第4隊 おとな銀行
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 06:35 UTC 版)
「STAR DRIVER 輝きのタクト」の記事における「第4隊 おとな銀行」の解説
代表はカナコ。カナコの夫であるレオン・ワタナベが総帥のグラントネール財団を通じて綺羅星十字団に資金援助している。部隊のマークはダイヤ。 ワタナベ・カナコ / 頭取(とうどり) 声 - 新名彩乃 南十字学園高等部1年。15歳。タクトのクラスメイト。おとな銀行の代表を務めており、サイバディ「ベトレーダ」のスタードライバー。 席順はタクトの後ろ。高校生にして既に人妻であり、夫は大財閥グラントネール財団の総帥のレオン・ワタナベである。ちなみに彼女とレオン・ワタナベを引き合わせたのはシモーヌの母であり、レオンの愛人であったメリザンドである。島に停泊している豪華客船「サンダーガール号」で生活している。クラスメート達に自分のことを「ミセスワタナベ」と呼ばせたがる。南十字学園以前、学校へ通ったという経験が無く、授業中に平然と周囲の人物に話しかけたり、教室で髪をカットする等、一般常識に欠ける面があり、シモーヌ曰く「良くも悪くも常識がない」と言われている。 抜群のスタイルと、敏腕投資家としての知識、さらに拳闘にも秀でており、ボクシング部主将であるジョージを2発でKOする程の力を持つ。 世界平和の脅威になりうるサイバディを平和的に管理しなければならないと考える故に、グラントネール財団による資金援助を盾に綺羅星十字団の全サイバディの所有権を主張している。シモーヌの姉であるミレーヌとは親友同士で、自分に尽くしているシモーヌの出自にも気付いているが、ロマンチックなシチュエーションという事で気付かないフリをしていた。過去に交通事故で意識不明となったシモーヌをサイバディとアプリボワゼさせることで治療している事からも、彼女を大切にしており、タクトにも自分の宝物であると評している。その為、シモーヌがタクトに挑もうとした際には珍しく感情を荒らげていた。また、ネズミが苦手らしく、副部長を間近で見てパニックを起こしていた。 銀河美少年であるタクトを殺してしまうかもしれないと戸惑いつつも、サイバディの平和的所有のために彼と戦うが、敗北。スタードライバーの資格を剥奪された。 タクトがバンカー(タカシ)を倒したのを切っ掛けに、彼に興味を持つようになり、ワコやミズノやマリノと同じく、タクトに特別な想いを抱いている1人となった。 第24話において第4フェーズ以降の危機感が現実のものになると察したときに予め用意していた「サンダーガール号」を島民に対する避難場所として開放するようにシモーヌとタカシに命じた。 最終話にて「ベト」(「家」の意味を持つ)のシルシが発現。再生したベトレーダとアプリボワゼし、ヘッドとキング・ザメクを食い止めるべくタクトと共に戦うも、キング・ザメクの前に敗北している。 シモーヌ・アラゴン / セクレタリー 声 - 竹達彩奈 南十字学園高等部1年で、タクトのクラスメイト。カナコの侍女であるフランス人の少女。カナコの通訳を担当することもある。おとな銀行に所属し、サイバディ「ダレトス」のスタードライバー。 カナコの夫、レオンとその秘書であったメリザンドとの間に生まれた娘であり、本名はパメラ・アラゴン。長らく母子家庭で育っており、父の存在は、1年前に姉のミレーヌから聞かされるまで知らなかった。そしてレオンが母を捨てカナコと結婚したことから、姉に諭され復讐のためにシモーヌと名を変えてカナコの秘書となった。カナコを「奥様」と呼び、常に従順な対応をしつつも、内心は憎んでいた。しかしタウバーンとの戦闘後、カナコのもとを訪れたミレーヌから、カナコとミレーヌが親友同士であること、1年前の交通事故で意識不明となった自分を助けるためにカナコがサイバディを私的に活用してアプリボワゼさせていたこと、メリザンドがカナコの才能を認め、レオンのパートナーに推薦したという様々な事実を聞かされる。 更に全てを知っていたカナコからも、ロマンチックなシチュエーションを理由に黙っていたことを聞かされ、彼女に対する心境は「嫌い」から「大嫌い」に変わったが、胸中はまんざらでもない様子。戦闘後にタクトへ特別な感情を持ち始めたが、タカシの事も気になっているようで、タカシがバニシングエージに移った時にはショックを受けていた。その後、タカシがおとな銀行に戻ってきた際にはその身勝手な行為に怒っていた。またカナコが一目置いていたマドカのような強さを欲しいとカナコに言うも、彼女からは“人を許す事の強さ”こそが本当の強さだと諭される。 その後最終話では、再生したダレトスから「キング・ザメクが間違ったサイバディである」、「ヘッドがサイバディの力を間違った方法で使おうとしている」ことを教えられる。そしてその直後に「ダレト」(「扉」の意味を持つ)のシルシが発現。ダレトスとアプリボワゼし、ヘッドとキング・ザメクを食い止めるべくタクトと共に戦うも、キング・ザメクの前に敗北している。 ダイ・タカシ / バンカー 声 - 赤羽根健治 南十字学園高等部1年で、タクトのクラスメイト。カナコの付き人。おとな銀行に所属し、サイバディ「ツァディクト」のスタードライバー。カナコの命令には従順で、冴えないように見えるが、タクトと再戦する為に、カナコを追い落とすよう言ってきたシモーヌを逆に利用しようとして言い寄る等、その内には狡猾な面も秘め掴み所が無いが、カナコ曰く実直な所もあり後述のとおりバニシングエージに所属していた際、カナコとシモーヌを裏切り、騙していた事などで二人から視線をそらす行動も取った。剣道部に所属しており、サイバディに乗り込んだ際も剣技を披露した。 実は「ツァデ」(「パピルス」の意味を持つ)のシルシを持っており、本来は電気柩を使わなくてもサイバディを動かせるが、第2フェーズだったために電気柩に乗らざるを得なかった。そのため、タクトに敗北し、スタードライバーとしての資格を剥奪されたが、シルシ持ちの為余裕がある。その後、シモーヌと共にサイバディのダレトスに乗り込みタクトを追い詰めるが、スガタの加勢を受けたタクトに返り討ちにされ、再び敗北する。 綺羅星十字団が第3フェーズに進んでからはバニシングエージ預かりとなった。他のバニシングエージのメンバーに「やりすぎは良くない」と忠告するなど慎重な一面も見せ、サイバディの復元率に関しても若干不安を持っている。マドカが第3.5フェーズとなった姿を目の当たりにし恐怖を感じ、その戦闘後おとな銀行に戻った。 最終話では「サイバディに人類が関わったのが間違いだったのではないか」と考えるが、ダレトスの声を聞いたシモーヌの言葉を聞きその考えを改める。その後、再生したツァディクトとアプリボワゼし、ヘッドとキング・ザメクを食い止めるべくタクトと共に戦うも、キング・ザメクの前に敗北している。 アタリ・コウ / ニードルスター 声 - 斎賀みつき 2学期から南十字学園高等部1年に編入した女子生徒。初登場(チラッと)は第3話でモニタ越しに。第3フェーズ移行後におとな銀行から転属し、バニシングエージ預かりとなったサイバディ「コフライト」のスタードライバー。「コフ」(「針の穴」の意味を持つ)のシルシを持つ。「針の穴」という第1フェーズの能力を持ち、針の穴から覗いた相手に憑依することができる。また、針の穴を通しての透視もできる。この能力は手を繋ぐことで、他人と能力を同時に使用可能。 マドカと同じ部屋に住んでおり、共に行動する事が多い。また、マドカを大切に思っている節がある。マドカとは対照的にボーイッシュな風貌だが、性格は負けず劣らずエキセントリックである。 だが、戦いにおいては正々堂々と戦うことを重んじており、タクトに憑依したときにタウバーンを乗っ取る事ができる状態であるにもかかわらず、それをあえてしなかった。 リョウ・ギンタの戦闘の際、第四フェーズになるとサイバディが壊れたままのマドカの身が危険に晒されるために、怒りをあらわにし復元したサイバディを用いてその戦いに横槍を入れた。 カラオケ店に来ていたタクトとスガタにマドカと共に憑依するが、ワコやケイトに見破られ、その後サイバディでタウバーンに挑むが敗北している。後にリスクを意に介さずコフライトを復元させるが、タウバーンとの戦闘ではまた敗北している。 アプリボワゼする際の台詞は「貴介公子、一刀両断! 銀河美少年、コフライト!!」。 ケイ・マドカ / ウィンドウスター 声 - ゆかな コウと同じく2学期から南十字学園高等部1年に編入した女子生徒。初登場(チラッと)は第3話でモニタ越しに。第3フェーズ移行後におとな銀行から転属し、バニシングエージ預かりとなったサイバディ「ヘーゲント」のスタードライバー。「ヘー」(「窓」の意味を持つ)のシルシを持つ。「ミロワール」という第1フェーズの能力を持ち、周囲を暗闇にして、己以外のすべてのものを自分自身に見せて襲う事が出来る。 カナコとは旧知の仲であり、以前マドカとカナコは親友以上の間柄だったような事も示唆していたが、カナコの方から関係を断ち切った(もっともカナコはマドカを危険と認識し、手元で監視しようとしていた)彼女はお嬢様のような風貌だが、欲しいものはどんな手段を用いても手に入れる性格で、スリルと命掛けの戦いを好み、サイバディの復元のリスクを恐れないなど、どんな状況でも「ゲーム」として楽しんでしまうエキセントリックな面など、カナコから「本当に危険」と言わしめるほど過激な一面も持つ。口癖は、「いいわねぇ…ゾクゾクするわ!」。 「銀河美少年」となってタウバーンに戦いを挑むも、「タウ・ミサイル」によって敗北した。 その後、「オーバーフェーズ・システム」によりヘーゲントを復元するとともに第3.5フェーズの状態となり、タウバーンを圧倒するも、ワコによってフェーズを戻され、再度敗北する。この戦闘の後、あからさまに正体を知られてしまった上に、タクトにはこれ以上敵わないと判断したために、コウと共に島を出たようである。 アプリボワゼする際の台詞は「絢爛登場! 銀河美少年、ヘーゲント!!」(21話では「銀河美少年」の部分が「オーバーフェーズ」となっていた)。
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