銃器類
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1970年代はプラモデルメーカーの倒産吸収が多数あり、金型は移っていた。エルエスも1975年頃から、松尾社という倒産したメーカーの金型を元にした1/1拳銃のプラモデルのシリーズを発売。 松尾社時代の物はカートリッジ内のスプリングで弾頭を発射出来るようになっていたが、機構的にはかなり無理があり、エルエス版では削除されている。またそれ以外でも、初期の物は国産モデルガンのコピーが主であり、オリジナル設計といえるものは1980年のコルトディティクティブ(コブラ)やオートマグ以降である。加えて、「プラモデル」とは言っても、実際は負荷の掛かる部品のみABS樹脂製で、他の部品はスチロール製だった。 これらがヒットし、銃器のディスプレイモデルメーカーとして一躍知られることとなる。但し、弾丸発射機構が無かったためにプレイバリューは低かった。前記の通り松尾社版の発射方式が不安定だったこともあり、もともとスケールモデルのメーカーのエルエス社内では発射機構を持たせてまで商品化することに躊躇していた。 1980年代前半、ABS製モデルガンが毎月1種は新製品が出るという状況になっていた。エルエス製プラモデルガンは発火方式を選ばなかったためにスケールモデル的アプローチしか残されておらず、M-16やAKMといった小銃をも発売した。しかし、ディスプレイモデルで5,000円前後と高額化する一方で樹脂製パーツの持つしなりを解決できず、動作面や強度面の問題により人気商品とはならなかった。 ツヅミ弾を発射可能な模型拳銃やプラ製ブローバックエアーソフトガンが人気を博した1984年頃、エルエスもプラモデルガンからエアソフトガンキットやガスガン完成品を販売することになる。エルエスにとって幸か不幸か、フルオートガスガンがまだ低価格化されなかった頃に、連射可能なポンプアクションのM-16がサバイバルゲーマーを中心に使用された。その結果、後々銃器類中心に開発が偏っていく事となった。 1980年代後半、エルエスの元専務により立ち上げられたMMCという会社が同じエアーソフトガンに参入し、競争が激化した。特に両社のフルオートユニットは構造的に類似性が多く、M-16系、L-85系、アクセサリー系など、販売時期も重なっていた。 エルエスのモデルはモデルガンより安価で、実銃に忠実な内部構造を再現していたと良く言われているが、生産期間が長い事から、製品としての出来具合や再現度にはばらつきがある。
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銃器類
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「拳銃は俺のパスポート」の記事における「銃器類」の解説
題名は「拳銃」を「コルト」と読ませるほど凝っているが、主人公・上村の使う拳銃はベレッタ・M70系と思われるモデルで、作中にはコルト自体出てこない。 映画初頭の狙撃シークエンスでは、マンションの空き部屋から茶席狙撃にとりかかろうとする上村が、窓を開けて紙巻き煙草を一服してから、煙草をつまんで外に差し出し、煙で風向きを探る。このアメリカ映画や欧米サスペンス小説などで見られる道具立ては、それ以前の日本映画では見られなかったもので、「一度『仕事』に使ったライフルは処分する」(弾丸のライフルマークに基づく警察の検挙を回避するため)上村のポリシーも含めて、本作のディテールづけの細やかさが端的に現れている。脚本の永原秀一は本作で使われた風向きの見方やライフルの処分などの描写を、加山雄三主演の「狙撃」でも再度用いている。 銃器類の克明な描写が特徴であるが、撮影に使用された劇用銃のディテールには珍妙なものや多数の矛盾も混じっている。同一シークエンスで銃が入れ代わることも多々ある。 特に三好役の宮部昭夫が使う銃は、ロングバレルタイプのルガーP08にスコープを載せ(この映画のようなスコープ装着を実銃に行った場合、ルガー独特の上方に持ちあがるトグルと当たって、初弾の装填自体ができないし、発射できてもスコープがもげるうえ排莢できない)、なおかつトリガー前方に、サブマシンガンのような箱型弾倉が外付けされている。この不思議なプロップガンはラストシーンでは発射するたびに排莢するギミックを作動させている。
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銃器類
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「ターミネーター (映画)」の記事における「銃器類」の解説
T-800は銃砲店から奪ったAR-18やUZIをフルオートで発砲しているが、比較的銃器に寛容なアメリカ合衆国といえど、フルオート機能を持つ銃器の売買には警察およびBATFEの許可が必要である(劇中では許可申請証を店員が出す前に射殺した)。小説版には、T-800が改造マニュアルを見ながら、フルオート射撃可能な状態へ改造する場面が登場する。ちなみに、これは実際にアクション映画等の銃器担当スタッフがフルオート銃器を調達するために常用する手段(もちろん許可が必要)である。なお、T-800の使用する銃は大半が「自動式」に対し、カイルは手動装填式のショットガンや回転式拳銃という「原始的な構造」の銃を使っている。 銃砲店でT-800が銃を選ぶ際に「射程距離400のフェイズドプラズマライフル」を指定するが、この時代には存在しない未来の兵器であり、情報ミスである。これに対応した銃砲店の店主は「見た通りさ、ないだろ?(Hey, just what you see, pal!)」と軽い調子で受け答えしている。ソフト版字幕では「なんですそれ?」、テレビ朝日と旧VHS版吹替では「生憎そいつは今、無いんだ」、DVD版吹替では「それは今、置いてないね」、テレビ東京版吹替では「ここにある物にしてくれ」、公開時の劇場字幕と当時のノベライズ版では「まだ入荷していません」とそれぞれ訳されている。 映画の宣伝ポスター等でT-800が構えていたAMTハードボーラーは、銃の上にレーザーサイトが装備されている。作中ではT-800が銃砲店から強奪した銃の中の1挺で、1人目のサラ・コナーの殺害から、ディスコの銃撃戦まで使われている。この特徴的なレーザーサイトは、当時いち早く銃器用レーザーサイトを開発して販路を構築していたレーザープロダクツ社(後のシュアファイア社)の試作品で、宣伝も兼ねて提供されたものである。ただし、撮影に使われたものは開発段階のもので、作動に十分な容量のある内蔵式バッテリーの開発が済んでいなかったため、電源はコードを介して外部から取られている(腕の袖で隠れる部分にバッテリーが括り付けられている)。
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