相田班
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「バクマン。の登場人物」の記事における「相田班」の解説
服部 哲(はっとり あきら) 声 - 利根健太朗 演 - 山田孝之 相田班所属の『WJ』編集者。亜城木夢叶および秋名愛子の初代担当。1980年4月27日生、秋田県出身。 「漫画をヒットさせるか、させないかは博打」という考えを持っており、どんな相手にも真摯に対応し、率直で的確なアドバイスを行う上、担当する漫画家と二人三脚で活動していくスタイルを取っており、亜城木からも「当たり」と手腕を評価されるなど、周りからの信頼は厚い。 亜城木の才能には期待を寄せており、非常に熱心な指導を行っている。2人には経験も必要と考えているが、漫画への情熱や努力ぶりに舌を巻くこともある。「疑探偵TRAP」連載開始前には、2人の高校在学中での連載を編集長らに認めさせることに成功した。また、「PCP」がアンケートで1位を取った際には「我に返った時にはデパートで鯛と赤飯買ってた」と言うほど喜んでいた。 亜城木の連載が決まった時、すでに『ONE PIECE』を含めて2本の連載の担当を任されていたため、担当中の2連載を中途半端な形で他人へ引き継がせるわけにもいかないという理由で、担当を自分の後輩である港浦に引き継いだ。彼らの作品には口出ししないことを心に決めているが、時折二人や港浦を諭したり、陰ながら気にかけている様子がうかがえる。しかし「+NATURAL」の担当として岩瀬や新妻と接するうちに、自分に好意を寄せる岩瀬のアプローチに困惑することがあったため、その状況に見かねた編集部により、亜城木が「PCP」を連載決定と同時に港浦と交代する形で再び彼らの担当になった。「REVERSI」の週刊連載決定に伴い、「PCP」から「REVERSI」の担当へと変更となった。「REVERSI」がアニメ化候補に挙がった際、作品の方向性を巡る打ち合わせの中で2人が出逢った当初から作品のアニメ化にこだわっていた理由を知り、純粋な気持ちで後押しする。アニメ3期のエピローグでは結婚した最高と美保を祝福して「REVERSI」に代わる新作ネームを見るところで終了している。 名前のモデルは、実際の『WJ』編集者・服部ジャン=バティスト哲。顔のモデルは、同じく実際の『WJ』編集者・齊藤優。実際の服部も『ONE PIECE』を担当していた。実際の齊藤は『銀魂』『黒子のバスケ』『ニセコイ』『HUNTER×HUNTER』等を担当。4月27日は『HUNTER×HUNTER』作者冨樫義博の誕生日でもある。 港浦 吾郎(みうら ごろう) 声 - 桐井大介 相田班所属の『WJ』編集者。亜城木夢叶および秋名愛子の2代目、高浜昇陽の初代担当。1987年5月14日生、大分県出身。 新人ながら中年風の容姿をしており、ドカジャンを好んで着ている。軽口を叩く悪癖があり、実績を出せない漫画家を早々に諦めてしまうなど、軽薄な面も見受けられる。 ギャグ漫画を好み、担当している漫画家に“笑い”の要素を強要する面があるため、リアルなシリアス路線を得意とする亜城木・高浜との相性が悪く、双方から「外れ」「アテにならない」と、その手腕を酷評されている。一方、テキパキと物事を進行させたり、発想豊かで斬新なアイデアを提示するなど、決して無能というわけではない。編集2年目ということを考えれば「ごく普通の平凡な編集者」であり、何度かの失敗を経験して成長していく様が描かれている。 港浦自身としては、自分の担当する連載がなかなか成功しないため、亜城木や高浜の連載を何とか成功させて自分の立場を上げなければならないと焦っていた。しかし、「タント」の終了から「PCP」の連載権獲得までの一連の経験を経て「連載を成功させることだけではいけない」ということに気付くといった成長も見せており、亜城木夢叶を引きずり下ろすことに躍起になる岩瀬を諭したこともある。 「PCP」の連載が決まり喜んでいたが、担当替えの時に亜城木の担当から外され、服部と交代する形で岩瀬の担当にされた。 相田 聡一(あいだ そういち) 声 - 風間勇刀 『WJ』編集部班長の一人→副編集長。中井巧朗と蒼樹紅の初代担当。1975年7月27日生、神奈川県出身。モデルは実際の『WJ』元班長・副編集長、『りぼん』現編集長で本作の初代担当編集者の相田聡一。 普段は辛口らしいが、亜城木夢叶の「この世は金と知恵」には高評価をしており、特にサイコーの画力を気に入っている様子。彼らの作品の出来の良さに驚嘆することも多く、一時期は蒼樹の「hideout door」の作画をサイコーに頼もうとしていたこともあった。蒼樹・中井コンビの担当をしていた時には、中井には信頼を置いていた一方で、蒼樹のプライドの高さに手を焼いていた。 多少気が短く感情的になりがちな性格だが、若手の熱意や努力を積極的に評価する度量も持っている。口では「無理だ」と言いながらも、哲や小杉の言い分を聞いて編集長に直訴したり、連載会議でフォローを入れるなどの行動を見せている。 自らがギャグ系の連載である『ボボボーボ・ボーボボ』『家庭教師ヒットマンREBORN!』を立ち上げてヒットさせた実績があり、港浦が自分の担当作家たちに“お笑い”の要素を強く求めている点についても肯定的な意見を示している。 2017年3月、副編集長の瓶子が編集長に昇格したことに伴い、その後任として副編集長に昇格した。 キム・ソンギュ 声 - 興津和幸 相田班所属の『WJ』編集者。1984年5月12日生、兵庫県出身。モデルは実際の『WJ』編集者・金成圭。 おかっぱ頭が特徴。服部哲や雄二郎に敬語を使い、哲のことを「服部先輩」と呼ぶ。 『WJ』の連載は年配者よりも若手を優先させるべきとする考えを持ち、50歳の東を採用することに反対の意を示している。が、その一方で東を平然と使い捨てにする七峰のやり方にも反発している。 アニメ版最終話では白鳥の担当になっている。 小杉 達朗(こすぎ たつろう) 声 - 梶裕貴 相田班所属の『WJ』編集者。七峰透の担当。名前はテレビアニメより。1992年11月9日生、東京都出身。 新米編集者で経験が浅く、失敗することも多い。気が弱く、先輩の港浦からは強気に出られている。一方で当人も、自分の方が年上とはいえ業界の先輩である亜城木(つまり二人)に語調が悪くないとはいえタメ口で話したりアシスタントであった中井に蔑ろにした態度をとるなど強気になる一面もあった。しかし漫画に関して見る目は持っており、七峰の作品に早いうちから違和感を抱いていた。「少年漫画は『熱血』『汗臭さ』『泥臭さ』がもっとあってもいい」を持論とする程で、時に熱血漢の一面を見せることもある。 七峰からは邪険にされており、意見してもまともに聞いてもらえないでいる。さらに七峰に押しに弱い所をつけこまれ、七峰の漫画のアイデアを練る51人目の判定人として扱われるようになってしまった。しかしそれでも彼の才能と上昇志向を信じ、自らの力不足を感じながらも全てを放り投げようとした七峰を殴って叱咤するなどして必死で向き合い続けたが最後まで分かり合うことはなく、七峰がジャンプ(アニメではジャック)から永久追放されたことに自分の無力さを後悔した。 最終話近くでは岩瀬愛子の担当になっている。
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