話題となった出題内容
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/28 00:30 UTC 版)
「大学入試センター試験」の記事における「話題となった出題内容」の解説
センター試験は毎年50万人程度が受験することから学生や受験業界以外にも注目度が高く、ユニークな出題がネット上などで話題になることがある。中には、センター試験オリジナルの出題について著作権の帰属が曖昧なまま、その出題についての様々な二次創作グッズが勝手に販売されるケースもあった。 2001年本試験 国語Iで江國香織の小説「デューク」が出題され、感動的な内容であるとして話題になった。 2011年本試験 国語の第2問で加藤幸子の小説「海辺暮らし」が出題され、水質汚染された海の近くに住む老女が、彼女に立ち退きをさせるために訪れた市役所職員に対して、わざと汚染されたアサリを食べさせる、耳が聞こえないふりをして「ゴ・メ・ン・ナ・サ・イ・ネ」と応答するなど印象的な応対をしていることが話題になった。 現代社会において音楽番組の司会者の発言をもとにした問題が出題され、プリンセス・プリンセスの「Diamonds」について言及された。 2013年本試験 国語の第2問で牧野信一の小説「地球儀」が出題され、主人公の母親(英語の発音が下手だという設定)の「シイゼエボオイ・エンドゼエガアル」「スピンアトップ・スピンアトップ・スピンスピンスピン」などの不可解な台詞が含まれていることが話題となった。 英語リスニングにおいてミートソースの作り方についての英文が出題されたが、最後にキムチベースを入れるというレシピが話題となり、実際に作って試食した感想をSNSに投稿する者も現れた。 2014年本試験 国語の第2問で岡本かの子の小説「快走」が出題され、「おほほほほほほほほほほ」「あはははははははははは」という台詞が含まれていたことが話題となった。また、第3問では「源氏物語」が出題された。 2015年本試験 国語の第1問がTwitterに関する内容が記述された佐々木敦氏の「未知との遭遇」から出題された。問題文中で「ggrks」「クソリプ」「パクツイ」を想起させる表現があったが、当の佐々木氏はこの問題がTwitterで話題になるまで「クソリプ」という言葉を知らなかった。 2016年本試験 国語の第1問で土井隆義の評論「キャラ化する/される子どもたち―排除型社会における新たな人間像」の一節が出題された。問題文中ではリカちゃん、メイドカフェ、ミニーマウス、やおいなどについて言及されたほか、特にやおいについては注釈で詳細な説明がなされた。 英語で語り手の叔父が料理人になるきっかけを語った文章が出題され、感動的な内容であると話題になった。 2017年本試験 国語の第2問で野上弥生子の小説「秋の一日」が出題され、問題文中に裸婦像を見た子供の「おっぱい。おっぱい」というセリフが含まれていたことが話題となった。 日本史Aに妖怪にまつわる漫画作品とそのキャラクター(「ゲゲゲの鬼太郎」の新ぬりかべと新ぬらりひょん、「妖怪ウォッチ」のロボニャンとムダヅカイ)が登場、それぞれのキャラクターが生まれた時代背景を問う問題が出題された。 英語の第5問に「主人公が朝起きると猫と体が入れ替わっていた」という内容の文章が出題され、映画「君の名は。」を彷彿とさせるとして話題になった。 2018年本試験 地理Bでは前述したムーミンに関する問題のほか、スマートフォンと鉱物資源に関する問題も出題され、分解されたスマートフォンの画像が問題冊子に掲載された。また世界史Bでは「アーサー王物語」にまつわる問題が出題された。 日本史Bの第1問が架空の自治体職員同士の会話から出題され、著名なゆるキャラ(くまモン、ひこにゃん、ふっかちゃん、出世大名家康くん)が登場した。 数学II・Bでラジアンの定義を問う問題が出題された。大学入試の数学において計算や証明ではなく定義そのものを問う問題は珍しい。 2019年本試験 倫理で家族をテーマにした問題が出題され、家族と血縁との関係、シェアハウスなどが取り上げられた。また国語の第3問に「玉水物語」が出題され、美しい姫君に恋した狐があえて人間の女性に化けて姫君のそばに仕えるという内容から「異色の物語」として注目された。 英語(リスニング)で、新作漫画のキャラクターを検討している男女の会話を聞き取り、翼と手足の生えたリンゴ(選択肢1番)・翼と手足の生えたニンジン(選択肢2番)・筋肉質な手足の生えたキュウリ(選択肢3番)・筋肉質な手足の生えたブドウ(選択肢4番)の4つのうちから会話内容に合ったキャラクターを選ぶという問題が出題された。試験終了後にこのヘタウマ風イラストが話題となり「リスニング四天王」という俗称が誕生、二次創作作品なども多数制作された。ハフポスト日本版がイラストの作者について大学入試センターに質問したものの、問題作成に関わることとして非公開とされている。なお、後日、大学入試センターより"「センター試験」を振り返る"という報告書が発行された際、「英語リスニング問題の"羽ニンジン"」として個別に紹介している項目があり、「リスニング四天王」に言及がある。一時は野菜や果物の被り物を被ったキャラクターが検討されたが、「識別が難しい」「cartoon charactorというイメージに合わない」という理由で没になるなど、最終原稿になるまで何度も修正が行われた。大学入試センターとしては受験者ウケよりもきちんと勉強した受験者が正解を導けることを第一に検討されたという。
※この「話題となった出題内容」の解説は、「大学入試センター試験」の解説の一部です。
「話題となった出題内容」を含む「大学入試センター試験」の記事については、「大学入試センター試験」の概要を参照ください。
話題となった出題内容
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/10 07:18 UTC 版)
「大学入学共通テスト」の記事における「話題となった出題内容」の解説
共通テストは毎年50万人程度が受験することから学生や受験業界以外にも注目度が高く、センター試験に引き続きユニークな出題がネット上などで話題になることがある。 2022年(令和4年)の本試験 国語の評論問題において、宮沢賢治の「よだかの星」を参照して考察した文章と、食べられた豚肉の視点から考察した文章から出題。特に後者は「人間に食べられた豚肉(あなた)」というセンセーショナルな設定が話題となった。また、英語(リーディング)でも「豚」を題材にした問題が登場し、「題材がリンクしている」と注目を集めた。 英語(リスニング)において、大手寿司チェーン・喜代村の木村清社長に似たイラストが話題となった。 数学I・A及び数学II・Bにおいて、大手予備校が次々と「難化した」と評した。特に数学I・Aの平均は37.96点と、前身のセンター試験を含めての歴代最低点を大幅に更新した。
※この「話題となった出題内容」の解説は、「大学入学共通テスト」の解説の一部です。
「話題となった出題内容」を含む「大学入学共通テスト」の記事については、「大学入学共通テスト」の概要を参照ください。
- 話題となった出題内容のページへのリンク