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谷口忠大

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/13 10:41 UTC 版)

たにぐち ただひろ

谷口忠大
2024年12月
生誕 (1978-06-24) 1978年6月24日
日本京都府
出身校 京都大学物理工学科・京都大学大学院工学研究科博士課程後期
職業 情報工学研究者
著名な実績 ビブリオバトルの考案、記号創発システム論の提唱
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谷口 忠大(たにぐち ただひろ、1978年6月24日[1] - )は、日本情報工学者。立命館大学情報理工学部教授をへて、京都大学情報学研究科教授[2]パナソニックシニアテクニカルアドバイザー。ビブリオバトルの考案者として知られる[3]。専門は人工知能、記号創発ロボティクス、記号創発システム論で[4][2]、環境との相互作用を通して、人工知能やロボットが自律的に内部表現や認識を構成する仕組みを研究している[5]

経歴

京都市生まれ[6]

1997年洛星高等学校卒業[1]2001年京都大学工学部物理工学科卒業、2006年、京都大学大学院工学研究科精密工学専攻博士課程後期課程を修了して博士(工学)を取得した[1][7]。論文題目は「環境との相互作用に基づく自律適応系の構成論的研究」であった[8]

2005年日本学術振興会特別研究員(DC2)、翌年より同PD。

2007年、研究員として大学に残っていた時期にビブリオバトルを考案した[9][10]

2008年立命館大学情報理工学部知能情報学科助教となり、2010年准教授へ昇格した[1]

2015年から2016年までImperial College London客員准教授を務める。

2017年、立命館大学情報理工学部教授となる。

2017年、パナソニック ビジネスイノベーション本部客員総括主幹技師 に就任。

谷口は人工知能の研究者であるが[10]、自身の研究について、「人を含んだ創発システムの構成論的理解と工学的応用」に主眼を置いてきたと述べている[7]

2024年、京都大学大学院情報学研究科教授に就任[11]

主な業績

著作

  • 『コミュニケーションするロボットは創れるか―記号創発システムへの構成論的アプローチ』NTT出版(叢書コムニス)、2010年
  • 『ビブリオバトル 本を知り人を知る書評ゲーム』文春新書、2013年
  • 『記号創発ロボティクス 知能のメカニズム入門』講談社選書メチエ、2014年
  • 『イラストで学ぶ 人工知能概論』講談社(KS情報科学専門書)、2014年
  • 『賀茂川コミュニケーション塾』世界思想社、2019年[12]
  • 『心を知るための人工知能―認知科学としての記号創発ロボティクス―』共立出版、2020年

受賞

  • 計測自動制御学会学術奨励賞
  • システム制御情報学会学会賞奨励賞、論文賞、砂原賞

脚注

  1. ^ a b c d 谷口忠大. “プロフィール”. 谷口忠大. 2015年4月15日閲覧。
  2. ^ a b 言葉の根源探るAI研究の革新者:谷口忠大|日経サイエンス”. 日経サイエンス一般読者向けの月刊科学雑誌「日経サイエンス」のサイトです。. 2025年2月13日閲覧。
  3. ^ 谷口忠大:生成AI時代のビブリオバトル── 本を通して、人「であること」を知る|特集|三田評論ONLINE”. 三田評論. 2025年2月13日閲覧。
  4. ^ 言葉の根源、AI研究で探る 京都大学・谷口忠大教授”. 日本経済新聞 (2025年1月7日). 2025年2月13日閲覧。
  5. ^ 谷口 忠大(情報学研究科 情報学専攻認知システム講座) | 京都大学 教育研究活動データベース”. kdb.iimc.kyoto-u.ac.jp. 2025年2月13日閲覧。
  6. ^ イラストで学ぶ 人工知能概論”. 講談社. 2015年4月15日閲覧。
  7. ^ a b 情報理工学部 /知能情報学科 谷口忠大 准教授”. 立命館大学. 2015年4月15日閲覧。
  8. ^ 環境との相互作用に基づく自律適応系の構成論的研究 谷口忠大”. 国立国会図書館. 2015年4月15日閲覧。
  9. ^ 活字の学び:ビブリオバトルとは読売新聞
  10. ^ a b 柏崎歓 (2013年8月6日). “(ZOOM)立命館大准教授・谷口忠大 「書評バトル」発想の転換から”. 朝日新聞・夕刊: p. 3  - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
  11. ^ https://www.tanichu.com/
  12. ^ ビブリオバトルって何? コミュニケーションするロボットは創れる? 『賀茂川コミュニケーション塾』|じんぶん堂”. じんぶん堂. 2025年2月13日閲覧。

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