第4世代 1986年 - 92年とは? わかりやすく解説

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第4世代 1986年 - 92年

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/14 14:40 UTC 版)

オールズモビル・トロネード」の記事における「第4世代 1986年 - 92年」の解説

第4世代であり且つ最後のトロネードは1986年から1992年まで販売された。この車は更に小型化されフレーム付きボディ捨て去りモノコック構造ボディ持ち1969年以来となるリトラクタブルヘッドライト採用したトロネードであったV8エンジン廃止され燃料噴射装置付き231 cu in (3.8 L)のビュイック V6Buick V6)のみが唯一のエンジンであった。このエンジンはかなり小型化軽量化されたトロネードには十分な出力持っていた。エンジン配置初代モデル以来伝統的に採用されていた縦置きレイアウト捨て世界的に主流となっていたジアコーサ式の横置きレイアウト移行した内部機構では新しデジタル計器盤とオプション音声警告システム採用され従来同様に同じ豪華装備標準装備オプションとして提供された。標準座席はセンターアームレスト付き張りの60/40分割ベンチシートであった初代1970年以来のストラト・バケットシートはオプション提供され、この仕様には1960年代と1970年代ビュイックシボレー車の幾つか見られ馬蹄形の"バスケット・ハンドル(basket handle)"型シフトノブ付き前後席に渡るセンターコンソール装着されていた。内装は布張りと革から選択ができた。 不運なことにGMのこの小型化的外れであったGM予測ではガソリン価格1ガロンが3USドルそれ以上とされていたが、 1985年秋の時点劇的に下落米国多く地域1ガロンが1USドル以下)した。GM販売モデル全般に渡る膨大な数の新型車の代わりに消費者リンカーン・タウンカー1986年モデル販売記録立てたクライスラー社長寿V8エンジン搭載したフィフス・アヴェニュー(Fifth Avenue)の様な車を、1986年は「大きいを買う(buy big)」ことを選択した。 悲しむべきことに販売縮小していく姉妹車エルドラドリヴィエラと共にトルネード回復することの無い重大な販売不振見舞われた。この販売危機小型化同様により安価高級感欠けGMコンパクトカーであるオールズモビル・カレイス(Oldsmobile Calais)やポンティアック・グランダムPontiac Grand Am)に酷似した"クッキー型cookie cutter)"で打ち抜いて作った様なスタイリング起因していた。 1987年中盤オールズモビル陳腐化したトロネードの販売下支えすることを意図してトロフェオ(Troféo)と呼ばれる標準で革製バケットシート見かけだけの2本出排気管、より精悍になったスタイリング引き締められサスペンション(リターンショック、ストラットその他の部品から構成される工場オプションのFE3パッケージとして名高い)を備えたスポーティモデルを導入した1988年モデルではトロフェオは外装にはもはやトロネードのバッジ着けていなかった。トロフェオのその他の変更点新し座席単色メタリック塗装で、トロフェオとトロネードの双方大型化されたエアコンディショナー操作ボタン後部座席3点式シートベルト備えられた。加えて出力増強した新しビュイック 3800 LN3型(Buick 3800 LN3)V6エンジン搭載モデル導入された。ワイアーホイール(Wire wheel)風カバーオプションから外されその他の変更点は僅かで主に加飾関連のものであった1989年モデルのトロフェオには自動温度調節装置ラジオやトリップコンピュータ(trip computer)の様な先進的な計器操作するダッシュボード備え付けられタッチパネルディスプレー視覚情報装置Visual Information CenterVIC)を注文することもできた。VIC車内携帯電話ハンズフリー機能使用することもできた。トロフェオはアンチロック・ブレーキ・システムラジオエアコンディショナー操作ボタン付き新しハンドル標準装備していた。今やトロネードの座席標準コンソール付きバケットシートであったが、分割ベンチシートもまだオプション提供されていた。 1990年オールズモビルは文字通り象徴的なトロネードとトロフェオの販売復活させる強化策断行したオールズモビルデザイナー前年モデルから引き継いだのはボンネットのみという特に車体後部重点置いたボディの完全な再デザイン行い、これにより全長は約1フィート (30 cm)延長された。この再デザイン室内容積拡大には貢献しなかったが、トランク容積不足しているという苦情には応えていた。トロネード/トロフェオの持主長期休暇用に充分な荷物ゴルフバッグ4つ車室内に持ち込むことなく収納することができた。 前部座席安全のため1976年以来となるエアバッグ装着された。この時点では運転席のみに標準取り付けられ双方モデルで共通の新しハンドル装着されていた。新しアナログ式計器視覚情報装置運転者がこの新しハンドルの中を通して読み取れるようにまとめて配置された。1990年代のトロフェオとトロネードの分厚い取扱説明書容量大きなグローブボックス収納することができた。 不運なことに新しスタイリング下降する販売流れを変える助けとはならなかったが、それでも尚オールズモビルあきらめなかった。1991年モデルでは幾つかの装備追加料金なしで装着された。以前オプション品であったリモート・キーレスエントリーremote keyless entry)とアンチロック・ブレーキ・システムが全モデル渡り標準装備となり、エンジン別の出力のものに格下げされた。トロフェオには標準革張り内装より上等のウルトラスエード製が用意されたが販売数は僅かで、現在では非常に希少である。バケットシート注文した場合ムーンルーフオプション選択できなかった。 1992年モデル新し復刻オプション装着して発売され、ワイアーホイール風カバー愛好者1987年以来久しぶり満足感にひたれた。トロフェオには堅い標準サスペンション以前オプションであったFE3パッケージ)が装着された。 トロネードとトロフェオはこの時点GMデザイナー技術者造り出すことのできた最善車であったが、消費者はこれを購入しなかった。燃料消費率悪くSUV車の流行はまだ到来していなかったが単純にクーペという形状の車を所有すること自体時流から外れていた。オールズモビル幹部はこのことを理解し1992年モデル限りでトロネードとトロフェオを販売停止にする決定下した。この2車種1994年初めに1995年モデルとして発表されオーロラAurora)に代替された。

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