2017年 - 2020年(J2)
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「アビスパ福岡」の記事における「2017年 - 2020年(J2)」の解説
2017年 チームスローガン:子供たちに夢と感動を! 井原体制3年目。FW金森健志が鹿島、MF古部健太が長崎、沼津へ期限付き移籍していたDF光永祐也が熊本、GKイ・ボムヨンがKリーグクラシック・江原FCへ完全移籍、MF田村友が浦和、MF鈴木惇が大分へ期限付き移籍、DF阿部巧(群馬へ移籍)、MF中原秀人、FW平井将生(以上北九州へ移籍)が契約満了になった一方で、名古屋からFW松田力、G大阪からDF岩下敬輔、清水からGK杉山力裕、京都からMF山瀬功治を完全移籍で獲得。FW石津大介が神戸への期限付き移籍から復帰、期限付き移籍加入だったDF駒野友一が完全移籍で加入し、U-18のFW崎村祐丞が昇格、静岡学園高校のGK山ノ井拓己が加入、新外国人選手として磐田・甲府・岐阜でプレーしていたMFジウシーニョがアトレチコ・ゴイアニエンセから加入した。 シーズン中にMFダニルソンが家庭の事情により退団したが、漢陽大学校のDFウォン・ドゥジェを獲得、さらに横浜FMからFW仲川輝人が期限付き移籍で加入した。 開幕戦は大分に敗れたが、第3節からは1桁順位を維持、第12節からの4連勝で、第15節終了時に首位に立つ。第16節には2位となるも、第17節から前半戦終了の第21節まで首位をキープする。第22節に湘南に首位を明け渡すと、その後は2位をキープしていたが、第28節から6試合未勝利で第33節にはついに長崎に抜かれ3位となる。第34節から3連勝し再び2位に浮上するが、第39節には長崎だけでなく名古屋にも抜かれ4位に落ちる。最終的に長崎を抜き返すことは出来ず、4位でシーズンを終え、2シーズンぶりのJ1昇格プレーオフに回ることとなった。えがお健康スタジアムで開催されたプレーオフ初戦の5位・東京V戦は山瀬功治のゴールで1-0で勝利。3位名古屋とのプレーオフ決勝に進むも、アウェーの豊田スタジアムで0-0の引き分けに終わり、規定により名古屋が2018年のJ1リーグ昇格となり、1年でのJ1復帰を逃した。 リーグ戦では42試合で僅か36失点、次に少ない優勝した湘南の41失点よりさらに5点少ない守備力の高さを誇りながらも、得点は54点でリーグ12位タイ、うちウェリントンだけで19得点を挙げており、次点が石津の8得点、山瀬の6得点と差が大きく、ウェリントン以外の攻撃力が課題であった。 天皇杯は3回戦で筑波大学に敗れた。 2018年 チームスローガン:感動と勝ちにこだわる 井原体制4年目。FW坂田大輔が引退、DF冨安健洋(ベルギー・シント=トロイデンVV)、DF中村北斗(長崎)、DF亀川諒史(柏)、MF三門雄大(大宮)、FWウェリントン(神戸)、DF濱田水輝、MF末吉隼也(以上岡山)、GK兼田亜季重(大分)、FW中原貴之(JFL青森)、MF三島勇太(JFL宮崎)、MFジウシーニョ(ブラジル・フェロヴィアリア)、FWウィリアン・ポッピ(韓国・富川)が完全移籍、DF下坂晃城か町田に期限付き移籍。期限付き移籍していたFW仲川輝人が横浜FMに復帰した。一方、DF篠原弘次郎(岡山)、DF輪湖直樹(柏)、FW森本貴幸(川崎)、FWトゥーリオ・デ・メロ(ブラジル・シャペコエンセ)が完全移籍で、FW平尾壮(G大阪)、MFユ・インス(FC東京)、GK圍謙太朗(C大阪)、MF枝村匠馬(清水)、FWドゥドゥ(甲府)が期限付き移籍でそれぞれ加入、FW木戸皓貴(明治大)が新加入した。またMF鈴木惇(大分)、DF田村友(浦和)が期限付き移籍から復帰した。シーズン中の6月には、DFエウレーとFWトゥーリオ・デ・メロが相次ぎ退団した一方、ブラジル・コインブラECからFWレオミネイロ、FC東京からDF吉本一謙、柏からDF古賀太陽がいずれも期限付き移籍(古賀は育成型)で加入した。7月には田村友が山形に完全移籍した。 開幕から3節は負けなし(2勝1分)だったが、直後に3戦未勝利(1分2敗)で一旦順位を11位まで下げた後、8戦負けなし(5勝3分)で3位まで浮上、1敗の後3連勝で、第17節終了時には暫定2位、第18節終了時には暫定首位に浮上する。しかし自動昇格圏内順位となったのはこの時だけで、直後に連敗し暫定4位となり、その後は第26節ホーム横浜FC戦が台風12号の影響で中止になった際に暫定8位、第29節栃木戦に敗れた直後と第33節から第34節にかけ暫定7位となった以外、第41節終了時点までプレーオフ進出圏内となる6位以内を維持していたが、最終節アウェー岐阜戦に引き分け、前節まで7位だった大宮が最終節勝利したことにより順位を逆転され、最終的に5位大宮、6位東京Vと勝点差1の勝点70(19勝13分10敗)、7位で終了、2年連続のプレーオフ進出を逃した。ホームゲームでは6連勝するなどし、優勝した松本と並びJ2トップの勝点42(12勝6分3敗)を挙げながら、アウェーでは最終節含め勝ちきれない試合も多く、勝点28(7勝7分7敗)しか挙げられなかったことも、昇格を逃した原因の一つとなった。 最終節終了後の11月19日、監督の井原の退任が発表され、同月23日には、奥野僚右、山岸範之、竹原靖和、菊池忍各コーチの退団も発表された。 2019年 チームスローガン:感動と勝ちにこだわる イタリア・エラス・ヴェローナFC前監督のファビオ・ペッキアが監督に就任。 神山竜一、堤俊輔、山瀬功治、駒野友一が契約満了、ドゥドゥ、枝村匠馬、ユ・インスら6選手が期限付き移籍期間終了でそれぞれ退団するなど計11人を放出。また町田に期限付き移籍中であった下坂晃城はそのまま町田に完全移籍となった。一方でセランテス、石原広教、菊地直哉、三國ケネディエブス、田邉草民ら計10人が新たに加入した。 シーズン開幕直後には岩下敬輔が鳥栖に期限付き移籍した一方で、C大阪からヤン・ドンヒョンが完全移籍で加入。夏の移籍期間では吉本一謙が清水へ完全移籍した一方で、初瀬亮、加藤大ら4選手が期限付き移籍で加入した。 開幕から4戦未勝利で最下位に転落、第5節アウェー新潟戦でシーズン初勝利を挙げ20位に浮上するも、続く第6節に敗れ再び最下位となる。第7節栃木戦でようやくホームゲーム初勝利を挙げ最下位は脱したが、順位は第1節終了時以降常に17位以下、第14節終了時にはJ3降格圏内の21位となるなど低迷。第16節終了翌日の6月3日、監督のペッキアが家庭の事情を理由に急遽退任、コーチを務めていた久藤清一が監督に昇格した。先述の栃木戦以降ホームゲーム10戦勝ちなし(3分7敗)や、第17節から21節、23節には再び21位になるなど低迷は続き、最終節の勝利により、同シーズン最高順位の16位に浮上してシーズンを終えた。シーズン終了後、久藤が監督を退任した。 2020年 チームスローガン:感動と勝ちにこだわる 前年水戸で監督を務めていた長谷部茂利が監督に就任。 菊地が現役を引退した他、松田力、ヤン・ドンヒョン、ウォン・ドゥジェ、石原、初瀬、加藤ら計12人が退団。また、前年鳥栖に期限付き移籍していた岩下はそのまま鳥栖に完全移籍した。一方で前年水戸で長谷部の元でプレーした前寛之、福満隆貴、村上昌謙をはじめ、フアンマ・デルガド、エミル・サロモンソン、湯澤聖人、重廣卓也、菊池大介ら計14人が新たに加入した。 シーズン開幕後には實藤友紀が横浜FMに完全移籍した一方で、藤井悠太が横浜FCから完全移籍で加入した。 開幕戦、5シーズンぶりとなる北九州との福岡ダービーに1-0で勝利した後、新型コロナウイルス感染拡大の影響による4ヶ月余りの中断から再開すると、3試合勝利なしで第4節終了時には17位まで順位を下げたものの、直後の3連勝で、第8節終了時には3位まで浮上する。 7月27日にスタッフ1名の新型コロナウイルス感染が判明したため、クラブ独自で他の選手とクラブ関係者計51人に対しPCR検査を施したところ全選手陰性だったものの、8月2日になり、Jリーグ公式検査の結果、MF前が陽性である可能性が高いと診断され、同日夜の第9節対大宮戦(NACK5スタジアム大宮)は試合開始2時間前を切った17時過ぎに急遽中止となり、前は翌3日のPCR検査により陽性と診断され、無症状ながら医療施設にて経過観察となりチームを離脱した。 この中止後、第11節からの3連敗など、第10節から7試合で1勝2分4敗となり、第16節終了時には再び17位まで低下、同節首位の長崎との勝点差は17にまで拡大した。その間、第13節終了後の8月20日、広島からU-23日本代表のMF松本泰志が育成型期限付き移籍で加入、また第17節から前が復帰すると、同節から先述の第9節の振替試合を含む8試合を8連勝し9月は無敗で、第23節には長崎を抜き3位に再浮上、さらに10月4日、第24節ホームでの福岡ダービー北九州戦に2-0で勝利し、クラブ新記録の9連勝を達成すると同時に、北九州を抜きシーズン初の2位に浮上する。 昇格圏浮上直後の10月6日、山形から、今シーズンの同チーム得点王である山岸祐也を完全移籍で獲得する。 その後第27節、勝点で並んでいた首位徳島が敗れる中、アウェー群馬戦に1-0で勝利し、連勝を12まで伸ばした時点で、シーズン初の首位に浮上、その後連勝は12で止まったものの、連続無敗記録を15まで伸ばす。しかし第30節アウェー磐田戦に1-2で16試合ぶりに敗れると、同節勝利した徳島に勝点で並ばれ、得失点差で2位となる。その後首位に復帰することはなかったものの、3位長崎に逆転を許すこともなく、第41節アウェー愛媛戦に2-0で勝利、同節長崎が引き分けたことにより、1試合を残して2位以上が確定、2005年、2010年、2015年に続く5年ぶり4度目のJ1昇格が決定し、"5年周期"神話が続くこととなった。 最終節、首位徳島にも勝利し、後半戦は全チーム中トップの14勝5分2敗で勝点47を挙げ、得失点差で徳島に及ばなかったものの、勝点84で徳島と並び2位で終わった。上島拓巳と並びチーム最多の41試合に出場した遠野大弥がチームトップの11得点、フアンマが8得点を挙げた以外は5得点以下ということもあり、チームの総得点は51でリーグ10位ながら、失点は全チーム中唯一30を下回る29という堅い守備で勝ち抜き、25勝のうち実に15勝までもが1-0の勝利だった。
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