスとの対決でアトムは初めてアームキャノンを発動し、両者が能力も境遇も似通った対になる存在であることが強調して描かれている。
月面での戦いで一旦は行方不明になるが、後にロボタニアの協力者として復活する。相変わらず人間に対して友好的ではないものの、かつての闇雲な暴力性は鳴りを潜め思慮深い性格に一変。人間とロボットの対立が激化しすぎることを防ぐため、青騎士の攻撃からアトムを庇うなど意外な活躍を見せた。最終的には、ロボットの独立を目指し青騎士に同行する道を選んでいる。
◎プルートウ
声:大塚明夫
シャドウによって製作された、世界最強になるという使命を背負うロボット。あらゆるロボットに闘いを挑み、勝利を続けていくが、アトム達と接していくうちに、成長する電子頭脳の中に「友情」「仲間」といった意識が芽生え始め、「闘う」ことに疑問を持ち始める。さらに強大で、一切感情を持たないダーク・プルートウ(原案は原作のボラー)も登場。
後にロボタニアの協力者として復活する。
原作や旧アニメ版に比べリベットなどのディテールが多く描き加えられ、より硬質で兵器らしいデザインに改められた。紺色に描かれることの多かったボディカラーは、本作ではモスグリーンである。
◎青騎士(あおきし)
声:田中秀幸
物語後半より主要的なキャラクターとして登場。ロボットが人間に虐待されている現場に現れては、ロボットを救う謎の青い騎士の姿をしたロボット。ロボット馬アオに乗って行動する。武器はサーベルを使用し、電撃を集めることでビームを発射できる。
元はハムエッグが主催する闇ロボットクラッシュにて、選手ロボットを修理するロボット「ブルーボン」であったが、ハム・エッグの為にロボット達が傷つけられていくことに耐えられず、反乱するようになった結果、宇宙に放り出されてしまい、そこに現れたシャドウに改造され、青騎士としての力を与えられた。過去の経緯から、ロボットが人間に服従することに疑問を感じており、自分の意志に同調するロボット達を同士として集めている。
当初とはアトムとも共闘するが、意見の違いから次第に対立していき、遂にはレッド将軍の元で働いていたAIロボット・キップの件にて我慢の限界を迎え、人間達のエゴで解体処分されようとしていたキップと同型のロボット達を救出。南極にて、自らが集めたロボット達と共に、ロボットだけの理想郷である独立国家「ロボタニア」の建国を宣言する。以降はロボットの理想郷の為ならば、人間との全面戦争も辞さない覚悟で、レッド将軍率いる精鋭部隊「ユリシーズ」と激しい戦闘を繰り広げるが、アトムの必死の説得を受ける上、人間との共存を望んだキップを始めとするロボタニアの一部のロボット達の意思を見て、更生する。シャドウの太陽系外宇宙への旅立ちに賛同し、ロボタニアに残ったロボット達と共に旅立っていった。

敵対人物

◎天馬(てんま)博士
声:大和田伸也(少年期:高橋裕吾
天才的ロボット科学者で元科学省長官(お茶の水博士の前任)。そしてアトムの生みの親で本作最大の敵でもある。傲慢で自己中心的な性格で、極端な人間嫌いであるが故に、アトムだけでなく亡き愛息・トビオからも「誰も愛していない」と評されてしまっている。
科学省長官時代に、事故で亡くなったトビオの代わりとなるロボットを生み出すために知能ロボットの開発に着手、アトムを作り上げるが、次第に心の成長によってアトムが自身に反抗するようになる。そのことから、アトムを試す為にあえて廃棄ロボットの処理を行う「第7プラント」へ連れて行った結果、ロボットを廃棄する光景に怒りを覚えたアトムは、プラントを破壊。心を持ったロボットの成長に恐怖を覚えた天馬博士は、ロボットを強制停止させる「キルリング」を使ってアトムを強制的にシステムダウンさせた上に、開発中だった心を持ったロボットも全て破壊する暴挙に出る。このことで、最終的にはお茶の水博士とも対立し、科学省から脱走することになった。
その後、お茶の水博士によって再起動し、心の成長によって進化していったアトムを見たことで、「進化したロボットは、種として人間を超えていく可能性を持っている」という結論を導き、アトムを始めとする自分が作ったロボットが世界を支配するという狂気の夢に取り付かれたマッドサイエンティストと化していく。アトムを最強のロボットへと成長させるべく、自身の分身とも言えるロボット・シャドウを造り出し、彼を通して様々な事件を引き起こし、アトムをロボットの王にし、自身はロボットの神になろうとする。しかし、ロボタニア騒動にて、アトムをロボットの王にすべく新しい身体を用意するが拒絶され、更に自分自身をロボットに改造してロボットの神になる望みも自分と同じ顔に変えたシャドウから拒否され、野望は潰えてしまうことになる。
最後の望みとして、ロボタニア騒動でランプのミサイルから青騎士とシャドウの乗り込むロボタニアの宇宙船を庇って大破したアトムをトビオとしての記憶に変えて復活させるが、ランプの襲撃をきっかけにアトムが記憶を取り戻してお茶の水博士の元に戻ることに失望した。その後、科学省を占領して第7プラントでアトムを待ち構えた。アトムを捨てた理由と自らの野望を口で明かし、アトムに「あなたは僕を愛していない」と評された後、絶望で科学省を爆破させて自らを犠牲にしようとした。だが、自身を見捨てたくないアトムに「死なないで、お父さん」と告白されて更生し、逮捕される直前にアトムとその父親としての役割をお茶の水博士に託した。
シャドウ
声:大和田伸也
プルートウ及びダークプルートウの生みの親。アトムを進化させるため、より強いロボットを造ることの出来る存在を要した天馬博士により、アトム同様進化するロボットとして作られたロボット科学者。当初は天馬博士の指示通りに行動して、様々な混乱を巻き起こしていたが、アトムの戦いを見ていく内にその心境に変化が起こり始める。そして、天馬博士が少年時代に開発したクマ型ロボットをベースにするベアちゃんに街の人々を一時的に操り、友達とは「その人のためなら危険を顧みない存在」と理解する。ハムエッグの元で修理ロボットとして働かされていたブルーボンを青騎士に改造した張本人でもあり、彼の影の協力者でもあったが、争いによって必要以上の犠牲が出ることを理解していたシャドウは、青騎士と対照的に戦争以外の方法でロボットの理想郷を創ることを考えていた。
ロボタニア騒動にて、当初は機械が剥き出しだった覆面下の素顔を天馬博士と同じ顔にして、彼と決別するようになる。青騎士の更生後、ロボタニアの巨大宇宙船機能を起動させ、青騎士達ロボタニアの民と共に太陽系外宇宙へと旅立って行った。
スカンク草井(スカンク くさい)
声:矢尾一樹
暗黒街の顔役。世界征服には興味がなく、徹底的な拝金主義の小悪党。冷酷で捻くれた性格。金儲けのためにロボットをたびたび利用するが、毎度アトムに阻まれ、次第にアトムを憎むようになる。
ただし、憎いのはアトム「個人」だけで、反ロボット主義者ではない。本人も「役に立つし忠実」という理由で「ロボットを愛している」と公言している。もっとも、用済みになったロボットを平気で切り捨てている。
Dr.カトウ
声:子安武人
破壊こそ最高の芸術だという考えを持つ狂気の爆弾魔で、元科学省研究員。ランプと行動を共にしているが、反ロボット主義には興味が無く、爆破にのみ興味を持っている。普段は無口というより無反応であるが、ホログラム録画でピエロに扮した時には狂燥的なまでに陽気になる。
最終的には、空中機雷を使ってランプが南極へ向かう足止めを行ったものの、タワシ警部にコントロールスイッチを破壊されたことで機雷が停止。自身も警察ロボット達に取り押さえられて逮捕された(この時、トレードマークのサングラスが取れ、一瞬だが精悍な顔立ちの素顔が見えている)。
加田里(かたり)
声:小山力也
反ロボット主義グループの過激派メンバー。ランプと共にAIロボットを街から追い出そうと思っている。様々な人間に成り済ましてAIロボットを狂わせ、それを人々に見せてロボットの危険性を訴えている。
「ロボット農場の環境制御を暴走させて大洪水を引き起こす」、「密造した翼竜ロボットを街中で暴れさせる」、「テロを起こし、遠隔操作のロボット(というより人形)に嘘の犯行声明を喋らせる」など、AIロボットの評判を落とすためなら、関係のない人間や自分を慕っていた少女のミミ(声:宮村優子)ですらも犠牲にする事を厭わない自分勝手で外道なテロリスト
姫川明の漫画版では、元コックでありロボットのせいで失業した為にロボットを恨み、アニメと同じように洪水を起こしたが、自身が洪水に巻き込まれアトムに助けられる結果になる。という、アニメ版と比べるとやや同情できるものになっている。
その後、ランプやカトウと共謀して徳川グループの月面プラントを爆破しようとするが、アトムとアトラスの乱入により不利になる。ここで「顔を知られすぎている」という理由でランプに見限られ、「自分はただの道具」と自虐しながらもアトムとアトラスに起爆装置の解除方法を教えた。
その後の動向は不明だが、ロボタニア騒動には参加していないことから、警察へ自首したと思われる。
ロック・ホーム
声:藤井フミヤ
超能力者兼天才犯罪者。生物なら何でも言いなりに操れ、変装の達人でもあり何度も姿形を変える。火の鳥(後述)の力で超人類に進化、世界の王となるべく暗躍。何度もアトムを騙して利用し、心を傷つける。卑劣で自己中心的な性格であるが、天涯孤独ゆえに家族のいない寂しさから、持っていたペンダントに、道端に落ちていた雑誌から切り取った女性の写真を貼って、それを母親と思うといった面も持っている。
過去に、政府の転覆を狙う反政府組織の能力開発研究所で、人体実験同様の特殊訓練を受けさせられており、12歳の時に脱走。その時に自分が両親に捨てられたという、偽りの記憶を植えつけられており、ロックが人間を憎む理由にもなっている。
アトムのエネルギーを利用して、フェニックス島にムーンタワーを召喚し、進化をもたらす火の鳥の力を得ようとするも、悪しき心を持っていたことで暴走。アトムに救われ、その時にロックはアトムと共に、母親が病気で長く生きられず愛していたが止む無く離別した事実を、火の鳥の力で知り、最終的には警察に逮捕された。
ハム・エッグ
声:長島雄一
闇ロボットクラッシュを取り仕切る興行主。ロボットを金儲けの道具としか考えていない。金儲けの為にはロボットを連れ、宇宙のどこにでも顔を出す。後のブルーボンである青騎士とは浅からぬ因縁がある。かつては修理ロボットとして働かさせたもの結果的に反乱する彼を宇宙に放り出した。
アセチレン・ランプ
声:石井康嗣
評論家、会社社長、政治家で、反AIロボット主義者。人間以外の知性を認めない人間至上主義者である。政界に進出し、AIロボット排斥運動の急先鋒となる。しかし内心では、かつて自分を救ってくれたロボット・フレンド(声:菊池正美)を見捨ててしまったPTSD(というより良心の呵責)に苛まれ、救助員から教わった「ロボットは道具だ。心など必要ない」という言葉を己に言い聞かせ、世に広めることで、辛うじて正気を保っている。フレンドとの再会を予感させる場面もあったが、その後も姿勢は変わらなかった。
ロボタニア騒動の発端を作り、ロボットの完全排除を目論んだものの、アトムのロボタニアへの説得によって目論みは失敗に終わる。しかし、諦めようとしないランプは、個人所有していた戦艦の大型ミサイルで青騎士とシャドウの乗り込むロボタニアの宇宙船を撃墜しようとするも、これもアトムの活躍で失敗に終わる。
ミサイルの爆発でアトムを破壊することに成功して狂喜するも、ロボタニア騒動が結果的にロボット達の地位を上げてしまった上に、自らも元凶の一人として指名手配されたことで、それまで協力を得ていた企業の大物達が立場を脱退してしまい、遂に勢力と地位の全てを失う。このことで、天馬博士に記憶消去と引き換えに修理してもらったアトムを逆恨みするランプは、有人人型機動兵器「バウントアーマー」に搭乗して、自ら二人の暗殺に乗りだすも、ウランや友達の活躍で記憶を取り戻したアトムの反撃を受け、敗北。最後は警察に取り押さえられて逮捕されるが、その時もランプは全く懲りずに「私は人間の名誉の為に闘ったのだ」と自らの独善と正当性を主張し続けるものの、タワシ警部には「お前に人間の名誉を語る資格は無い」と否定された。
ダーク・ガールズ
声:小山茉美(サラ)、津田匠子(クリス)、豊口めぐみ(カーラ)
サラ、クリス、カーラの女3人組からなる闇のロボット廃棄業者。企業から大金を受け取り、不法に廃ロボットなど有害物質を大量に廃棄する裏稼業の人間。巨大ヘビロボットのナーガをペットにしている。
やることがやることだけに人目についてはいけないはずだが、コスチューム・口上・決めポーズまで取り揃えて怪現象を引き起こす劇場型犯罪者集団。
◎ミニミニ
声:青野武
金儲けを目論む悪徳科学者で、超小型ロボットの専門家。アトムのアストロシステムを悪用した兵器を開発して儲けるため、「小技」を駆使してアトムを狙う。
キャラクター原案は原作のフーラー博士

スタッフ

主題歌

オープニング
前期・後期
  • true blue
    第49・最終話でも使用。最終話のラストでは挿入歌としても使用された。
    • 作詞 - 町田紀彦
    • 作曲 - 町田紀彦、吉松隆
    • 編曲 - 山原一浩
    • 歌 - ZONE
中期
エンディング
前期
  • BOY'S HEART
    後期にも藤井フミヤが声の出演をした第34・35話、第49・最終話に使用。このうち最終話では2番目の歌詞で放送された。
後期
後期のエンディングには2種類あり、ストーリーが比較的明るい時はスカパンク、暗いときはバラードを使用。

視聴率

初回視聴率[18]・最高視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区):11.2%

各話リスト

本放送時には、サブタイトル冒頭の「EPISODE X」(Xは話数番号)の表記が入ったのは第3話からだった。

話数 サブタイトル 脚本 コンテ 演出 作画監督 放送日
1 パワーアップ! 小中千昭 望月敬一郎 瀬谷新二 2003年
4月6日
2 ロボットボール 前園文夫 4月13日
3 アトム宇宙に行く 森田浩光 鈴木幸雄 宍倉敏 4月20日
4 電光 太田愛 吉村文宏 望月敬一郎 瀬谷新二 4月27日
5 ロボット農場を救え! 古瀬登 鈴木幸雄 5月4日
6 アトラス誕生 長谷川圭一 桑原智 西田正義 5月11日
7 アトムVSアトラス 5月18日
8 ロボット超特急 村井さだゆき 森田浩光 鈴木幸雄 宍倉敏 5月25日
9 フランケン 出崎統 吉村文宏 内田裕 6月1日
10 金星ロボット襲来! 長谷川圭一 鈴木幸雄 宍倉敏 6月8日
11 ロボットサーカスがやって来た! 太田愛 山崎和男 瀬谷新二 6月15日
12 よみがえったジャンボ 古怒田健志 西田正義 高橋滋春 清水恵蔵
鈴木伸一
6月22日
13 ウラン誕生 太田愛 鈴木幸雄 宍倉敏 7月6日
14 ミクロの大冒険 小中千昭 山崎和男 瀬谷新二 7月13日
15 人工知能を守れ! パメラ・ヒッケイ
デニー・マッコイ
西田正義 鈴木卓夫 西田正義 7月20日
16 闇のロボットハンター 太田愛 桑原智 しのゆきひろ 瀬谷新二 7月27日
17 地上最強のロボット 長谷川圭一 西田正義 西田正義 8月3日
18 プルートゥは死なず 8月10日
19 ロボットボーイ マーク・ハンドラー しのゆきひろ 杉野昭夫 8月17日
20 永遠の少年 小林弘利 桑原智 平田敏夫 吉村昌輝 8月24日
21 湖の怪物 長谷川圭一 石踊宏 金沢比呂司 8月31日
22 さよならプリンセス 太田愛 鈴木幸雄 宍倉敏 9月7日
23 失われた記憶 小林弘利 山崎和男 古瀬登 9月14日
24 ベアちゃん 長谷川圭一 鈴木幸雄 宍倉敏 9月21日
25 もしも涙を流せたら 小林弘利 西田正義 山崎和男 西田正義 9月28日
26 青騎士登場 太田愛 桑原智 加藤茂 10月5日
27 名探偵ヒゲオヤジ 長谷川圭一 鈴木幸雄 宍戸敏 10月12日
28 宇宙プラントの危機 太田愛 桑原智 吉村文宏 瀬谷新二 10月19日
29 ウランと名探偵 長谷川圭一 鈴木卓夫 波多正美 寺沢伸介 10月26日
30 地底探検 小林弘利 西田正義 高橋滋春 清水恵蔵 11月2日
31 グーノンの大冒険 太田愛 平田敏夫 成川武千嘉 柳瀬譲二 11月9日
32 青騎士の秘密 長谷川圭一 西田正義 鈴木幸雄 宍倉敏 11月16日
33 妖精物語 小林弘利 竹内啓雄 内田裕 11月23日
34 変形生命ムーピー 村井さだゆき 森田浩光 津田義三 西城隆詞 11月30日
35 アトムVSロック 三家本泰美 12月7日
36 恋するロボット 小林弘利 山崎和男 古瀬登 12月14日
37 アトラス逆襲 長谷川圭一 西田正義 棚橋一徳 清水恵蔵 12月21日
38 エミリーの願い マーク・ハンドラー 渕上真 古佐小吉重 12月28日
39 タイムハンター ラリー・ビスコフ 森田浩光 竹内啓雄 杉野昭夫 2004年
1月11日
40 ロボット嫌い 長谷川圭一 桑原智 吉村昌輝 1月18日
41 巨人の記憶 太田愛 望月智充 水野健太郎 古佐小吉重 1月25日
42 鋼鉄島の戦い 長谷川圭一 吉村文宏 津田義三 西城隆詞 2月1日
43 人間に憧れたロボット 太田愛 山崎和男 古瀬登 2月8日
44 龍の森へ 平田敏夫 橋本三郎 西城隆詞 2月15日
45 革命前夜 吉村文宏 杉野昭夫 2月22日
46 ロボタニア建国 長谷川圭一 西田正義 鈴木卓夫 西田正義 2月29日
47 決戦! 南極大陸 滝沢潤 柳瀬譲二 3月7日
48 明日への旅立ち 西田正義 鈴木卓夫 3月14日
49 アトム復活 山崎和男 瀬谷新二 3月21日
50 最後の対決 小中和哉
望月敬一郎
瀬谷新二
望月敬一郎 3月28日

放送局

放送時間枠がローカルセールス枠のため時差ネットが多かった。関西テレビでは当該時間帯は『走れ!ガリバーくん』を放送していたため30分先行で、9:00 - 9:30(JST)に放送された。また、THK東海テレビでは8日遅れながらも、毎週月曜 19:00 - 19:27(JST)というゴールデンタイムに編成した。また、制作局フジテレビの権利が失効した後も、独立放送局三重テレビテレビ東京系列のテレビ北海道(「おはようまんが」枠)において再放送された。秋田テレビ、ITC石川テレビ、FTB福井テレビ、NBS長野放送はスポンサーの関係により『MUSIC FAIR 21』をネットできないための代替編成で放送していた。

対象対象地域 放送局 系列 放送日時[19] 備考 放送期間
関東広域圏 フジテレビ フジテレビ系列 日曜 9:30 - 10:00 制作局 2003年4月6日 - 2004年3月28日
北海道 北海道文化放送 同時ネット
宮城県 仙台放送
福島県 福島テレビ
新潟県 新潟総合テレビ
静岡県 テレビ静岡
福岡県 テレビ西日本
佐賀県 サガテレビ
長崎県 KTNテレビ長崎
宮崎県 テレビ宮崎 フジテレビ系列
日本テレビ系列
テレビ朝日系列
近畿広域圏 関西テレビ フジテレビ系列 日曜 9:00 - 9:30 30分先行
高知県 高知さんさんテレビ
大分県 テレビ大分 日本テレビ系列
フジテレビ系列
月曜 16:25 - 16:55 遅れネット 2003年4月7日 - 2004年3月29日
愛媛県 テレビ愛媛 フジテレビ系列 月曜 16:30 - 17:00
富山県 BBT富山テレビ 月曜 15:30 - 16:00 2003年4月8日[注 3][20] - 2004年3月29日[21]
島根県鳥取県 TSK山陰中央テレビ 火曜 16:00 - 16:30 2003年4月8日 - 2004年3月30日
岩手県 岩手めんこいテレビ 火曜 16:54 - 17:24
鹿児島県 KTS 鹿児島テレビ 水曜 16:30 - 17:00 2003年4月9日 - 2004年3月31日
沖縄県 OTV沖縄テレビ
広島県 テレビ新広島 金曜 16:00 - 16:30 2003年4月11日 - 2004年4月2日
山口県 テレビ山口 TBS系列 土曜 6:00 - 6:30 2003年4月12日 - 2004年4月3日
青森県 青森テレビ 土曜 9:30 - 10:00
熊本県 TKUテレビ熊本 フジテレビ系列 土曜 17:00 - 17:30
山梨県 UTYテレビ山梨 TBS系列 土曜 17:30 - 18:00
秋田県 秋田テレビ フジテレビ系列 土曜 18:00 - 18:30
石川県 ITC石川テレビ
福井県 FTB福井テレビ
長野県 NBS長野放送
山形県 SAYさくらんぼテレビ 土曜 18:30 - 19:00
岡山県香川県 岡山放送
中京広域圏 THK東海テレビ 月曜 19:00 - 19:27(第1話 - 第47話)[注 4]
月曜 16:00 - 16:30(第48話 - 第50話)
2003年4月14日 - 2004年3月29日
日本全域 アニマックス CS放送 日曜 17:30 - 18:00
日曜 24:00 - 24:30
制作協力
遅れネット
リピート放送あり
2003年4月20日 - 2004年4月10日

日本国外での放送

中国
中国中央電視台
香港
無綫電視翡翠台
台湾
アニマックス
韓国
ソウル放送
フィリピン
ABS-CBNQTV Channel 11
アメリカ
Kids' WBカートゥーン ネットワーク[22]
カナダ
YTV
オーストラリア
ABC1ABC3Sci Fi、カートゥーン ネットワーク
スペイン
CuatroJetix España
フランス
Canal Jフランス3
イギリス
BBC TwoCBBC
アイルランド
RTÉ Two
ポルトガル
TVI
ベネズエラ
RCTV
コロンビア
Canal 13
メキシコ
XHTRES-TVCanal 5、カートゥーン ネットワーク
ブラジル
ヘジ・グローボRede BrasilUlbra TV、カートゥーン ネットワーク

劇場作品

手塚治虫アニメシアター 特別編

京都駅ビル「KYOTO手塚治虫ワールド」内300インチシアターで上映された劇場作品。出崎統が監督となり3本制作された。キャラクターデザイン、声優は同じだが本編とは繋がらないパラレルストーリーとなっている。

手塚治虫アニメシアター『ASTRO BOY 鉄腕アトム特別編 アトム誕生の秘密』
2003年4月6日公開。天馬博士がトビオの代わりとしてアトムを作ったエピソード。
手塚治虫アニメシアター『ASTRO BOY 鉄腕アトム特別編 イワンの惑星〜ロボットと人間の友情〜』
2003年9月13日公開。イワンという捨てられたガードマン型ロボットのエピソード。
手塚治虫アニメシアター『ASTRO BOY 鉄腕アトム特別編 輝ける地球(ほし)〜あなたは青く、美しい…〜
2004年2月7日公開。200年後、ロボットに支配されている地球で、少年は役目を終え展示されていたアトムと出会った。
スタッフ
  • 監督 - 出崎統
  • 脚本 - 森田真由美
  • 演出 - 桑原智
  • 作画監督 - 西田正義
  • 美術監督 - 斉藤雅巳
  • 色彩設計 - 川添恵

科学館上映作品

『ROBOT〜夢のアストロボーイへ〜』
2004年4月15日より福岡青少年科学館ほか科学館上映された日本科学未来館企画の映像コンデンツ。アトムのデジタルアニメーションを交えながら実際のロボット技術を紹介していく。
  • 制作企画・監修 - 日本未来科学館
  • 制作・著作 - 株式会社IMAGICA FORCE
  • 配給・著作 - 株式会社D&Dピクチャーズ
  • 著作 - 株式会社ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
  • プロジェクト協力 - 株式会社手塚プロダクション

プラネタリウム上映作品

『ASTRO BOY 鉄腕アトム〜月面基地・消えたロボットの謎〜』
2004年5月29日 - 8月31日公開のプラネタリウム上映作品。
ストーリー
月面基地で多発する奇妙な事件、そして宇宙ステーションに向けてロケットが打ち上げられた。アトムは宇宙ステーションを救うことが出来るのか?

I-MAX上映作品

『ASTRO BOY 鉄腕アトム 10万光年の来訪者・IGZA(イグザ)』
2005年9月1日より公開の日本初のIMAXフィルム大型映像でのフルアニメーション作品。
ストーリー
アトムたちを乗せ土星の衛星タイタンに向かう惑星間宇宙船ガリレオII世号。しかしタイタンで人間達を滅ぼそうとする機械生命体イグザが現れたのであった。
スタッフ
  • 企画 - 清水義裕、楠見忠司
  • 監督 - 竹内啓雄
  • 脚本 - 野崎透
  • キャラクターデザイン・作画監督 - 瀬谷新二
  • メカニックデザイン - 村田護郎、中川航
  • 美術監督 - 柴田正人
  • 色彩設定 - こばやしみよこ
  • 撮影監督 - 中山圭介
  • 編集 - 森田清次、髙山智江子
  • 音響監督 - 三間雅文
  • 音楽 - 吉松隆
  • プロデューサー - 宇田川純男、深井利行

コミカライズ

小学館小学五年生』2003年3月号 - 7月号、『小学六年生』2003年4・5月号、『別冊コロコロコミック』2003年4月号 - 8月号連載。 アニメと連動したコミックで、原作ではない。

脚注

注釈

  1. ^ アトムにとっても彼は互いに名乗り合った、初めての友達である。
  2. ^ このアトムの説得を、ハーレーのファンで第2話のゲストキャラクター・シンイチ(声:高山みなみ[注 1]がテレビ中継でロボットボールのボールを両手で抱きかかえながら固唾を呑んで見守っていた。
  3. ^ 当初は4月7日開始予定であったが、イラク戦争の報道特別番組が入ったため翌日に改めて放送。以降は左記通りの放送となる。
  4. ^ 特番時は月曜 16:00 - 16:30に放送。

出典

  1. ^ a b c “誕生日”記念し新作「鉄腕アトム」」『朝日新聞』2003年2月24日。オリジナルの2003年2月25日時点におけるアーカイブ。2025年2月22日閲覧。
  2. ^ a b c d アニマゲDON アストロボーイ・鉄腕アトム 小中和哉監督に聞く」『朝日新聞』2003年1月31日。オリジナルの2003年2月11日時点におけるアーカイブ。2025年2月22日閲覧。
  3. ^ a b 制作発表レポート「アストロボーイ・鉄腕アトム」」『』フジテレビ、2003年2月20日。オリジナルの2003年7月7日時点におけるアーカイブ。2025年2月22日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g 「トクサツ遺伝子研究所」『宇宙船』Vol.106(2003年5月号)、朝日ソノラマ、2003年5月1日、75頁、雑誌コード:01843-05。 
  5. ^ アニメアワード過去受賞作品一覧 〜 東京国際アニメフェア2008”. 東京国際アニメフェア実行委員会 (2004年11月14日). 2007年10月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年4月30日閲覧。
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  7. ^ フジ「鉄腕アトム」に懐かしいあの主題歌が…」『サンケイスポーツ』2003年5月8日。オリジナルの2005年2月6日時点におけるアーカイブ。2025年2月22日閲覧。
  8. ^ 「空を超えて ラララ…」あの名曲をZONEが歌う」『サンケイスポーツ』2003年10月1日。オリジナルの2003年12月17日時点におけるアーカイブ。2025年2月22日閲覧。
  9. ^ a b 鉄腕アトム、来春20年ぶりにTVで復活 求む声優」『朝日新聞』2002年7月31日。2025年2月22日閲覧。[リンク切れ]
  10. ^ a b 鉄腕アトム、フジテレビで22年ぶりに復活」『日刊スポーツ』2003年1月15日。オリジナルの2003年1月17日時点におけるアーカイブ。2025年2月22日閲覧。
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  12. ^ 清水マリの声優道 感情を表現するにはたくさんの経験を積まないといけない”. 声優グランプリweb (2013年6月26日). 2015年4月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月14日閲覧。
  13. ^ 【話の肖像画プレミアム】清水マリ(79)=声優=妊娠9カ月まで「鉄腕アトム」 代役に「声が違う」と子供たちから電話が…(1/8ページ)”. 産経ニュース. 産経デジタル (2016年1月3日). 2022年12月4日閲覧。
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  15. ^ 「アストロボーイ・鉄腕アトム」歌える声優オーディション実施のお知らせ』(PDF)(プレスリリース)株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント、2002年7月31日https://www.sme.co.jp/pressrelease/news/pdf/20020731.pdf2025年2月22日閲覧 
  16. ^ ソニーの人型ロボット「QRIO」がアフレコに挑戦」『朝日新聞』2004年1月16日。2025年2月22日閲覧。
  17. ^ MEGUMIが声優に初挑戦」『日刊スポーツ』2003年9月24日。オリジナルの2003年9月25日時点におけるアーカイブ。2025年2月22日閲覧。
  18. ^ フジ系“鉄腕アトム”11・2%の高視聴率、SANSPO.COM、2003年4月7日。
  19. ^ 「TV STATION NETWORK」『アニメディア』2003年6月号、学研、109 - 111頁。 
  20. ^ 『北日本新聞』2003年4月7日付および4月8日付各朝刊、テレビ欄。
  21. ^ 『富山新聞』2004年3月29日付朝刊、テレビ欄。
  22. ^ TOONAMI」枠で放送。

関連項目

外部リンク

フジテレビ 日曜9:30 - 10:00枠
前番組 番組名 次番組
おそく起きた朝は…
【日曜13:30 - 14:00枠に移動】
ASTRO BOY 鉄腕アトム
(アニメ第3作)

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