駐屯地グループ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 01:10 UTC 版)
「君と世界が終わる日に」の記事における「駐屯地グループ」の解説
避難場所の一つとなった横須賀駐屯地を拠点とする生存者たち。 首藤公貴(しゅとう こうき)〈46〉 演 - 滝藤賢一 人間をゴーレム化するゴーレムウイルスの研究者。政府からの特命で横須賀駐屯地に駐留している。 16年前、響の母が入院していた病院の主治医であったが、その正体は遺伝子治療のためにゴーレムウイルスを開発した張本人であった。 来美が等々力から響は死んだと聞かされ放心状態となり、負傷搬送されてきた自衛官の検診が散漫だったため、見落とした自衛官がゴーレムとなり愛奈を襲いゴーレム化してしまったことを責めたて、来美が抗体を採取する人体サンプルに申し出る状況に誘導する。(S1-5) 冷凍保存装置にはワクチンではなく不治の病に侵され亡くなった妻の遺体が冷凍保存されており、妻を救うためにゴーレムウィルスを研究し、来美の抵抗遺伝子をウイルスベクターにのせてゴーレムウイルスと一緒に投与することで完全な姿で蘇生させる目途が立っていたが、響が駐屯地に侵入した際に電源を遮断して装置が機能を停止し、妻の完全な蘇生ができなくなったため響への復讐を誓う。そのため駐屯地の人間を殺害すると来美を脅し、彼女に響をナイフで刺させたうえ、スプリンクラーから血液を噴射し、ゴーレムに襲わせて響を殺害しようとするが、等々力に交渉された刀軍団の坪井たちや、桑田、佳奈恵、甲本らが救出に現れたことで響の殺害計画は失敗に終わる。妻の遺体を抱え響たちの追撃から逃れるがその最中に駐屯地を徘徊するゴーレムと化した沢に噛まれてしまいゴーレム化し、最後に響に襲い掛かろうとしたところを響の銃弾で止めを刺される。(S1-最終話) 牛込浩二郎(うしごめ こうじろう)〈55〉 演 - 神保悟志 自衛官。一等陸佐。横須賀駐屯地・自衛隊のトップ。ワクチン開発を理由に指揮系統に横槍を入れる首藤のことを疎ましく思う。 日増しに環境が悪化する駐屯地から避難者全員を輸送し、自衛隊を撤退させることを幹部たちに主張するが、ワクチン開発の件で首藤に半ば洗脳されてしまった幹部たちから反対されてしまう。その後、駐屯地内で謎の失踪を遂げ、地下通路の奥にあった施設内でゴーレム化した姿で等々力に発見される。(S1-6) 桑田陸斗(くわた りくと)〈28〉 演 - 浅香航大 自衛官。一等陸尉。横須賀駐屯地・中隊長。部隊を指揮し、89式5.56mm小銃や9mm拳銃といった自衛隊装備を使いこなし、敵対勢力との駆け引きにも長ける。 職務に忠実であるが、首藤がテロリストという共通の敵を作り、皆の不安を煽っているのではないかと疑問を抱くようになる。(S1-7) 避難者の移転先として猿ヶ島に調査に渡った等々力が帰還しないため彼の捜索に猿ヶ島に渡り、そこで佳奈恵たちと対話をしたことで首藤が響たちをテロリストであると虚偽の報告をして自衛隊を操っていたことを確信するが、桑田が仲間への復讐の邪魔になると考えた沢が首藤へ密告し規律違反の造反者扱いをされたことから駐屯地から逃走、響たち猿ヶ島へ渡った放浪グループの側につく。(S1-9) 響に託され、猿ヶ島へ渡った放浪グループをシェルター「希望の家」が倉浜港に準備した船舶に搭乗できるように護送する役目を果たし、自身は受け入れてくれた放浪グループに恩義を感じていたことから「希望の家」に渡ることを中止し、来美を奪還するために駐屯地に向かった響の後を追い、等々力や刀集団の坪井たちとゴーレムに襲われていた響と来美を救出し、彼らと共に猿ヶ島に帰還する。(S1-最終話) 沢健太郎(さわ けんたろう) 演 - 堀家一希 自衛官。三等陸尉。桑田の部下。忠誠心の厚い、桑田の相棒。 海野を等々力に弓矢で殺されたことから、テロリストと見なした刀集団や放浪グループの生存者たちを憎悪し隊の命令を無視して復讐しようとしている。また、ゴーレムウィルスを治療するワクチンを開発する首藤を盲信し、洗脳状態に陥っている。 首藤が響たちをテロリストと虚偽の報告をして自衛隊を操っていたと桑田から説得されるも、仲間の海野を殺害した相手には変わりがないからと後には引けないと考え、首藤に桑田が規律違反をしていると密告し、桑田の動きを封じようとする。(S1-9) 首藤を盲信し彼の指示に従っていたが、駐屯地で確保した響を首藤のいる場所に引き連れてきた後、首藤に銃殺される。その後、ゴーレム化して駐屯地を徘徊していたところ、妻の遺体を抱きかかえて響たちの追撃から逃亡する首藤に噛みつき、彼をゴーレム化させる。(S1-最終話) 海野航(うみの わたる)〈18〉 演 - 坪根悠仁 新人自衛官。二等陸士。ショッピングモールのゴーレムからの抗体採取、刀集団の殲滅の任務に就くが、負傷したため仲間の自衛官に搬送されていたところを、上司の本郷を射殺された恨みを持つ等々力から復讐として、背後から弓矢を放たれ殺害される。(S1-4) 三角(みすみ) 演 - 金井勇太 自衛官。二等陸佐。警察官の本郷をテロリストと言った首藤の証言を信じ、本郷射殺の報告書を書き換えたが、その証拠となる映像を首藤が盗んでいたことから不審に思い首藤を問い詰めようとするが、首藤からコーヒーに毒を盛られて殺害される。(S1-4) ユン・ジアン〈31〉 演 - 玄理 日韓新興感染症対策機構の研究者。ミンジュンの姉。横須賀駐屯地で研究に尽力。冷静沈着。 弟のミンジュンが響の母・琴子に噛まれゴーレムになる恐れが出た際は響を巻き込み芝居を打ち、治験者から採取して作った治療薬を響に入手させ、ミンジュンを救おうとし、首藤に造反したことが発覚し独房に幽閉されてしまう。(S1-7) ゴーレムウィルスのワクチン製造に必要な来美が響に弓矢で射抜かれ重傷を負い駐屯地に搬送されたことから、首藤の要請で来美の緊急手術を行い彼女の命を救い、首藤は冷凍保存装置にゴーレムウィルスに対抗するためのワクチンなど保管しおらず、装置に保管していた別の何かを台無しにした響に首藤が復讐心を抱いていることを来美に伝える。(S1-9) 首藤から来美を奪還するために駐屯地に渡った響と、その響を加勢しようと後から駐屯地に渡った刀集団や放浪グループののメンバーに集団感染でゴーレムだらけとなった駐屯地から救出され猿ヶ島に渡り、亡くなったミンジュンの墓前で甲本からミンジュンの遺品である日没の空や自身の笑顔の写真が撮影されたスマートフォンを受け取り、涙ながらに弟の冥福を祈る。(S1-最終話) 葛島俊(かつしま しゅん)〈26〉 演 - 八木拓海 研究員。ジアンの部下。横須賀駐屯地で研究に尽力。 駐屯地内の避難者が首藤にワクチンと騙されゴーレムウィルスを投与されたことから集団感染が発生し、ジアンに助けを求めるがゴーレム化してしまう。(S1-9) 橘勝利(たちばな しょうり)〈15〉 演 - 田中奏生 避難所で来美が出会った兄妹の兄。避難中にゴーレムの屍を轢き転倒したトラックから外に投げ出された際に鉄筋が右胸に刺さる重傷を負うが、ジアンと来美の緊急オペで一命を取り留める。(S1-3) 妹がゴーレム化したのは来美のせいだと彼女を責めるが、本当は父母にいつ会えるか尋ねる愛奈に苛立ってしまい、「一人で縄跳びでもしてろ」と言ったばかりに妹がゴーレムに襲われてしまったことが一番の原因であると悔やんでいたところ、医療品を入手するために駐屯地に侵入した響がナイフで愛奈の首元を刺して殺害したことから、響をテロリストと見做し響への復讐を誓う。(S1-6・S1-7) 移転先を調査に向かった等々力の捜索に猿ヶ島に渡った桑田たちの船舶に響に復讐するため忍び込み、動くものはゴーレムと思い狙撃することを桑田に教えられていたことから、猿ヶ島で遭遇した紹子の左腕を狙撃し、自身も佳奈恵に弓を射抜かれ左足を負傷する。誤って紹子を狙撃してしまったことに責任を感じるが、負傷した紹子が責めることなく自分を庇い続け食事まで与えてくれたことから反省し、敗血症に苦しむ紹子を救うため自らを人質として駐屯地の抗生剤と鎮痛剤と交換させることを提案する。(S1-8・S1-9) 慕っている自衛官の桑田たちがシェルター「希望の家」へと向かう船舶には乗船せずに駐屯地に響の加勢に向かったことから、自身も「希望の家」には移動せず、桑田たちと共に猿ヶ島に帰還する。(S1-最終話) 橘愛奈(たちばな まな)〈8〉 演 - 新津ちせ 避難所で来美が出会った兄妹の妹。来美を母親のように慕う。 来美が等々力から響は死んだと聞かされ放心状態となり、負傷搬送されてきた自衛官の検診が散漫だったため、見落とした自衛官がゴーレムとなり襲撃されたため、ゴーレム化してしまう。(S1-5) 医療品を入手するために駐屯地に侵入した佳奈恵を襲ったため、響にナイフで首元を刺され絶命する。(S1-6) 首藤の妻 演 - 高田和加子 不治の病に侵され亡くなっており、冷凍保存装置で遺体が保存・維持されていたが響が駐屯地の電源を遮断したために装置が機能停止し遺体が損傷し、来美の抵抗遺伝子をウイルスベクターにのせてゴーレムウイルスと一緒に投与することで首藤が目指していた完全な姿での蘇生ができなくなってしまう。
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