計画・実験
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 08:08 UTC 版)
「学園都市 (とある魔術の禁書目録)」の記事における「計画・実験」の解説
絶対能力進化計画(レベル6シフトけいかく) 学園都市最強の超能力者である一方通行を、絶対能力者(レベル6)へと昇格させる計画。提唱者は木原幻生。「樹形図の設計者」の予測演算により、各種演習を通して、当初は「一方通行に250年のカリキュラムを組み込む」または「一方通行が128種類の戦場で御坂美琴と戦闘、勝利し殺害する」という実現不可能な条件が上がっていたが、新たなプランとして「量産能力者(レディオノイズ)を異なる戦場で計2万体殺害する」ことを実行することが決定した。 9982次実験で事態を知った美琴が関連施設に対して妨害活動を行うも、「樹形図の設計者」が撃墜されて再演算が不可能になっていた事もあって続行される。だが、一方通行が約半数を殺した後の10032次実験において、無能力者である上条が一方通行を倒したことで「一方通行が学園都市最強である」という前提が崩れたため、計画は凍結される。 アレイスターがどこまで関与していたかは不明だが、計画の凍結も含めて自身の計画の一部に組み込んでおり、全世界へAIM拡散力場を広げるために生き残ったクローンを利用している。 量産型能力者計画(レディオノイズけいかく) 御坂美琴のDNAマップを使って、レベル5(超電磁砲)を人為的に量産しようとした計画。天井亜雄が主導した。 最終段階で樹形図の設計者の予測演算により、製造されるコピーは美琴のスペックの1%にも満たない「欠陥電気(レディオノイズ)」であることが判り計画が打ち切られる。その後、絶対能力者進化実験が始動し、一方通行のターゲット役として用いられることとなる。第三次製造計画(サードシーズン) 上記の量産型能力者計画を再開させたもの。番外個体(ミサカワースト)はこの計画に基づいて生み出された。彼女曰く「ミサカネットワークの再構築」が主目的とのことだが、詳細は不明。 暴走能力の法則解析用誘爆実験 詳細は「とある科学の超電磁砲#暴走能力の法則解析用誘爆実験」を参照 暗闇の五月計画 「置き去り」を用いて、一方通行の演算パターンを参考に「自分だけの現実」を最適化しようとした計画。 計画自体は失敗であったが、この計画の被験者であった絹旗最愛は、一方通行と同じような常時展開された自動防御能力を持つに至る。なお、被験者は能力使用中に感情が高ぶると一方通行と同じ口調(長母音と「ん」がカタカナ(ァ・ィ・ゥ・ェ・ォ・ン))になる。 被験者の1人であった黒夜海鳥が実験中に暴れて、研究者が死亡したことで凍結された。 プロデュース 「自分だけの現実」がどこに宿っているのかを調べるための学園都市暗部の研究。 被験者の脳を切り分けるという非道なものだったらしく、針を使って臓器を1つずつ休眠させるという手法が使われ、最終的に能力は「霊魂と呼ぶべき何かが宿った肉体そのものに宿る」ことが判明した。生命維持に必要な臓器を停止させても能力を使えるようにする方法を模索することになり、研究が行き詰まってからは、オーパーツや得体の知れない生物の体液などを持ち込んだが芳しい結果は出ず、最終的に死霊術に頼ることになる。 菱形幹比古は研究者として参加し、エステル=ローゼンタールはオブザーバーとして学園都市外から招かれた。被験者となった菱形蛭魅は研究中の事故により死亡している。 「暴走能力の法則解析用誘爆実験」や「暗闇の五月計画」と同じく「置き去り」を使っていたほか、借金漬けの10代女子を見つけて被験者として利用していたが、末期にはサンプルが尽きて実験を進められなくなりつつあった。菱形、および蛭魅に憑依した檮杌が去った後の研究状況については不明。 また、副産物として身体が切り分けられて小さくなればなるほど能力も弱体化するという法則があり、逆に肉体を肥大化すれば能力が強化されることが判明している。ただ、外部拡張装置を巨大化して能力を上げると被験者の自我が壊れてしまうのが欠点で、菱形はその原因について巨大化した体に小さな「心」が耐えられず希釈されてしまうからではないかと推測していた。 人的資源(アジテートハレーション) 薬味久子が主導する、全ての「ヒーロー」を最小の犠牲で共倒れさせヒーローのいない世界を作り出すためのプロジェクト。フレメア=セイヴェルンを人造庇護対象とし、AIM拡散力場を組み込んだ濃淡コンピュータ(仮)から「フレメアを助け出し、邪魔者を排除する」という天啓を受けた7500名の「ヒーロー」同士をビリヤードの玉のように対消滅させることを目的とする。 「博覧百科」に逃げ込んだフレメアを追い全「ヒーロー」が同所で戦闘を開始したが、第6位を除く全超能力者が集結し鎮圧にあたったことに加え、フレメアの逆干渉で恋査に流れ込んだAIM思考体を上条の「幻想殺し」が粉砕したことで失敗した。 オペレーションネーム・ハンドカフス(OP.”Hand_Cuffs”) 第二代統括理事長となった一方通行が、学園都市の「暗部」を一掃し、邪悪でどうしようもない研究を根絶やしにする、という目的で発動した計画。「手錠」という具体的な枠組みが作られ、例外は無いと示すために一方通行自身がクローン人間の殺害や「暗部」での活動を警備員に自首することから始まった。 12月24日、その過程で根丘をはじめとして暗部の解体を望まない者が、理事長の計画を撤回させるために打ち止めを人質にしようと行動するが、警備員や上条達の尽力で防がれた。 翌25日に計画が実行に移され、隠れ家や行動半径を中心とした奇襲作戦をフェイズ1、隠れ家を捨て予想される逃亡先をピンポイントで押さえるフェイズ2というように段階を踏んで実施された。しかし、R&Cオカルティクスが実験の余暇としてばら撒いた霊装「ニコラウスの金貨」によって流れが捻じ曲がり、本来の計画とは乖離する凄惨な結果をもたらし、全員は検挙できないまま失敗で終わる。壊滅手配(アウトランク) オペレーションネーム・ハンドカフスの際に用いられた、今まで警備員や風紀委員が断片的に集めていた「役には立たないデータ」と、上の人間が解禁した隠蔽データを掛け合わせた代物。これに従って一斉捜査するだけで「暗部」の大物を一掃できるとされた。
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