高天市市長選の関係者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/08 04:47 UTC 版)
黒松幸子(くろまつ さちこ) 演 - 檀れい(学生時代:杉本真子) 高天市内で保育園「霧笛こども園」を経営する女性。鏑木の妻・瑞穂の学生時代からの親友。 保育園の経営以外にもホームレスへの炊き出しなどの地域活動にも尽力している。清廉潔白という言葉がぴったりな人物で、かつてコロンビア大学に留学し政治学を専攻して政治に関心があり、鏑木市政に思うところがある様子が伺えたことから聖から市長選への擁立を打診されるがその要請を拒む。しかし裏では瑞穂からの市長選への擁立を快諾しており、鏑木との公開討論の場で年収で居住地を制限する恐れがある「高天コンパクトシティー計画」の骨子の一つである糠島のリゾート開発「糠島ハイランド構想」を争点にして市長選への立候補を表明する。 保育園の前園長である母・黒松洋子と元副総理の橋爪正義の婚外子で、母と自分を捨てた父の政治哲学の誤りを論破してやろうと、父が拠り所としていた共同体主義は絵に描いた餅であるとニューヨーク留学中に書いた博士論文を政界を引退し政治学を勉強するためにボストンに移り住んでいた父に叩きつける。反論されると思っていた予想に反し、父は素直に指摘を認め論文を賞賛し、母と自分を捨てたことを謝罪したことから、本当の父の気持ちも苦悩も知らずに父を非難した自分を恥じ、政治・経済を更に勉強し、その成果を高天市長になって実現すると経歴詐称の釈明会見で改めて市長選への立候補を表明する。市長選では瑞穂による小早川グループの支持表明、鏑木派の市議グループの造反などもあり鏑木にダブルスコアの圧倒的な差をつけ当選を果たす。 瑞穂とは親友ということで通っているが、実際は母子家庭で恵まれない環境にいた自分に同情して相談に乗り、アドバイスをするふりをしながら自己満足と優越感に浸る瑞穂のことを嫌っており、同時に瑞穂の家庭環境の良さに嫉妬する自分に自己嫌悪を抱いていたため、市長になることで彼女の上に立って見下ろしてやろうという思いがあった。しかし、当選後は貧しさに悩み、親の愛情に飢えている人たちが希望を持てるような街にしたいと父のたどり着けなかった高みを目指すことを誓う。 鏑木次郎(かぶらぎ じろう) 演 - 高橋克実 現・高天市市長。元検事。7年前に当時の市長の不正を暴き高天市長選で当選。革新的な政策を次々実行し、高天市を日本屈指の自治体に成長させたことから「日本一有名な市長」と称賛されており、3期目を目指している。 2期目の市長選の際は対立候補となる反対派の3名の支持者を取り込んで組織的に対立候補を潰し、公示前に立候補を断念させ無投票当選に持ち込んでいる。初当選後は支持者の少なかった高齢層向けにデイサービスや施設の充実を図り票を取り込み、市長選の争点を作らないようにして盤石の体制を築いており、世論調査で黒松幸子の支持率が高まっていることを知ると彼女を市の福祉対策補佐官に任命して体制に取り込もうとしたが、公開討論の場で幸子から市が進めるリゾート開発「糠島ハイランド構想」を争点にして市長選への立候補を表明されてしまう。そのため、市長選の対立候補となった幸子の過去のスキャンダルを調査して、幸子がニューヨーク留学時に大麻所持で逮捕された情報をマスコミにリークし、支持者の切り崩しを行う。 高天市の糠島にある遺跡で歴史的に貴重な出土品が発掘されていたが、自身が提唱するリゾート開発「糠島ハイランド構想」が遺跡調査でとん挫することを恐れ、出土品を隠匿し、土木業者の「高天工業」に依頼し台風による土砂崩れで遺跡が壊れたことにして人為的に遺跡を破壊し、発掘調査を中止に追い込んでいた。そのため、本来ならば貴重な歴史遺産として世界遺産に認定され、高天市が観光で潤う可能性の芽を摘んだことから妻の瑞穂から非難される。 市長選では妻の小早川グループや派閥の市議たちの造反があり、幸子にダブルスコアの圧倒的な差をつけられ落選する。 鏑木瑞穂(かぶらぎ みずほ) 演 - 奥貫薫 次郎の妻。高天市随一の財閥・小早川グループの令嬢で現総帥。幸子とは学生時代からの親友。 市長に当選し傲慢になった夫の次郎を落選させ、昔のような正義感のある真っ直ぐな人物に戻って欲しいと裏で大國と繋がり、市長選に立候補させた親友の幸子の選挙アドバイザーに聖が就くよう手を回していた張本人であったが、実際はリゾート開発「糠島ハイランド構想」実現のために夫の次郎が貴重な出土品を隠匿し、遺跡を破壊させたことがバレて小早川グループのブランドにキズが付くことを恐れ、落選すればスキャンダルを探られないという思惑から幸子を市長選に擁立しており、幸子が正式に市長に立候補すると小早川グループが幸子を支持することを表明し、鏑木に離婚届を渡し三行半を下す。 和田(わだ) 演 - 矢島健一 現・高天市副市長。鏑木の側近。 寄らば大樹の陰、長い物には巻かれろを地で行く人物で、権力者に媚びへつらう。 聖から瑞穂が幸子を裏で市長候補に擁立している情報をリークされ、選挙の争点である「糠島ハイランド構想」の秘密に探りを入れられる。市長選公示日に瑞穂が小早川グループが幸子の支持を表明すると、鏑木を見限って幸子陣営に寝返る。 大國克人(おおくに かつひと) 演 - 木場勝己 高天市出身の衆議院議員。7年前の市長選では鏑木のサポートを聖に依頼した鏑木派であったはずが、何故か3名の対立候補リストと札束を持参し、鏑木の市長選3選阻止を聖に依頼する。 裏で選挙地盤の有力者・小早川グループの総帥である瑞穂からの要請で、表立って夫の対立候補の選挙アドバイザーを依頼できない瑞穂に代わって聖を幸子の選挙アドバイザーに就かせるために動き、鏑木の妻で対立候補としてあり得ない瑞穂、前市長の支持者の残党が応援する支持基盤の弱い蓑田拓郎を市長候補者のリストに紛れさせ、必然的に聖が幸子を市長候補に選ぶように誘導していた。 土山(つちやま) 演 - 村上航 高天市の職員。幸子から母子寮取り壊し中止の嘆願書を渡される。 篠原昌春(しのはら まさはる) 演 - 川島潤哉 高天市の元学芸員。糠島の発掘調査の責任者で鏑木が「糠島ハイランド構想」を実現するため台風被害の土砂崩れに見せかけ遺跡を破壊されるも遺跡調査を継続しようと国の調査機関に報告しようとしたが、自宅や職場、妻の勤め先にも調査を中止する脅迫電話がかかり、学芸員を自主退職して高天市を去り、妻の地元に逃れていた。 桜井源治郎(さくらい げんじろう) 演 - 信太昌之 「高天工業」の社長。 「糠島ハイランド構想」の土木工事の指名業者に選定される見返りを期待し、鏑木が「糠島ハイランド構想」を実現するために台風による土砂崩れで遺跡が崩壊したように見せかけるよう依頼した破壊工作を行うが、聖が入手した工事業者のリストには高天工業の名前はなく、体よく鏑木に利用されていた。 岩木(いわき) 演 ‐ 少路勇介 鏑木の秘書。
※この「高天市市長選の関係者」の解説は、「当確師」の解説の一部です。
「高天市市長選の関係者」を含む「当確師」の記事については、「当確師」の概要を参照ください。
- 高天市市長選の関係者のページへのリンク