第7次イゼルローン攻防戦とは? わかりやすく解説

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第7次イゼルローン攻防戦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 01:18 UTC 版)

銀河英雄伝説の戦役」の記事における「第7次イゼルローン攻防戦」の解説

宇宙暦796年/帝国暦487年5月少将昇進し、半個艦隊規模新設され同盟軍第13艦隊司令官となったヤン・ウェンリー対し初の任務として命じられた、イゼルローン要塞攻略戦過去イゼルローン要塞攻略戦従軍経験踏まえてイゼルローン要塞外部からの攻撃では陥落しない」と考えていたヤン要塞内部から占領する事を考えその実行役に帝国からの亡命者組織され同盟軍最強名高い薔薇の騎士(ローゼンリッター)連隊」を選んだ。まず、偽の救難信号によってゼークト大将駐留艦隊要塞から引き離し、その隙に拿捕した帝国軍艦船使って要塞内部帝国軍兵士変装したローゼンリッターを送り込んだ要塞内に潜入したローゼンリッターは、駆け付けた警備兵に「同盟軍イゼルローン回廊を無事通過する手段得ている」と嘘を伝え要塞司令官シュトックハウゼン大将元に案内させた。 原作ではID偽装もしていたが何らチェック受けず易々とたどり着いている。 『Die Neue These』では艦から司令室に至るまで相応の距離を移動する描写があり、その上でローゼンリッター隊員身体スキャニングなど、詳細な関門」を潜り抜けている。最後IDチェックについて些か手こずったが、しびれを切らしたシュトックハウゼン部下一刻も早く連れてこいと急き立てたため、うやむやのうちにクリアした。 これらの関門上手くクリアし、最終的にシェーンコップ要塞司令室にてシュトックハウゼン拘束人質に取ることで要塞中枢部を制圧要塞無力化することに成功した。 こうして要塞への侵入制圧成功した第13艦隊だったが、誘い出され要塞駐留艦隊はいまだ健在であったゼークト側へ「要塞内部叛乱」との偽情報流し疑心暗鬼を誘う。これを受けて要塞引き返そうとする(ここで本当の敵の意図察したオーベルシュタインは罠だと帰還するのを止めるため説得しようとするが、ゼークトはそれを聞き入れなかった。愚行呆れた彼は軍務放棄要塞陥落寸前単身シャトル脱出している)。何も知らない帝国軍艦隊に対しヤン要塞主砲を2回放って数千隻の艦艇破壊したうえ、降伏あるいは逃亡勧告する。しかしこれを侮辱受け取ったゼークトは「全艦突入して玉砕し以て皇帝陛下の恩に報いる」と返信艦隊全艦に命令して突撃開始した自身独りよがり軍事ロマンチシズムを他の兵を巻き込んでまで展開するゼークト対しヤン要塞主砲第3射でゼークト旗艦ほか艦艇1000隻ほどを「消滅」させた。これを見た駐留艦隊の各艦は次々と艦首翻し帝国領方面撤退していった。 OVA版では要塞守備隊幕僚のレムラー中佐要塞の全システム凍結させ、外部艦隊との接触切断試みており、シェーンコップらがロック解除のため中央制御室赴いて帝国軍守備兵と戦うシーン追加されそれに伴いヤン第13艦隊小規模性を生かし要塞主力艦隊が入港しているように見せかけ時間稼ぎ行っている。またヤン命令による要塞主砲発射も2回のみで、1回目発射後にシェーンコップ指摘入りゼークト降伏勧告を行うという流れとなっている。 コミックスでは、シュトックハウゼン拘束あわせて艦船内に搭載していたローゼンリッター本隊揚陸艦突入させている。 その後ヤンハイネセンイゼルローン要塞占領通信入れ同盟軍7度目にして悲願イゼルローン要塞攻略果たした味方一人犠牲出さずイゼルローン陥落させたため「奇跡ヤン(ミラクル・ヤン)」「魔術師ヤン(ヤン・ザ・マジシャン)」と称される至った。 この歴史的敗北帝国揺るがし国事無関心な皇帝フリードリヒ4世さえもが国務尚書通して事情説明要求してきたほどである。帝国軍三長官軍務尚書統帥本部総長宇宙艦隊司令長官)はそろって辞表提出し合わせてシュトックハウゼン・ゼークト両司令部唯一の生還者であるオーベルシュタインを、自分だけ生きて帰ってきたこと自体白眼視して詰め腹切らせようとした。しかし、オーベルシュタインはこの危機逆用して、ラインハルトに己もまたゴールデンバウム王朝そのもの憎んでいるという本心吐露して自らを売り込んだ。そしてラインハルト皇帝提示された三長官地位辞退し、彼ら全員留任引き換えオーベルシュタイン助命及び元帥府への編入取り付た。 この作戦は、当初よりローゼンリッターの連隊長シェーンコップの裏切りの可能性指摘されており、当の本人その事示唆しているが、ヤン承知の上で対策無意味」としてあえて作戦決行した失敗して自分とシトレ責任を取るだけでリスク少なく成功した場合多大な成果もたらすとの判断よる。またオーベルシュタインは、艦隊要塞からおびき出すこと、再度艦隊要塞呼び戻すこと、この二点については「同盟の罠である」と看破し意見具申行っており、この点でも失敗可能性があった。 ヤン命令者であるシトレは、「この作戦成功すればイゼルローン要塞武力背景帝国和平協定を結び、つかの間ではあっても有意義な平和が到来する」と期待した。しかし、その思惑とは正反対にあまりにも鮮やか過ぎる成功民衆更なる戦果への期待かきたて、後の自由惑星同盟軍による帝国領侵攻という無謀な作戦つながりひいては同盟滅亡原因となり、ヤンはむしろこの作戦成功を悔やむ事になる。

※この「第7次イゼルローン攻防戦」の解説は、「銀河英雄伝説の戦役」の解説の一部です。
「第7次イゼルローン攻防戦」を含む「銀河英雄伝説の戦役」の記事については、「銀河英雄伝説の戦役」の概要を参照ください。

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