4人の「冠翼の聖天使」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/16 16:09 UTC 版)
ミカエル ミカエル・ラージネスの項目を参照。 ガブリエル 4人の聖天使の内の1人。美しい金髪と同じ金の目を持つ常に微笑を絶やさない美青年。ミカエルの幼なじみにして仇。武器はルシファーの所持していた魔法陣が刀身となる剣。 黄金の民と教会の戦争において、魔術師ケセフに引き取られた彼は数年間、ミカエルと共にジャイアントヒルにて過ごす。そして、ある日ジャイアントヒルに住んでいた人々を次々と悪魔や異形の怪物に造り変え、ミカエルに差し向ける。その中にはミカエルが慕っていた少女リリスも含まれていた。 その思想や存在は残虐性に富んだ悪魔をして「恐ろしい」と思わせるほどに異質な存在。悪魔達からは「待たれた人(マフディー)」と呼ばれている。 出産前に母マリアが死亡した為、帝王切開によって生まれた。またガブリエルにとっての「鍵」が母であった為、ガブリエルは生まれてすぐに聖天使として覚醒する事になる。 ガブリエルにはあらゆる事象や因果を見通し理解する力があった為、彼にはわからない事や未来が無かった。そうした事から世界そのものを「つまらない」と感じていてその世界を滅ぼすことを生まれながらに考える。しかし、初めてミカエルと出会った時、ミカエルのある瞬間から先の未来が見えず、それを知る為の行動を開始する。 その思想や能力を危険視したさまざまな勢力に命を狙われながらもそれらを嘲る様に回避し、重力を操り、「不滅の月」を召喚して世界中を魔力で満たし、様々な災厄を引き起こす。数々の有名な悪魔達を蘇らせ、彼らを従えて世界を滅ぼそうと暗躍した。ブルードコーストに攻め込んだときに、ウリエルとの決闘によって余命数ヶ月の呪いを受けるものの、ガブリエルにとっては自分の命すらどうでもいい事だった。 ブルードコースト攻略後、ルシファーを空中要塞「天使の輪」に組み込み、ジャイアントヒルに攻め入る。エイラにルシファーを復活させ月を地上に落そうとするが、聖天使として覚醒したミカエルに討たれた。その時、ガブリエルはずっと追い求めていた最後の疑問の答えに満足しながら、ミカエルに斬られている。 ウリエル 4人の聖天使の内の1人。黄金の民と教会の戦争で、教会側に引き取られた銀の髪を持つ少女。斧状の尖端を持つ杖を武器とする魔導士。 13年前の戦の後、姉のアニエルを人質にとられる形で教会に所属していた。聖天使では最弱と言われているがその容姿と秘めた力から「黙示録」の時に現れる救世主「銀の乙女」では無いかと目された。しかし修道士コカベルの暴走により、姉を失う。ウリエルは聖天使として覚醒するものの、この事件で教会に見切りをつけたラハブに連れられ教会を去る事になる。以後聖天使としての力を封印し、ラハブの元で修行を積みながら過ごしていたが、ガブリエルを止める戦いの中でミカエルやマギーに出会う。 身の内に存在する強大な魔力の影響から、感情が乏しくなっていたウリエルだったが、マギーの中に姉の面影を見出し慕うようになる。 やがてその想いから、ガブリエルと対決する事を決意し、封印を解きガブリエルを抹殺できる呪い「六大六芒星魔術式」を編み込んだガルムの短剣を仕込みガブリエルに挑む。死闘の末、ガブリエルに呪いを突き立てる事には成功するものの、あと一歩の所で力及ばずに敗北。ガブリエルに自身の魔力を吸われるが、最後の力を振り絞りマギーの下に転移。彼女の腕の中で息を引き取る。 本編終了後、ラハブが蘇生の秘術を施し、25年の歳月をかけて蘇生。その場に立ち会ったミカエルとマギーの息子との間にマーガレット2世を儲けた事が『イノセントブレード・アンヴェイル』の巻末に記載されている。 なお蘇生に際して魔力の大半を失ったが、その後の逝去に関しては言及されておらず、彼女の娘である「マギー2世」が400年後もいまだ健在である。という作者のメモ書きを参照する限り、彼女自身も400年を越えて「アンヴェイル」の時代まで生存している可能性が残されていたりする。 上記のエピソードが描かれた彼女が主人公となる「ウリエル外伝」がコミックブレイドBROWNIE掲載されたが、本誌が休刊しその後の連載は不明。 なお作者によると「一番ファンがついてくれたキャラ」とのこと。 ラファエル・ハウラー 4人の聖天使の内の1人。ウリエルと同じく教会に引き取られた青年。彼の武器は父の昔の剣をラハブが改良した2つの柄を合体させてツインサーベルにもなる双剣(後にただの双剣となる)。 教会の保持する騎士団「退魔竜騎兵団」の団長エリゴスの息子として育つが、実父は黄金の民随一の剣豪と詠われた七導士の一人サウロン。エリゴスとサウロンの戦いの場に居合わせており、父が殺されたショックと教会にかけられた術によりその時の記憶を失う。以降、ハウラー家の長男であるという事に何の疑問も抱かずに育った。 陽気で軽い性格で女好き、実力を過信するあまり命令違反を行う事も度々あり、父を悩ませる事が多々ある。家柄からの地位や剣士としての才覚、家族環境など「全て」に恵まれたため、何かを渇望すると言う事が無かった。しかし竜騎兵の悪魔討伐時にミカエルと偶然居合わせた彼と勝負するも、無惨な敗北を喫す。その後マギーと出逢い彼女に一目惚れするもその気持ちがミカエルにあることに気付く。以上の事からミカエルを超える事を目標とする。 その力はミカエルも認めていて、「2年で追い抜かれる」と評していた。教会の勅命で各地を探る密偵としてミカエルとナベリウスで接触・共闘した。 ガブリエル討伐を急ぎ、彼を連れ戻そうとする教会(例によってコカベル修道長)の手により家族を皆殺しにされる。そこで「鍵」である妹・ルリアを失った事から聖天使として覚醒。その力で仇である竜騎兵やコカベルを虐殺した。その後ほとんど抜け殻のような状態でガブリエルの恐ろしさを目の当たりにし、彼に降った。 聖天使として覚醒した彼にとって、覚醒していないミカエルなど敵ではなかった。求めていたマギーの心も手に入らないと知った彼は2人を斬ってしまう。その後、聖天使として覚醒したミカエルとの一騎討ちに敗れ、その最後の戦いだけ満たされて果てた。 なおその際の戦闘シーンは本編最大の派手さで、剣風の余波でドラゴンを叩き落す、要塞「天使の輪」を叩き斬ると大暴れした。
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