新一を取り巻く学生
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/12 08:05 UTC 版)
村野 里美(むらの さとみ) 新一と同じ高校に通うガールフレンド。中学生時代から新一を知っており、受験会場で一緒だったことがきっかけに接点ができ、高校進学と同時に新一と交際を始めた。新一が抱えているミギーの秘密や母親の死といった出来事については何も知らされていないが、彼の身に何かが起こって悩み続けていることには気がついている。変貌していく新一のことを理解できないことに悩み、幾度か新一に対して辛辣な言葉を投げかけて気まずくなることもあったものの、物語の最後まで新一のことを信じて身を案じ続ける。 物語の中盤でパラサイト・島田秀雄が学校内で錯乱し、殺戮事件を引き起こした際には、惨殺された同級生たちの遺体を前にして恐怖で身がすくんでいるところを新一の並外れた身体能力に救われた。終盤では後藤との戦いに怯える新一と結ばれ、そのことが新一にとって生き残ることへのモチベーションとなっている。 最終話では浦上からナイフで脅されながらもその内面では、自分を置き去りにするかのように「知らない世界」へと行ってしまう新一に追いつきたいという想いを抱いており、浦上から、新一が隠していたミギーの秘密を暴露された際には、「普通と違う部分はあっても新一は人間だ」と言い返している。浦上に対しては気丈に振舞う強さを見せ、ようやく新一を追い抜くことができたという実感を抱く。浦上にビルの屋上から突き落とされて殺されそうになるがミギーに救われ、新一と一緒に安堵するところでこの物語は終わる。 加奈(かな) 第10話から第31話にかけて登場。新一の住む町と隣接する東福山市に住む北高の女生徒で、いわゆるスケバン。登場時には光夫と付き合っていたが、新一の目の中に人間以外のものを感じ、徐々に新一に異性としての興味を抱くようになる。ミギーと融合する以前の新一の人柄についてはあまり知らず、融合後の彼が垣間見せるようになった凄味や野性味に魅力を感じており、恋敵である里美が新一の変化に戸惑っているのを好機として捉えている。 パラサイト同士が存在を確認できる「信号」を感知する特殊な能力を持つが、彼女自身はその能力の意味を正しく理解していない。新一に宿るミギーへの反応を、新一との「運命の赤い糸」と信じ込むようになり、自分の柄にもないこととして戸惑いながらも、白馬の騎士に扮した新一に抱かれる夢を見るほどにまで想いを募らせていく。この自分の想いを新一に伝えたい一心から、やがて微弱ながらパラサイトと同じ「信号」を発することができるようになってしまう。彼女が住む東福山市の市長に広川が就任し、それらのことに危機感を抱いた新一からミギーの秘密を打ち明けられるが、その話を信じようとせず、詳しい説明をするため東福山市を訪れようとした新一からの「行くまで家から出るな」という禁を破り、新一と勘違いして通りすがりのパラサイトと遭遇してしまう。捕食現場を見られ、加奈を危険な存在と認識したパラサイトの攻撃によって致命傷を負い、一足違いで駆けつけた新一の腕に抱かれ息を引き取った。 光夫(みつお) 第10話から第31話にかけて登場。“自称”加奈の彼氏。北高の生徒で体が大きく喧嘩も強い。新一たちの通う西高の生徒とよく喧嘩をしている。同級生との喧嘩を見かねて仲裁に入った新一に対して暴力を振るい、結果的に新一と加奈を引き合わせる。 初めは新一を圧倒しており、当時の新一の戦闘力が10なら彼は18とミギーが分析比較している。しかし新一の変化後は、喧嘩ではまるで歯が立たなくなり、加奈が新一に心変わりしていくのに苛立ち、新一に激しい嫉妬の感情を抱く。新一と加奈に絡んでいたパラサイト・島田秀雄に因縁をつけようとしたところを殴り返され、その後仲間を引き連れて報復を試みたところを新一に仲裁される場面もあった。最後まで新一の事情を知ることはなく、自分の知らないところで加奈が殺された際には、葬儀の席で号泣したのち、加奈の死に悲しんだ素振りを見せない新一に怒りをぶつけ、加奈を守ってやれなかったことを責めている。
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新一を取り巻く学生
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村野 里美 声 - 花澤香菜 ヒロイン。新一と同じ学校に通うガールフレンド。原作の連載当時のアイドルのような髪型のシルエットを継承しつつも、放送時点での現代風の容姿に変更され、前髪を髪留めでまとめて額を出したポンパドゥールの髪型になっている。 君嶋 加奈(きみしま かな) 声 - 沢城みゆき 第5話から第12話にかけて登場。隣町の高校の少女。原作では「スケ番」と形容されるような昭和の不良少女として描かれていた。原作では靴下を履いていないが、アニメでは白い靴下を履いており、制服のスカート丈が短くなりイヤーマフを常用するなど容姿や服装が変更され、「君嶋」という姓が設定されている。スマートフォンに保存した新一の写真や、新一の髪の毛を大事に持ち歩くなど独自の描写がされ、ミツオから「ストーカー」と形容される一幕も描かれたが、基本的には原作と同じ役回りを演じる。原作では加奈が外出していたため新一と固定電話での連絡が取れず、最期を迎える展開となっていたが、自分の超能力を試すために敢えてスマートフォンを部屋に置いていく描写に改められている。また、原作では最期までミギーの存在を知る事はなかったが、本作では今際の際にミギーの姿を目にしている。 立川 裕子(たちかわ ゆうこ) 声 - 安野希世乃 原作では物語中盤において島田秀雄の同級生として合計3話のみ登場する人物であったが、本作では第1話からレギュラーキャラクターとして登場している。容姿や、美術部員で兄が警察官などの設定は原作を踏襲しつつも、「立川」という姓の、新一の同級生という設定に変更されており、島田秀雄とは学級が異なっている。 里美の幼馴染という設定になり、新一と里美の間柄を取り持とうとする。アキホからは、里美と共に新一に好意を寄せる恋敵の一人として認識されていたが、裕子自身は慌てて否定している。転校してきた島田秀雄の観察を続けているうちに正体を悟り、そのことを問いただそうとして襲われ、薬品の入った瓶を投げつけて島田から逃げるという役回りは原作同様だが、本作では島田に異性としての好意を抱いたために観察を始めたという経緯が描かれている。原作では逃れた後の様子は語られていないが、本作では最終話まで登場し、学校に登校して新一や里美と会話を交わす様子が描かれている。 鈴木 アキホ(すずき アキホ) 声 - 前田玲奈 新一の同級生。本作のオリジナルキャラクター。明るい性格で、そばかすのあるポニーテールの女子高校生。新一に密かな想いを寄せているが、彼には気づかれていない。第8話では里美との仲を深める新一を半ば諦めており、転校してきた島田秀雄に好意を抱いた。その他にも、原作において端役であった複数の生徒たちの台詞を担う描写がされている。 長井 和輝(ながい かずき) 声 - 浜添伸也 新一の同級生の不良少年。里美に想いを寄せており、彼女と仲の良い新一に喧嘩で決闘を申し込むが、ミギーの反撃を受けて逃げ出す。後にミツオの所属する他校の不良グループに叩きのめされたところを新一に助けられるが、後に新一が里美を人質に取られてミツオに叩きのめされていた際には、仲間を引き連れて助太刀する。その後も新一の同級生として登場しており、パラサイト・島田秀雄が転校してきた際には、新一との会話に割り込もうとして島田に殴られている。最終話では、高校卒業後はアキホに言い寄っていることが言及されている。 原作では第4話に、「古谷」という名の同級生が里美に横恋慕して新一に決闘を挑む場面が、原作第10話には「長井」という同姓の同級生と光夫のエピソードが、原作第18話には島田に殴られる上級生のエピソードがあり、原作において端役であった複数の生徒の役割を担っている。なお本作には古谷タク(声 - 榎木淳弥)という名の新一の同級生が登場しているが、原作の古谷とは容姿も役回りも異なっている。 ミツオ 声 - KENN 第5話から第12話にかけて登場。隣町の不良少年。原作では「光夫」という名前で表記されていた人物だが、本作では漢字ではなくカタカナで役名が表記されている。原作では大柄の典型的な昭和の不良生徒風であった外見は、痩せていてニット帽を被った茶髪の若者という容姿に変更されており、学生であるのか否かは曖昧に描写されている。西高の生徒に囲まれた際には多勢に怯まず向かっていくなど、独自の描写もあるものの、基本的には原作の光夫と同じ役回りを演じる。
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