谷口彰悟とは? わかりやすく解説

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谷口彰悟

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/16 00:24 UTC 版)

谷口 彰悟
名前
愛称 ショーゴ、タニ
カタカナ タニグチ ショウゴ
ラテン文字 TANIGUCHI Shogo
基本情報
国籍 日本
生年月日 (1991-07-15) 1991年7月15日(34歳)
出身地 熊本県熊本市東区
身長 185cm[1]
体重 75kg[1]
選手情報
在籍チーム シント=トロイデンVV
ポジション DF(CB、SB)
MF(DMF)
背番号 5
利き足 右足
ユース
2007-2009 熊本県立大津高等学校
2010-2013 筑波大学
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2014-2022 川崎フロンターレ 289 (20)
2023-2024 アル・ラーヤンSC 37 (1)
2024- シント=トロイデンVV 14 (1)
代表歴2
2015- 日本 32 (1)
獲得メダル
サッカー
ユニバーシアード
2011 深圳 男子
2013 カザン 男子
1. 国内リーグ戦に限る。2025年5月28日現在。
2. 2024年10月15日現在。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

谷口 彰悟(たにぐち しょうご、1991年7月15日 - )は、熊本県熊本市東区出身のプロサッカー選手ジュピラー・プロ・リーグシント=トロイデンVV所属。ポジションはディフェンダー(センターバック、サイドバック)、ミッドフィールダー(守備的ミッドフィールダー)[2]日本代表

妻はモデル・女優の泉里香[3]

来歴

プロ入り前

2010年熊本県立大津高等学校を経て筑波大学へ進学。1年時からレギュラーに定着し、大型ボランチとして活躍[4]。4年時は主将を務めた[5]

在学中の2013年8月、川崎フロンターレ特別指定選手として選手登録[6]。また、2011年と2013年には2大会連続でユニバーシアード日本代表としてユニバーシアードに出場し、2011年は金メダル獲得に貢献した。

川崎フロンターレ

複数クラブとの競合の末、2014年に川崎へ正式に入団[7][8]。プロデビュー戦はそれまで経験のなかった左SBで迎え、以降スタメンとして名を連ねた。またセンターバックとしてもプレーし、ルーキーながら複数のポジションをこなすユーティリティ性を見せた。8月30日、名古屋グランパスとの対戦でプロ初得点[9]

2016年は新加入の奈良竜樹エドゥアルドの活躍もあり、スタメンから外れる試合もあった。前年から続いてた連続フル出場は途絶えたものの、シーズン途中に奈良が負傷離脱した事もあり再びスタメンで出場するようになった。12月29日、天皇杯・準決勝の大宮アルディージャ戦では決勝ゴールを挙げ、クラブ史上初の同大会決勝進出に貢献した。

2017年3月5日、第2節のサガン鳥栖戦で通算100試合に出場を達成。リーグ戦では過密日程の中、チームで唯一全試合にフル出場し、クラブ史上初タイトルとなるJ1リーグ優勝に貢献した。年間を通してセンターバックとして出場し、リーグ戦では年間7得点を記録した。

2018年もセンターバックの一角としてリーグ戦でフル出場し、3得点を記録し川崎のリーグ2連覇に貢献した。

2019年4月10日、蔚山現代FC戦で膝を痛め負傷交代。本人の申し出もあり同月14日のサガン鳥栖戦はメンバー外となった。これにより2014年8月30日に行われた名古屋グランパス戦から続いていた連続出場記録が155試合で途切れる事となった。尚この記録はフィールドプレイヤーJ1歴代2位の記録となっている。

2020年シーズンよりキャプテンに就任。Jリーグベストイレブンに選出される活躍をし、J1と天皇杯で優勝し2冠を達成した。

2021年もキャプテンを務め、クラブのJ1リーグ2連覇を再び達成した。個人としても2年連続3度目のベストイレブンに選出。

2022年12月19日、海外クラブへの移籍を前提とした移行手続きのため退団を発表[10]

アル・ラーヤンSC

12月28日、アル・ラーヤンSCに加入することが発表された[11]。2023年1月6日、第8節のアル・スィーリーヤSC戦で新天地デビューを果たした[12]。2月13日のアル・アハリ戦で初アシストを記録した[13]

シント=トロイデンVV

2024年7月19日、ジュピラー・プロ・リーグシント=トロイデンVVへの加入が発表された[14]

日本代表

2015年3月、日本代表のバックアップメンバーに初選出。5月12日・13日に行われるサッカー日本代表の合宿メンバーに選ばれ、6月11日のイラク戦の日本代表初出場を果たした[15]。2021年、再び日本代表に選出。

2022年、FIFAワールドカップ・アジア最終予選を戦う日本代表に選出され、中国[16]サウジアラビア戦に先発フル出場し2試合連続のクリーンシートでの勝利に貢献した[17]。7月、EAFF E-1サッカー選手権2022ではキャプテンとして優勝を果たし、大会ベストDFに選出された[18]。同年11月、ワールドカップカタール大会に臨む代表メンバーに選出された[19]。グループリーグ最終節のスペイン戦で吉田麻也板倉滉と共に3バックの左CBとしてスタメン起用され、日本代表選手としてはこれまでで最年長となる31歳139日でワールドカップ初出場[20]。相手シュートを防いだりスペイン代表のエースガビを完全に封じるなど守備で勝利に貢献、チームは決勝トーナメント進出を果たした[21][22]。決勝トーナメント1回戦、クロアチア戦でも先発起用され、試合開始直後の決定機は決め切れず、延長PK戦でチームは敗れたが、ディフェンス面では良いプレーを見せた[23][24]

カタールW杯後、最初の代表活動ではメンバーから外れたが、翌6月に代表復帰。2023年6月15日エルサルバドルとの親善試合に先発出場し、前半1分に久保建英のセットプレーを頭で合わせ、代表初ゴールを記録した[25]

2023年6月のエルサルバドル、ペルー戦に先発フル出場した[26]

私生活

2025年6月25日、モデル・女優の泉里香との結婚が発表された[3]

人物

  • 1歳年下の幼馴染である車屋紳太郎とは、小学校、中学校、高校、大学が全て同じで、プロでの契約先も同じ川崎、更に日本代表候補にも同時に初選出された[27]
  • 筑波大学在学中、保健体育の教員免許を取得している。

所属クラブ

個人成績

国内大会個人成績
年度 クラブ 背番号 リーグ リーグ戦 リーグ杯 オープン杯 期間通算
出場 得点 出場 得点 出場 得点 出場 得点
日本 リーグ戦 リーグ杯 天皇杯 期間通算
2008 大津高 14 - - - 2 1 2 1
2011 筑波大 3 - - 2 0 2 0
2012 - - 2 0 2 0
2013 - - 2 1 2 1
2014 川崎 15 J1 30 1 4 0 1 0 35 1
2015 5 34 2 6 0 3 0 43 2
2016 34 1 6 2 5 1 45 4
2017 34 7 4 0 1 0 39 7
2018 34 3 2 0 3 1 39 4
2019 30 0 5 0 2 0 37 0
2020 30 3 4 0 2 0 36 3
2021 30 0 0 0 4 0 34 0
2022 33 3 2 0 - - 35 3
カタール リーグ戦 リーグ杯 オープン杯 期間通算
2022-23 アル・ラーヤン 3 QSL 15 0 - - 1 0 16 0
2023-24 22 1 1 0 1 0 24 1
ベルギー リーグ戦 リーグ杯 ベルギー杯 期間通算
2024-25 シント=トロイデン 5 ジュピラー 13 1 - 1 0 14 1
通算 日本 J1 289 20 33 2 21 2 343 24
日本 - - 8 2 8 2
カタール QSL 37 1 1 0 2 0 40 1
ベルギー ジュピラー 13 1 - 1 0 14 1
総通算 339 22 34 2 32 4 405 28
  • 2013年は特別指定選手

その他の公式戦

国際大会個人成績
年度 クラブ 背番号 出場 得点
AFC ACL
2014 川崎 15 5 0
2017 5 8 1
2018 4 0
2019 6 1
2021 6 0
2022 5 0
アル・ラーヤンSC 3 1 0
通算 AFC 35 2

タイトル

クラブ

川崎フロンターレ

代表

ユニバーシアード日本代表
日本代表

個人

代表歴

出場大会

試合数

  • 国際Aマッチ 32試合 1得点(2015年 - )


日本代表 国際Aマッチ
出場 得点
2015 2 0
2017 1 0
2021 2 0
2022 11 0
2023 8 1
2024 8 0
通算 32 1

出場

No. 開催日 開催都市 スタジアム 対戦国 結果 監督 大会
1. 2015年6月11日 横浜 日産スタジアム イラク ○4-0 ヴァイッド・ハリルホジッチ キリンチャレンジカップ2015
2. 2015年8月2日 武漢 武漢体育中心 朝鮮民主主義人民共和国 ●1-2 EAFF東アジアカップ2015
3. 2017年12月9日 調布 味の素スタジアム ○1-0 EAFF E-1サッカー選手権2017
4. 2021年6月7日 吹田 パナソニックスタジアム吹田 タジキスタン ○4-1 森保一 2022 FIFAワールドカップ・アジア2次予選兼AFCアジアカップ 2023・予選
5. 2021年6月11日 神戸 ノエビアスタジアム神戸 セルビア ○1-0 キリンチャレンジカップ2021
6. 2022年1月27日 さいたま 埼玉スタジアム2002 中国 ○2-0 2022 FIFAワールドカップ・アジア3次予選
7. 2022年2月1日 サウジアラビア ○2-0
8. 2022年3月29日 ベトナム △1-1
9. 2022年6月2日 札幌 札幌ドーム パラグアイ ○4-1 キリンチャレンジカップ2022
10. 2022年6月10日 神戸 ノエビアスタジアム神戸 ガーナ ○4-1 キリンカップサッカー2022
11. 2022年7月19日 鹿嶋 茨城県立カシマサッカースタジアム 香港 ○6-0 EAFF E-1サッカー選手権2022
12. 2022年7月27日 豊田 豊田スタジアム 韓国 ○3-0
13. 2022年9月27日 デュッセルドルフ メルクーア・シュピール=アレーナ エクアドル △0-0 国際親善試合
14. 2022年11月17日 ドバイ アール・マクトゥーム・スタジアム カナダ ●1-2
15. 2022年12月1日 ライヤーン ハリーファ国際スタジアム スペイン ○2-1 2022 FIFAワールドカップ
16. 2022年12月5日 アル=ワクラ アル・ジャヌーブ・スタジアム クロアチア △1-1 (PK1-3)
17. 2023年6月15日 豊田 豊田スタジアム エルサルバドル ○6-0 キリンチャレンジカップ2023
18. 2023年6月20日 吹田 パナソニックスタジアム吹田 ペルー ○4-1
19. 2023年9月9日 ヴォルフスブルク フォルクスワーゲン・アレーナ ドイツ ○4-1 国際親善試合
20. 2023年9月12日 ヘンク セゲカ・アレーナ トルコ ○4-2 キリンチャレンジカップ2023
21. 2023年10月13日 新潟 デンカビッグスワンスタジアム カナダ ○4-1 MIZUHO BLUE DREAM MATCH 2023
22. 2023年10月17日 神戸 ノエビアスタジアム神戸 チュニジア ○2-0 キリンチャレンジカップ2023
23. 2023年11月16日 吹田 パナソニックスタジアム吹田 ミャンマー ○5-0 2026 FIFAワールドカップ・アジア2次予選
24. 2023年11月21日 ジッダ プリンス・アブドゥッラー・アル・ファイサル・スタジアム シリア ○5-0
25. 2024年1月14日 ドーハ アル・トゥマーマ・スタジアム ベトナム ○4-2 AFCアジアカップ2023
26. 2024年1月19日 ライヤーン エデュケーション・シティ・スタジアム イラク ●1-2
27. 2024年3月21日 東京 国立競技場 朝鮮民主主義人民共和国 ○1-0 2026 FIFAワールドカップ・アジア2次予選
28. 2024年6月6日 ヤンゴン トゥウンナ・スタジアム ミャンマー ○5-0
29. 2024年9月5日 さいたま 埼玉スタジアム2002 中国 ○7-0 2026 FIFAワールドカップ・アジア3次予選
30. 2024年9月10日 リファー バーレーン・ナショナル・スタジアム バーレーン ○5-0
31. 2024年10月10日 ジッダ キング・アブドゥッラー・スポーツシティ・スタジアム サウジアラビア ○2-0
32. 2024年10月15日 さいたま 埼玉スタジアム2002 オーストラリア △1-1

ゴール

No. 開催日 開催都市 スタジアム 対戦国 結果 大会
1. 2023年6月15日 豊田 豊田スタジアム エルサルバドル ○6-0 キリンチャレンジカップ2023

脚注

  1. ^ a b DF 谷口 彰悟”. JFA.jp. 日本サッカー協会. 2024年10月14日閲覧。
  2. ^ [MOM271]筑波大MF谷口彰悟(4年)_エースの穴を埋めたキャプテン”. ゲキサカ (2013-12-014). 2020年7月15日閲覧。
  3. ^ a b 泉里香、サッカー日本代表DF谷口彰悟との結婚を発表「共に支え合い、より一層精進してまいります」”. Sponichi Annex (2025年6月25日). 2025年6月25日閲覧。
  4. ^ DF谷口彰悟(筑波大)「丁寧にボールをつなぐ」 ゲキサカ、2011年8月11日
  5. ^ 「自分が成長できるところへ」の進路も注目の筑波大MF谷口主将、「焦れずに粘り強く」巻き返す ゲキサカ、2013年4月27日
  6. ^ 谷口彰悟選手 JFA・Jリーグ特別指定選手承認のお知らせ KAWASAKI FRONTALE、2013年8月28日
  7. ^ 筑波大MF谷口を獲得内定 スポーツ報知、2013年8月23日[リンク切れ]
  8. ^ 谷口彰悟選手加入内定のお知らせ KAWASAKI FRONTALE、2013年8月23日
  9. ^ 谷口彰悟”. データJリーグ. 2022年2月2日閲覧。
  10. ^ 谷口彰悟選手、退団のお知らせ”. 2022年12月19日閲覧。
  11. ^ 日本代表DF谷口彰悟、カタール1部アル・ラーヤン移籍が公式発表。31歳で初の海外挑戦に”. GOAL. 2022年12月29日閲覧。
  12. ^ 「メンツがイカつい!そして男前!」谷口彰悟のカタールデビュー報告に脚光!「青ももちろん似合うけど赤もあり」 サッカーダイジェスト(2023年1月6日)2023年2月5日閲覧。
  13. ^ 谷口彰悟が初アシスト! 絶妙な縦パスで快勝に貢献、先制点も起点に”. 超ワールドサッカー (2023年2月14日). 2023年3月20日閲覧。
  14. ^ 【新加入】DF谷口彰悟選手 加入のお知らせ”. STVV 日本公式サイト (2024年7月19日). 2024年7月19日閲覧。
  15. ^ 川崎の谷口彰悟 最終予選で示した国内組の矜持”. 産経ニュース (2022年1月6日). 2022年2月9日閲覧。
  16. ^ 【日本代表】谷口彰悟が最終予選初出場だからこそ感じたズレ。「ためらってしまった場面があった」という誠実さ”. サッカーマガジン (2022年2月1日). 2022年2月2日閲覧。
  17. ^ CBコンビ谷口彰悟と板倉滉、サウジのクロス成功1本に封じる 無失点勝利に貢献”. 日刊スポーツ (2022年2月1日). 2022年2月2日閲覧。
  18. ^ E-1選手権のMVPは相馬勇紀! 3ゴールの町野修斗とW得点王…ベストDFには谷口彰悟”. サッカーキング. 2022年12月3日閲覧。
  19. ^ FIFAワールドカップカタール2022™ SAMURAI BLUE(日本代表)メンバー JFA 2022年11月1日
  20. ^ 谷口、最年長W杯デビュー 槙野抜いた!フィールドプレーヤー31歳139日”. スポニチ. 2022年12月3日閲覧。
  21. ^ 日本2-1スペイン|採点&寸評 流れを変えた堂安、三笘が勝利の立役者!! 田中、守田のダブルボランチや守備陣も大奮闘”. サッカーダイジェスト. 2022年12月2日閲覧。
  22. ^ Japan 2-1 Spain Player ratings as stunning comeback victory sends Samurai Blue top”. 90min. 2022年12月2日閲覧。
  23. ^ Japan 1-1 Croatia (1-3 on pens): Player ratings as shootout hero Livakovic sends Croatia through”. 90MIN (2022年12月5日). 2023年3月16日閲覧。
  24. ^ 【日本1(1PK3)1クロアチア|採点&寸評】ベスト16の壁は高かった…それでも日本の奮戦を称えたい”. サッカーダイジェスト (2022年12月6日). 2023年3月20日閲覧。
  25. ^ 日本代表 エルサルバドル戦開始4分で2点リード!DF谷口が52秒弾&FW上田もA代表初ゴール決めた”. MAINICHI (2023年6月15日). 2023年6月19日閲覧。
  26. ^ 日本代表の攻撃陣が躍動! 大量4得点でペルーを撃破、2連勝で6月シリーズを終える サッカーダイジェスト(2023年6月20日))
  27. ^ 谷口彰悟と車屋紳太郎の“熊本兄弟”。川崎のCB物語は日本代表へと続く。 Number Web(2018年9月5日)

関連項目

外部リンク





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