サッカーガーナ代表
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/30 03:13 UTC 版)
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| 国または地域 | |
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| 協会 | ガーナサッカー協会 | |||
| FIFAコード | GHA | |||
| 愛称 | The Black Stars | |||
| 監督 | |
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| キャプテン | ジョルダン・アイェウ | |||
| 最多出場選手 | アンドレ・アイェウ(120試合) | |||
| 最多得点選手 | アサモア・ギャン(51得点) | |||
| ホームスタジアム | ババ・ヤラ・スタジアム | |||
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| 初の国際試合 | 1950年5月28日 | |||
| 最大差勝利試合 | 1962年10月15日対マラウイ 8-0 |
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| 最大差敗戦試合 | 1968年10月14日対ブルガリア 0-10 |
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| FIFAワールドカップ | ||||
| 出場回数 | 4回(初出場は2006) | |||
| 最高成績 | ベスト8 (2010) | |||
| アフリカネイションズカップ | ||||
| 出場回数 | 24回 | |||
| 最高成績 | 優勝 (1963, 1965, 1978, 1982) | |||
サッカーガーナ代表(サッカーガーナだいひょう、アカン語: Gaana adehyeman nan-bɔɔl tiim, 英語: Ghana national football team)は、ガーナサッカー協会(GFA)によって構成されるガーナのサッカーのナショナルチームである。愛称はブラック・スターズ。
概要
オリンピック・マルセイユなどで活躍しアフリカ年間最優秀選手に2度選ばれたアベディ・ペレ、ドイツ・ブンデスリーガで2度にわたって得点王に輝いたアンソニー・イエボア、バイエルン・ミュンヘンで長年に渡り活躍したサミュエル・クフォーなど世界的な選手を輩出し、アフリカネイションズカップでは4度の優勝を誇るアフリカを代表する強豪国である。
歴史
2000 - 2010年代
FIFAワールドカップには2006年ドイツ大会で初出場を果たした[1]。イタリア、チェコ、アメリカ合衆国、ガーナという強豪揃いのグループながら、2勝1敗でベスト16に入賞した[2]。2008年に自国で開催したアフリカネイションズカップでは勢いそのままに3位となった[3]。続く2010年南アフリカW杯でもアフリカ勢で唯一、グループリーグを通過[4]。決勝トーナメントでは1回戦でアメリカを降してベスト8に進出[5]。アフリカ勢初のW杯ベスト4も期待されたが、準々決勝でウルグアイにPK戦の末敗れた[6]。
2014年ブラジル大会では、優勝を果たすドイツ相手に2-2と引き分けを演じる[7]も、1分2敗で初のグループリーグ敗退に終わった[8]。2018年ロシア大会はアフリカ最終予選で敗退し、本大会連続出場は3大会で途絶えた[9]。翌年、エジプトで開催されたアフリカ選手権では、ラウンドオブ16でチュニジアにPK戦で惜敗しベスト16敗退となった[10]。
2020年代
2021年のアフリカネイションズカップ・カメルーン大会ではコモロに敗れる波乱で8大会ぶりにグループリーグで散った[11]。2022年カタールW杯のアフリカ最終予選ではナイジェリアと対戦。2戦の合計スコアは1-1で並ぶも、アウェーゴールルールにより2大会ぶりのワールドカップ出場を決めた[12]。本大会ではグループHに配属された。初戦のポルトガル戦に2-3と惜敗する[13]も、2戦目の韓国戦で3-2と12年ぶりの勝利を挙げ、この時点で2位につけた[14]。勝てば無条件でベスト16入りが決まるウルグアイ戦は、序盤にペナルティーキックを獲得するも、アンドレ・アイェウが失敗[15]。逆に前半のうちに2点を奪われ、その後の反撃も及ばず0-2で敗北。韓国とウルグアイに順位を抜かれ、2010年大会以来のベスト16進出はならなかった[16]。
その後、2024年のアフリカネイションズカップでも決勝トーナメント進出に失敗[17]、2025年大会予選ではアンゴラ、スーダン、ニジェールといった経験の乏しい国にすら勝てず、予選で姿を消した(6試合3分3敗)[18][19][20]。これらの低迷から2026年北中米W杯への出場が危ぶまれたものの、アフリカ予選を8勝1分1敗(ホーム5連勝、アウェイ3勝1分1敗)の好成績で首位通過。2大会連続出場を決めた[20]。
成績
FIFAワールドカップ
| 開催国 / 年 | 成績 | 試 | 勝 | 分 | 負 | 得 | 失 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 不参加 | |||||||
| 予選敗退 | |||||||
| 棄権 | |||||||
| 予選敗退 | |||||||
| 棄権 | |||||||
| 予選敗退 | |||||||
| ベスト16 | 4 | 2 | 0 | 2 | 4 | 6 | |
| ベスト8 | 5 | 2 | 2 | 1 | 5 | 4 | |
| グループリーグ敗退 | 3 | 0 | 1 | 2 | 4 | 6 | |
| 予選敗退 | |||||||
| グループリーグ敗退 | 3 | 1 | 0 | 2 | 5 | 7 | |
| 合計 | 出場4回 | 15 | 5 | 3 | 7 | 18 | 23 |
アフリカネイションズカップ
| 出場:24回 優勝:4回 |
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|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 開催国 / 年 | 成績 | 開催国 / 年 | 成績 | 開催国 / 年 | 成績 | 開催国 / 年 | 成績 | |||
| 不参加 | 優勝 | グループリーグ敗退 | 4位 | |||||||
| グループリーグ敗退 | ベスト8 | ベスト16 | ||||||||
| 優勝 | グループリーグ敗退 | |||||||||
| 優勝 | グループリーグ敗退 | 予選敗退 | ||||||||
| 予選敗退 | グループリーグ敗退 | |||||||||
| 準優勝 | 3位 | |||||||||
| 準優勝 | ||||||||||
| 予選敗退 | 準優勝 | 4位 | ||||||||
| ベスト8 | ||||||||||
| 4位 | 準優勝 | |||||||||
アフリカネイションズチャンピオンシップ
| 開催年 | 結果 | 試合 | 勝利 | 引分 | 敗戦 | 得点 | 失点 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 準優勝 | 5 | 1 | 3 | 1 | 8 | 6 | |
| グループリーグ敗退 | 3 | 0 | 0 | 3 | 1 | 4 | |
| 準優勝 | 6 | 3 | 3 | 0 | 4 | 1 | |
| 合計 | 3/3 | 14 | 4 | 6 | 4 | 13 | 11 |
西アフリカネイションズカップ
| 開催年 | 結果 | 試合 | 勝利 | 引分 | 敗戦 | 得点 | 失点 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 優勝 | 5 | 3 | 2 | 0 | 14 | 8 | |
| 4 | 3 | 1 | 0 | 7 | 2 | ||
| 5 | 2 | 3 | 0 | 9 | 5 | ||
| 6 | 5 | 1 | 0 | 12 | 2 | ||
| 5 | 5 | 0 | 0 | 14 | 2 | ||
| 合計 | 5/5 | 25 | 18 | 7 | 0 | 56 | 19 |
WAFUネイションズカップ
| 開催年 | 結果 | 試合 | 勝利 | 引分 | 敗戦 | 得点 | 失点 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 3位 | 5 | 4 | 0 | 1 | 11 | 3 | |
| 4位 | 4 | 1 | 0 | 3 | 5 | 8 | |
| 優勝 | 4 | 3 | 0 | 1 | 9 | 4 | |
| 合計 | 3/3 | 13 | 8 | 0 | 5 | 25 | 15 |
歴代監督
フレッド・オサム=ドゥオドゥ 1978-1981, 1988-1989, 1993, 2000, 2001-2002
ルディ・グーテンドルフ 1985-1986
リヌス・イスラエル 1997-1998
ジュゼッペ・ドッセーナ 1998-2000
セシル・ジョーンズ・アトゥクアイエフィオ 2000-2001
ミラン・ジヴァディノヴィッチ 2002
エマニュエル・クワシ・アフラニー 2002-2003
ブルクハルト・ツィーゼ 2003
ラルフ・ツムディック 2003-2004
マリアーノ・バレット 2004
ラトミル・ドゥイコヴィッチ 2004-2006
クロード・ル・ロワ2006-2008
ミロヴァン・ライェヴァツ 2008-2010, 2021-2022
ゴラン・ステヴァノヴィッチ 2011-2012
クウェシ・アッピアー 2012-2014, 2017-2020
アヴラム・グラント 2014-2017
チャールズ・アコナー 2020-2021
オットー・アッド 2022, 2024-
クリス・ヒュートン 2023-2024
歴代選手
W杯の大会メンバー
主な代表選手
GK
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DF
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MF
|
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FW
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脚注
- ^ “ガーナ 2006年|FIFAワールドカップでの偉大なるデビュー”. www.fifa.com. 2025年10月17日閲覧。
- ^ “初の大舞台でW杯ベスト16! 2010年はベスト8。ガーナ代表の歴史を築いた“伝説の10番””. フットボールチャンネル. 2025年10月17日閲覧。
- ^ “ガーナ コートジボワール降し3位に”. www.afpbb.com. 2025年10月17日閲覧。
- ^ Inc, Nikkei (2010年6月24日). “ドイツ、ガーナが決勝Tに進出 W杯D組”. 日本経済新聞. 2025年10月17日閲覧。
- ^ “asahi.com(朝日新聞社):米国 1-2 ガーナ(試合終了) スコア速報 - サッカーワールドカップ”. www.asahi.com. 2025年10月17日閲覧。
- ^ “ウルグアイ40年ぶりの4強、PK戦の末ガーナに勝利 W杯”. www.afpbb.com. 2025年10月17日閲覧。
- ^ “ドイツとガーナはドロー、同点弾のクローゼがW杯最多得点タイ記録”. www.afpbb.com. 2025年10月17日閲覧。
- ^ Co.,Ltd, livedoor (2014年6月27日). “C・ロナウド決勝弾のポルトガル、ガーナ撃破もGL敗退決定”. サッカーキング. 2025年10月17日閲覧。
- ^ Co.,Ltd, livedoor (2017年10月9日). “ガーナ代表、FIFAに再試合要求…疑惑の判定でW杯予選敗退”. サッカーキング. 2025年10月17日閲覧。
- ^ “サッカー、8強にチュニジアなど/デイリースポーツ online”. デイリースポーツ online (2025年10月19日). 2025年10月19日閲覧。
- ^ “ガーナ代表 アフリカ選手権2021 / サッカー - TSP SPORTS”. www.tsp21.com. 2025年10月19日閲覧。
- ^ Co.,Ltd, livedoor (2022年3月30日). “ハリル率いるモロッコ、カメルーン、チュニジアがW杯へ 出場5カ国決定/アフリカ最終予選”. サッカーキング. 2025年10月17日閲覧。
- ^ Co.,Ltd, livedoor (2022年11月25日). “ポルトガル、終盤の乱打戦制しガーナ撃破! C・ロナウドがW杯史上初の5大会連続ゴール”. サッカーキング. 2025年10月17日閲覧。
- ^ “敗戦でGL敗退の危機から起死回生の勝ち点3! 韓国を下したガーナが3大会ぶり白星”. ゲキサカ (2022年11月29日). 2025年10月17日閲覧。
- ^ “ガーナ、12年前の悪夢再び…またもPK失敗でウルグアイに完敗、W杯初のアフリカ勢3チーム決勝T進出ならず”. スポーツ報知 (2022年12月3日). 2025年10月17日閲覧。
- ^ “試合終盤に韓国の逆転が掲示板で知らされる非情…スアレスら涙、ウルグアイ勝利もガーナとともにGL敗退”. ゲキサカ (2022年12月3日). 2025年10月17日閲覧。
- ^ Co.,Ltd, livedoor (2024年1月24日). “ガーナ代表、ヒュートン監督解任を発表…アフリカ杯で2大会連続のグループ敗退が決定”. サッカーキング. 2025年10月19日閲覧。
- ^ “ガーナが2004大会以来のAFCON予選敗退…5戦未勝利で最終節前に散る”. 超ワールドサッカー!. 2025年10月19日閲覧。
- ^ “ガーナが5度目のFIFAワールドカップ出場決定”. www.fifa.com (2025年10月13日). 2025年10月19日閲覧。
- ^ a b ゲキサカ編集部 (2025年10月13日). “ガーナが2大会連続5回目のW杯出場!! アフリカネーションズ杯予選で21年ぶり敗退も立て直す”. ゲキサカ. 2025年10月19日閲覧。
関連項目
外部リンク
- サッカーガーナ代表のページへのリンク









