問題作成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 01:58 UTC 版)
ただドット絵を描いても、必ずしも問題として成立するとは限らない。答えが1つに絞れない場合があるためである。コンピュータ上で問題作成ができるソフト等では、問題として成立するかどうかを自動的に判定してくれる機能がついているものもある。
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問題作成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 23:00 UTC 版)
試験日の約一ヶ月前から、問題出題のために厳選された高校教師、大学教授などで構成され約300人が、それらを監視する国家情報院から来た警備員、レストランの従業員、医師などと一緒に人里離れた合宿所に収容される。出題場所であることを隠すために、合宿所は内部工事中の建物に偽装する。国家情報院セキュリティの専門家がすべての通信手段とインターネットなどを押収、ならびに切断し、警察が警戒を務める。そのため、関係者以外が合宿所の場所を知る方法は一切ない。 この一ヶ月間、合宿所は外部と完全に隔離される。生ごみ以外のごみは、試験日まではあるところに積んで受験後に運搬する。生ごみは、セキュリティ担当者が厳重に確認した後、廃棄処分される。 韓国教育課程評価院は、出題委員を選抜する過程でも厳重なセキュリティ体制が敷かれる。出題委員を選考するときは、教育課程評価院の人力プール(常時志願者リスト)に登録した人々の中から選んで一方的に通知し、通知を受けた者は、機務部隊と警察が配布する身元陳述書を作成した後に入る。このとき、大学教授と高校教師の割合は同様に調整する。また、過去6次教育課程までは、ほとんどの出題委員がソウル大学出身だったが、これを意識してか、2005年の修能からは『特定の学校出身者は50%以上選抜することができない』という規定ができた。 一ヶ月間、問題だけを作成することはない。実際のところ、草案の問題は長くても5日 - 7日くらいで済むという。その後、1週間 - 1週間半ほどは検討過程に入る。市販の参考書等をすべて購入し、万が一出題する問題から参考書に出てきたことがある場合、その問題は削除する。また、カリキュラムを逸脱する内容が含まれているかどうか確認するために、教育課程の解説書を常に横に置いて問題文をチェックする。そのほか、『否定的な問題(「間違ったものを選びなさい」、「ないものを選びなさい」)がたくさん入ってはならない』、『スピードテスト(speed test)がなく、能力検査(power test)になるようにする必要がある』、『教育価値のある内容を出題すべきだ』などの細かい規制に基づいて問題を変更、廃棄、再作成する。そのため、草案の問題が最後まで残ることはあまりない。たとえば、2005年の修学能力試験言語領域から出題されたことがある「肺魚」の問題は、本来は『高等動物が窒息にかかる進化学的な理由と、それに対する対処法』だった。しかし、選択肢の文章が4000字を超えてしまったので、内容を削除して肺魚と進化に関する内容だけが出題された。 さらには、科目別の難易度補正のために全科目の出題者が集まって何度か討議を行う。その討議まで完了するのは試験日の約2週間前であり、試験問題が印刷に入る。印刷に入ると、当然印刷担当者も収容され、英語のリスニングの声紋を記録する外国人声優まで収容される。収容者は、最後の第2外国語の試験が始まる時間に釈放される。 非常に多くの検討を重ねた問題でさえも、試験後の異議申し立てが原因で問題作成者のヒューマンエラーが発覚することがある。この時、問題作成者は重大な説明責任を負うことになる。A4用紙一枚にぎっしりと始末書を書くのだが、そこにはその質問を出題した意図と、質問内容を学術的に説明することができる出典と論文先などを書かなければならない。修能出題委員に抜擢されることを恐れる教授は、長年の監禁生活だけでなく、このようにヒューマンエラーが出た場合の責任と重圧感に負担を感じて固辞する場合もある。 報酬は非常に良く、時給換算にすると韓国では最高級のアルバイトに匹敵する。一流ホテルの料理が食事で提供され、日給は約30万ウォンほど。収容期間は一ヶ月間であるため、修能試験問題の作成が無事完了すると、総支給額は約1,000万ウォン(約100万円)近くになる。しかし、一ヶ月間外部と完全に断絶されたまま修学能力試験の問題を作成するのは、その給料以上に非常に辛く、多大なストレスと戦わなければならない。実際の出題と検討に参加したある教師は、ストレスを考慮すると、1か月に1000万ウォンではなく、1億ウォンは与えなければならないかという冗談をしたりする。2012年度の大学修学能力試験を控えて職業探求領域出題委員に収容された教師が、収容中に心臓発作で死亡したという事例もある。 こうして作られた修能試験の試験問題は修能試験当日の午前2時に各試験場に配送される。問題用紙の配送者も、一日だけであるが合宿所に収容されることになる。以上のように、韓国の社会的地位を決定する最初のステップとして認知されている修学能力試験の問題が簡単に出てくることがないことを知ることができる。
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