新店舗開業後
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 06:48 UTC 版)
「阪急百貨店うめだ本店」の記事における「新店舗開業後」の解説
2012年(平成24年)11月21日の新店舗の全面開業後は「暮らしの劇場」をコンセプトに、エンターテインメントや期間限定のマーケットの場となる9階には12階まで4層吹き抜けで壁面に映像アートを発信する大型ビジョンを設置する高さ16メートルの情報発信空間祝祭広場や座席数408席の阪急うめだホール、600m2の阪急うめだギャラリー、関西発の新人アーティストを紹介するアートステージ、各売場に設けられた顧客参加型のイベント広場で調理教室や食育、着こなしやコーディネートの講座など取扱商品に関連するイベントを開いて生活シーンや使用価値を提案するコトコトステージを各フロアに設置するなど売場面積80,000m2の20%に当たる16,000m2を情報発信・サービス空間とし、「驚きや発見、学び、感動、憧れが詰まっていたかつての百貨店の楽しさを取り戻した」価格競争でなく文化価値を提供する劇場型百貨店で「百貨店の原点である価値の提供」をする店舗にして国内最大級の初年度売上高2130億円を目指すとしている。 また、13階のレストランフロアの「シャンデリアテーブル」には、建て替え前の旧阪急梅田駅コンコースに飾られていた伊東忠太がデザインした龍と天馬、獅子と鳳凰を描いたモザイク壁画が復元された。 増床分の売場には、ライバルの大丸の手法を参考に専門店の誘致も進めたほか、大丸の「うふふガールズ」や三越伊勢丹の「イセタンガール」、髙島屋大阪店の「gokai(ゴカイ)」など、競合他店で導入された若い女性向けのカジュアルファッションの売場を参考にして、20歳前後の学生向けの「うめはんシスターズ」と20代の社会人女性を対象にした「うめはんジェンヌ」を導入し、従来の主要顧客である50代から60代の中高年女性に加えて、百貨店離れが進む若い世代の取り込みも狙うなど、地上13階から地下2階のうち6階分を女性向け売場とした。また、服飾売場に隣接して同じ階に化粧品や靴などの関連する商品の売り場を設置するなど、従来の品目別フロア構成にこだわらない売場構成も行った。 さらに10階は、仕入れ担当者(バイヤー)が世界から集めた1点物も含む雑貨・文具・手芸・服飾の4分野の商品を、斜めになった通路や商品実演コーナーを売場に混在させ迷ってしまうような感覚を与え、街歩きのような楽しさを演出した「うめだスーク (SOUQ)」とするなど、百貨店の楽しさを追求した店舗作りで顧客の滞在時間を延ばすことで、新たな顧客層の獲得と売上拡大を目指している。 1歳から6歳の子供を最大2時間まで有料で預けられる保育施設「キッズルーム」を設置し、小さい子供がいる女性客がゆったり買い物できるようにしたり、会員制の化粧室を設置して常連客にゆったりと着替えなどができる場所を提供するなど、従来百貨店に足を向けにくかった顧客層の取り込みや上質な顧客へのサービスの充実も図っている。 その他、8階にはスポーツ用品売場のイングスが移転したほか、紳士服・紳士用品が扱われるようになり、2008年に阪急百貨店・メンズ館(現:阪急メンズ大阪)が開店して以来、4年ぶりに本館にメンズファッションフロアが復活した。 この増床により、営業面積を6万m2から8万m2へと拡大することになった。また、地下1階部分の不自然な盛り上がりや、周辺地下街との段差(いずれも建設時期の関係によってできたもの)も解消することになった。 これにより2012年(平成24年)11月当時は、近畿地区最大級の百貨店となった。ただし、当店完成時点での日本最大の百貨店は松坂屋名古屋本店(名古屋市・矢場町)の86,758m2であるが、当店のメンズ館 (16,000m2)を含めると松坂屋を上回る。また、2014年(平成26年)には近鉄百貨店阿倍野本店(現:あべのハルカス近鉄本店)が本館100,000m2となった。 なお、梅田阪急ビルは2022年に予定されている向かいの「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」(阪神梅田本店が入っていた大阪神ビルディングの建て替え)の全体竣工とともに、ビルの名称を「大阪梅田ツインタワーズ・ノース」と変更する予定である。 大阪市中心部における百貨店などのオーバーストアについては「大阪2011年問題」を参照
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新店舗開業後
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「あべのハルカス近鉄本店」の記事における「新店舗開業後」の解説
あべのハルカス近鉄本店としての開業初年度の売上高は983億円である。これは目標を大きく下回っており、2016年度の売上高も974億円と前年度並みにとどまっている。特に「solaha(ソラハ)」ゾーンが予想ほどの集客を得られなかったとされた。 このため、開業半年後から改装を行い、エディオンやコクミンドラッグなどの専門店を誘致したり、デパ地下・新鮮市場の一部を「パントリー」に委託した。そして、2016年11月には「Cafe & Meal Muji」併設の「無印良品」が2階の若年女性向け専門店ゾーン「solaha(ソラハ)」を改装した場所に入居することになった。これらの施策によって、客の流れが周囲へ波及するようになり、「solaha(ソラハ)」をはじめとした女性向け商品の売り上げも改善が見られる。2017年3月にはロールケーキの「堂島ロール」を販売する「モンシェール」が入居してデパ地下も賑わうようになった。さらに、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)との共同企画や中国での情報発信によって訪日外国人も増加している。このため、近鉄百貨店では2017年度の売上高は前期比7.5%増の1048億円を見込んでいたが、実際には2017年度テナント取扱高ベース売上高は前年度比16%増の1252億円(売上高は1,176億円)とさらに上回り、2018年5月の売上高も前年同月比18.4%増と、18カ月連続で前年を上回っている。
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