話題となった判定・できごと
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「日本におけるビデオ・アシスタント・レフェリー」の記事における「話題となった判定・できごと」の解説
2019年ルヴァンカップ準決勝第2戦 鹿島アントラーズ-川崎フロンターレ戦 2019年10月13日に行われたルヴァンカップ準決勝第2戦、鹿島アントラーズ対川崎フロンターレの一戦では台風19号の影響により中継映像制作の機材・スタッフの準備が困難となり予定よりも少ないカメラ台数での映像制作になることからVARでの判定精度にも影響するため急遽VARの実施を取りやめAAR(追加副審)を採用した。 2019年ルヴァンカップ決勝 北海道コンサドーレ札幌-川崎フロンターレ戦 (主審:荒木友輔 VAR:佐藤隆治 AVAR:相樂亨) 2019年のルヴァンカップ決勝96分、札幌のチャナティップ・ソングラシンの抜け出しに対して川崎の谷口彰悟が後方から倒してしまい谷口にはイエローカードが提示された。しかしここでVARが介入。OFRを実施しチャナティップの抜け出しに対して谷口の決定的な得点機会の阻止と判断され谷口にはレッドカードが示された。この試合はカップ戦の決勝だったことや日本におけるVARの介入の実例が少なかったこと、のちにJリーグが当時のVOR内での主審との交信内容をJリーグジャッジリプレイ 番外編として公開したため大変大きな話題となった。 2020年J1第1節 湘南ベルマーレ-浦和レッズ戦 (主審:佐藤隆治 VAR:西村雄一 AVAR:山内宏志) 2020年2月21日に行われた同シーズン明治安田生命J1リーグの開幕戦。69分に浦和の鈴木大輔が自陣ゴールライン上で手を使いボールを弾いてしまう。このプレーに対して佐藤主審は一度プレーを続行させるが、VARの助言によりオン・フィールド・レビュー(OFR)を実施。その結果判定が覆り湘南にPKが与えられた。J1リーグ戦における初のVARの介入だったため大変話題となった。 2021年J1第4節 横浜FC-セレッソ大阪戦 2021年3月13日に行われた明治安田生命J1リーグ横浜FC対セレッソ大阪の一戦では当日の悪天候による機材トラブルでVARの運用を取りやめることがスタジアムの大型ビジョンにて発表された。しかし実際には第4審とVOR間でトランシーバーを用いた通信が取られVARとしての運用は行われた。 2021年J1第20節湘南ベルマーレ-柏レイソル戦 (主審:笠原寛貴 VAR:上田益也 AVAR:西尾英朗) 2021年6月27日に行われた明治安田生命J1リーグ第20節湘南ベルマーレ対柏レイソルの一戦。57分に湘南タリクが勝ち越しゴールを上げるもVARが介入。直前にハンドがあったとして得点を取り消した。さらに84分町野修斗が抜け出し追加点をあげるがここでもゴール直前にハンドがあったとしてVARが得点を取り消した。後半2度のVAR介入があった影響でアディショナルタイムは9分にものぼり、その間柏は90+3分、90+9分、90分+12分とアディショナルタイムに3得点を挙げ逆転勝利した。たとえ偶発的であっても直後の得点であるためハンドの反則は妥当であり、VARの正しい運用だったものの湘南の得点が2度取り消され、追加された時間に柏が3得点あげるというVARの負の側面が出る形となった。また、試合後の浮嶋敏監督のインタビューでは「レフェリーにも間違いはある」「レフェリー運含めてメンタルをコントロールしなければならない」などと誤った価値観で審判員を名指しで批判するとともに柏のチーム戦術についても皮肉交じりにコメントするなど感情的になる場面も見られた。 2021年J1第25節横浜F・マリノス-ベガルタ仙台戦 2021年8月21日に行われた明治安田生命J1リーグ第25節横浜F・マリノス対ベガルタ仙台の一戦では、OFR時に主審が映像を確認するRRA内のモニターが映らないアクシデントが発生し前半10分頃から15分までおよそ5分間試合が中断した。場内にはVAR制度の使用不可が伝えられたが前半26分の飲水タイムには復旧。その後は通常通りの運用がなされた。 2021年J1第27節アビスパ福岡-徳島ヴォルティス戦 (主審:飯田淳平 VAR:山本雄大 AVAR:武田光晴) 2021年8月29日に行われた明治安田生命J1リーグ第27節アビスパ福岡対徳島ヴォルティスの36分、 福岡のフリーキックが蹴られたタイミングで主審の飯田淳平はボールが蹴られるより前に接触があったとしてキックのやり直しを命じた。これに抗議をした徳島のマルセルコーチが地面に置かれたボトルを蹴り上げ、一度は試合が続けられるも約1分30秒後に試合が中断されVARが介入。OFRの結果マルセルコーチにはレッドカードが示され、日本において選手以外にVARの介入があった初の事象となった。
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