緊急報道時の特別対応
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「千葉テレビ放送」の記事における「緊急報道時の特別対応」の解説
東日本大震災における千葉テレビ放送の役割については「東日本大震災における放送関連の動き」を参照 1989年の昭和天皇崩御の際は、2日間、放送予定を変更し、日本テレビの崩御特番に切替えた(テレビ神奈川、テレビ埼玉、群馬テレビも同様)。また、2月24日の大喪特番も同時放送された。これは千葉テレビがNNSにオブザーバー加盟していたことによるもの。 2011年(平成23年)に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)では、発生直後は本社の情報カメラを使用して千葉市内の状況を放映、JFE千葉製鉄所で出火する様子が伝えられた(後に同じ敷地にあるJFEケミカルで事故回避のため可燃ガスを焼却放出したものと判明した)。その後千葉県内では浦安市・香取市・我孫子市などで液状化現象、旭市などで津波被害発生が伝えられたことから、東日本大震災直後約1ヶ月間は、主に日中のテレビショッピングやドラマ再放送枠のほとんどを中止にして、震災関連の報道特別番組を多く編成していた(深夜アニメなどは通常どおり放送していた)。当時の通常番組である『朝まるJUST』・『もうすぐお昼ですよ』・『NEWSチバ600・930』なども事実上報道特別番組と同様の構成となっていた。これは、千葉県や茨城県の被災状況がほとんど放送されなかった関東キー局を補完する役目も果たしていた。特別番組では震災の被害状況・計画停電の時間帯とエリア・放射線量だけでなく、液状化現象が起きた地域では水道利用がままならなかったことから、利用可能な給水所・銭湯・コインランドリーの情報も伝えられた。こうした情報は特別番組以外でも、2011年(平成23年)4月頃まで随時L字型画面で表示していた。 東日本大震災の節目の時期には、『未来へ…被災地・千葉の○年』という特別番組が放送されている。主に、津波の被害があった旭市、液状化現象の被害があった浦安市や茨城県潮来市、放射性廃棄物処理問題を抱える東葛地域(柏市・我孫子市など)の現状などが伝えられている。2011年9月11日:『未来へ…被災地・千葉の半年』 - テレビ神奈川でも同日中に遅れネットで、テレビ埼玉では9月25日に放送された 2012年(平成24年)3月11日:『未来へ…被災地・千葉の1年』 - 阪神・淡路大震災の被災地にあたるサンテレビでも同時ネット 2013年(平成25年)3月10日:『未来へ…被災地・千葉の2年』 2014年(平成26年)3月11日:『未来へ…被災地・千葉の3年』 - 当日の『NEWSチバ930』を1時間に拡大した特別番組として放送 2019年(令和元年)に発生した令和元年房総半島台風(台風15号)では、千葉県内で停電・断水・長期にわたる交通機関の運休などの甚大な被害が発生した。そのため、前述の東日本大震災時と同様に、一部番組を休止して報道特別番組を編成し、交通情報・利用可能な給水所や銭湯などの情報が伝えられた。通常番組放送時でも随時L字型画面でこれらの情報が伝えられた。やはりこの際も、NHKでL字型画面で伝えられたのを除けば、関東キー局では殆ど報じられなかったため、結果的にキー局を補完する役目となっていた。ローカル局かつ、県南部を中心とした広範囲における大規模停電や倒木、電線切断などによる危険な通行路の影響で初動の取材が遅れたこともあり、放送倫理・番組向上機構(BPO)にも批判が寄せられることもあったが、ニュース番組の臨時編成や、L字放送、データ放送を通じ、終日災害関連情報を「文字」で放送を続けていた。 放送以外では、災害発生前後より早くから公式ツイッターや、自社YouTubeチャンネル、自社情報サイト「チバテレ+プラス」や外部ネットニュースサービス等を効果的に活用し、災害報道体制と並行した災害情報や生活支援関連情報を細かく発信。これらの情報発信で広く生活者への支援を行ったことから、ニュースサービスの「スマートニュース」は、自社情報サイト「チバテレ+プラス」と連携をしたスマートニュース内の同ニュースチャンネルをこの年の「SmartNews Awards 2019 ベストパートナー賞」に選定し、選定理由を「台風15号の際は迅速かつ密な報道を行い、地元メディアとしての責務を果たした。とりわけ避難所・給水所情報の適切なタイミングでの更新は、被災者やその関係者のライフラインの確保、情報共有に大きく寄与した」としている。 この年の一連の県内災害を機に20年3月に同じ県内メディアでもある千葉日報社やベイエフエムとの間で災害時の報道連携に関する協定を締結。千葉テレビの篠塚社長は「3社が一体となって1社の取材力ではフォローしきれない情報を発信していきたい」と災害時における報道体制を強化することを発表した。 2020年2月からの2019新型コロナウイルス感染症拡大のニュースでは、県内の各種ローカル情報が伝えられた。例として、千葉県内で発生した感染者数のニュースや小・中・高(特別支援学校含む)の各学校の一斉休校や学校再開の事についてのニュース。2月29日から休園の東京ディズニーランドや東京ディズニーシーの休園延期、その他の千葉県内の東京ドイツ村や鴨川シーワールドや千葉市動物公園や市川市動植物園やマザー牧場等の各テーマパークの休園状況。及び、千葉県内のイベントの延期や中止。またスポーツ関連では、千葉ロッテマリーンズのプロ野球開幕延期やジェフ市原や柏レイソル等のJリーグ延期及びスポーツイベントの中止や延期についてのことや、森田健作県知事からの東京都への外出自粛についてのニュースが多く報道された。4月7日に新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づき日本政府から発令された緊急事態宣言では、宣言を受けて行われた森田知事の臨時記者会見を行うため、当初同日19時から放送する予定だった韓国ドラマを差し替える形で同会見を生中継で放送した。その後、天気予報などの5分枠の一部を中止して、県内の電話相談窓口などを伝える特別番組が放送されている。 県内小・中・高各学校の一斉休校が続いており、自宅学習の補助や規則正しい学習の習慣づけの観点から、学習支援番組が放送されることになった。期間は同年5月13日から29日までの平日日中帯(概ね9:00 - 12:00 および14:00 - 15:00)に、第2チャンネルを利用して放送される。これは、千葉県および千葉市教育委員会と連携して制作される。 チバテレの場合、緊急時の放送対応の時及びまれに千葉のローカルスポットCMと一緒にACジャパンのCMが放映されることもある。
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